ETの未来主義ブログ

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2007.08.19
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カテゴリ: 週刊ニッポン

週刊未来経済   07.8.20号 (月曜発行)


今週(8/20~8/26)の焦点

  先週末に米FRBの公定歩合下げで、 とりあえず米国株式市場は落ち着いた
 形となったが、世界の株式市場がパニックから脱することができるか、が焦点。

  但し、我々が知ってしまったことは、いろいろな金融商品に、低い信用力の
 債券が、組み込まれ、外見では判別のつかないまま、 世界中にウィルスのよ
 うに蔓延
していること。さらに金融政策当局も実態を把握できないでいること
 だ。本来であれば、実体経済の発展のため使われるマネーが投機に向かっ
 ている。原因には、うま味のある投資先の減少(20世紀システムの成熟化)
 及び、国内で使いきれないほどの外貨が溜まる新興国の存在がある。あり余
 る マネーが、行き場を失って投機ゲームに走ったのである

  なお、20世紀の鉄道や自動車、製鉄などに代わる、21世紀のキー産業が
 大きな流れとなって見えていないので、この流れはまだまだ続くと思われる。
 21世紀のキー産業は、新エネルギー、燃料電池、航空機、遺伝子治療など
 考えられるが、まだ、萌芽段階で、投資先としてはリスクが高過ぎるためだ。

  したがって今後、いつ、どのような爆弾が破裂するかは、 誰にもわからない
 とすれば前週のような動揺の連鎖が、再び、いつ起きてもおかしくないわけだ。
 新たな気がかりは、世界の金融当局が金融緩和へ舵を取ると思われること。
 さらなるバブルマネーのバラマキとなる可能性がある。

  とはいうものの、これだけの大下げを生じた後であり、当局のテコ入れに敬
 意を表して、 とりあえず、沈静化、反転の方向に向かうのではないか 。    


市場動向

(先週8/13~8/17の市場動向)

  8月に入って大きな騒ぎとなった、サブプライム・ローンを契機とするリスク
 回避の動きから株価の下げが続いた。当局の資金供給にも係わらず動揺は
 収まらなかったが、先週末にFRBが公定歩合の引き下げを発表 したことでと
 りあえず出血が止まった格好となっている。

  東京市場では、とくに急速な円高が強烈なストレートパンチとなり、株価は急
 落した。外圧に弱い株式市場の脆弱さを露呈した。日本企業の実害は少ない
 と報道されたにも係わらず、換金目当てのヘッジファンドと思われる売りに押
 され、ここはどこの国だと疑わせる一週間だった。


 NYダウ      13079.08 (▲1.2%)
 米国債金利   4.683    (▲2.6%) 
 ドル円       114.28-34 (118.36-42)
 WTI原油先物    71.98     (+0.7%)
 金先物       666.8      (▲2.2%)
 日経平均     15273.68  (▲8.9%)
 TOPIX        1480.39   (▲9.4%)
 日経ジャスダック  1869.67   (▲9.7%) 
 マザーズ指数   688.46     (▲9.7%)
 ヘラクレス指数   1154.14    (▲8.1%)


(今週の市場予測)

  先週は、あれだけの大下落を受けたのだから、今週は落ち着くだろう、とい
 うのが常識的な見方だが、世界の投資家の動揺が収まっていないこと、再び、
 外国の金融機関でネガティブなニュースが出れば、また、同じような下落の局
 面となることは 否定できない。FRBなど金融当局がどこまで実態を把握して
 いるのか疑わしい。今後も、大小の発作を起こしつつ収束していくのだろう。

  東京市場では、本来であれば下支えする役割をもつ内需・振興市場も全体相
 場の悪化に押され下値の底が見えない状況だ。外国は金融政策当局による利
 下げなど支援策を取り得るが、日銀には物理的にその余裕はない。救いは、
 録的に株価水準が低くなっていることぐらいだ
。自律反発は期待できる。



指標発表と予想値

  現下の状況は、投資家心理がびくびくとしている状態であり、回復には物理
 的時間が必要となる。したがって個別の指標はあまり材料とはならないだろう。

 8/21 (日)    全産業活動指数  
      (ユーロ圏)8月ZEW景況感調査

   /23 (日)     日銀政策決定会合・発表

  /23 (米)     7月新築住宅販売件数



FPの視点-20世紀システムから脱却できない日本

  先週末の東京市場は、後場に入って、為替が円高方向に向かうと、株価は下
 げ幅を急速に拡大し、800円を超える下げとなった。このような大幅の低落は、
 滅多に経験できるものではない。

  この、自国の通貨が高くなると株価が下げるという構造は、日本だけではなく
 アジア各国に共通する。他のアジア市場の下げ幅が小さいのはドルペッグ制を
 採用しているからだが、 輸出に頼る発展途上型の経済 であるのは日本も変わら
 ない。

  例えば、内需型の事業の多い振興株市場は、見るも無残な状態となっている
 ことはそれを証明する。また地方経済の疲弊は、工場が海外に逃避してしまっ
 たためである。それに至るまでの間、効果的な手を打つことができなかった地
 方政府の無能ぶりも問題であるが、戦後、一貫して 輸出型産業の育成に力を
 注いできた国が最大の加害者だ。


  あわてて内需拡大に走ると、大都市部の再開発という下策の発想に至り、日
 銀に金融緩和をやらせた結果があの80年代バブルである。70年代のオイル
 ショックで経済のパラダイムは変わっていたのであり、 外需依存から内需振興
 へと政策のカジ取りを変更するべきであった。

  この政策転換をうまくしていれば、あの不動産バブルも起きなかったであろ
 うし、世界にも恥ずかしいような財政悪化も生じていなかったはずだ。また先
 進国のなかで最悪水準の格差や低福祉状況も存在していなかったはずだ。

  ベンチャー開業率も、労働生産性も高まっていたかもしれない。地方ももっ
 と元気になっていたかもしれない。自殺者にしても、もっと少なかったと思える。
 当時の政策当局者は、政策の失敗というよりは、犯罪者に近いかもしれない。
 本来ならば「塀の中」にいなければならない(とは言っても当事者は多額の年
 金をもらって、のうのうとしていることだろう)。

  しかし、「たら」や「れば」をいくら重ねても 現実は現実だ 。今の私たちの国
 は、膨大な国と地方の借金の利払いのため、先進国のなかで最も民が虐げ
 られている国である。これは大げさな言い方ではない。インターネットでOEC
 DのHPを見れば分かる。負担する税金は高いとはいえないが、高い貧困率
 と低福祉の国に成り下がってしまった。減らない自殺者や、景気が相変わら
 ず、ぱっとしないのも、個人が苛められているからである。今回の選挙結果
 は、これまでの失政の連続にイエローカードを出した、と見るべきなのだ。

  一方、 救いもある 。調べたところ、国有財産の時価は85兆円、公務員と独
 立行政法人の人件費6兆円、民営化する日本郵政公社の純資産1兆円、特
 殊法人への国の政府出資40兆円である。これだけで130兆円を超える。他
 に、バランスシートを発表しないので不明(そもそもどうして発表なしいのか!)
 だが、地方の純資産も相当あるだろう。仮にこれを100兆円とする。国の財
 政投融資残高が280兆円あり、ムダ遣いをチェックできる。また公益法人の
 正味財産額だって18兆円もある。以上を合せると、500兆円となる。この
 うち半分を売却したとして、250兆円を借金の返済にまわせる。金利の支払
 いを7兆円程度減らせることになる。

  この浮いた7兆円を、今の 日本経済の病根である需要不足の財源として 、政
 府支出を増やしたり、減税に当てれば、景気は回復するだろう。但し、この国
 は平時では、何も動かない。既得権を喜んで手放す善人はまずいないからだ。
 外圧か、日本経済社会の破綻、国民の声のいずれかで、無理やり、動かすしか
 ない。手垢がついた道州制という言葉は別として中央政権の権限を縮小し、地
 方の裁量を増やすことが必要だ。もはや、中央政府が1億2千万人を支えよう
 という発想自体が古いのである。法律ができたのだから、自民党でも、民主党
 でもよいから、 地方主権を問う国民投票を実施して欲しい



■17文字の小宇宙


┗■  きょうの感動: けいとう(鶏頭)

 └────────────────────────────


┗■  後れとる   恐れはないよ   赤鶏頭

     おくれとる  おそれはないよ  あかげいとう
 └────────────────────────────


┗■ その心

   鶏頭となるも牛後となる勿れ、という諺がありますが、この
  赤鮮やかな鶏頭ならば、後れをとる心配はありません。

   遠目からもよく目立っています。南国原産らしく色彩のはっ
  きりした花です。


                 「季節の花300」から写真をいただきました。

http://www.hana300.com/keitou.html
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最終更新日  2007.08.19 20:00:42
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