ETの未来主義ブログ

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2007.12.03
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カテゴリ: 週刊ニッポン


週刊未来経済   07.12.3号 (月曜発行)


  土曜日の朝刊に、「国内排出権取引導入の結論出ず」と経産・環境審議会
 の様子に関して小さな記事が載っていました。国内に排出権市場を設置する
 かについて賛成と反対で対立し、結論は両論併記となるようです。受けた政
 治もおそらく決断できないでしょう。

  「決断できない」これがこの国に内在する問題点です。特定の人や個別の
 利害に執着するあまり大局を見失ってしまうのです。排出権を市場でやりと
 りすることは、ユーロで先行し、世界の流れになりつつあります。温暖化ガ
 スを資本主義の舞台に乗せるのは問題だ、という疑問はもっともですが、世


  話を広げると、自分のことに囚われ、周りが見えなくなるという現象はこ
 の国に蔓延しているように見えます。この1年間だけでも発覚した偽装、汚
 職などの不祥事の数々が起きました。もはや「日本的自閉症」とでもいえる
 ではないのかな、と感じます。

  治療法はあるのか、と問われると答えに窮します。一種の病気なのだから
 自然に治るのを待つしかないのかな、思います。治そうという気持ちがなけ
 れば名薬も効き目なしです。早く治って欲しいものです。



●今週(12/3~9)の焦点

  アメリカのバーナンキFRB議長は、少しアクションが遅いと感じます。
 市場の利下げ期待催促にやっと重い腰をあげようとしています。先手を打っ
 て市場にサプライズを与えた前任者と違う点です。そういう点で今週の焦点

 の根本解決にはなりません。私見では、いずれは公的資金を、傷んでいる金
 融機関に注ぎこまざるを得ないのではないかと感じます。だとすれば市場に
 おねだりされない前に、早手回しで手を打つべきです。

  日本の株式市場は動意が見えつつあります。欧米の投資家は傷ついており
 積極的策を取り難いにしても、オイルマネーやアジアからのマネーが流入を

 アメリカとの連動性が薄まりつつあるように見えます。少し気になるのは中
 国市場です。バブルはいつか弾けるのは当たり前ですが、経済実体に影響を
 与えなければよいのですが。



●市場動向

(先週26~30日の市場動向)

  国内外ともに11月に入って株式市場の動揺は落ち着いてきているようで
 す。損害の実態がだいたい分かり、どこまで被害が広がるのかという不安は
 まず後退したことがあると思います。

  もちろんサブプライムローン問題は借り換えが多くなる来年以降も残りま
 す。しかし伝えられるところによると住宅ローン金利の据え置きなども検討
 されているようです。もっと危険な事態になれば、日本がしたように公的資
 金の導入も検討されるのではないでしょうか。個人的には先行きは楽観して
 います。  


 NYダウ       13371.72  (+3.0%)
 ナスダック     2660.96   (+2.7%)
 ユーロトップ300   1526.59  (+3.4%)
 米国債金利      3.944   (▲0.5%) 
 ドル円        109.90-96 (+1.5%)
 WTI原油先物    88.71 (▲9.6%)
 金先物       789.1  (▲4.5%)

 日経平均   15680.67 (+5.3%)
 TOPIX    1531.88  (+6.6%)
 日経ジャスダック    1754.41  (+1.8%) 
 マザーズ指数 886.87   (+10.3%)
 ヘラクレス指数   1303.03 (+7.2%)
 長期金利       1.460  (+3.1%)




  相場は落ち着きを見せはじめたと思います。金融不安も当局が積極関与
 の方向を強めつつあります。政府系ファンドなど外国人も株式への関心を
 高めつつあります。原油や金の高騰も一服しつつあります。全体として株
 式市場には追い風です。後は、アメリカのクリスマス商戦で好いニュース
 が出ること、雇用統計も落ち込まないことを期待します。



●FPの視点 アジアの時代に準備しよう

人の国を心配する前にお前の国を一人前にしろ、とアメリカ人に怒られる
 かもしれませんが、アメリカの今後には疑念を持たざるを得ません。ある世
 論調査によるとアメリカ人の7割が「自国は間違った方向に進んでいる」と
 感じているということです。自分の国を第一優先に考えずに、海外の紛争な
 に首を突っ込み過ぎだということです。それでもアメリカが超大国としての
 ニラミをきかすことができれば、国民も納得できるのですが、その自信も失
 われつつあるようです。

  確かにソ連の崩壊後、アメリカは唯一の超大国としてこのところ頑張って
 きました。しかし20年も経たないのに、その支配は崩れつつあります。ユ
 ーロ圏の台頭、依然として解決策を提示できない中東情勢、「死んだ」はず
 のソ連もロシアのプーチンが登場してきました。 

  そして最大のライバルがアジアです。今や、日本の貿易量はアメリカを抜
 いてアジアが最大となりました。日本と中国のドル外貨準備は2兆ドルを大
 きく超えます。日本はまだドルを後生大事に抱えていますが、中国などは牽
 制もあるかもしれませんが、ドル以外の運用の可能性を表明しています。

  ASEAN憲章が合意され、日本や中国を巻き込んだ地域共同体の実現も
 時間の問題となりました。日中はお互いに補完機能をもっているのでこれか
 らも仲良くできるでしょう。もし両国が中心となって通貨バスケット制度を
 つくればドルで貿易を行う必要性はなくなります。ドル債の需要は減少し、
 ドルは下落します。海外からの資金が入ってこなくなると今のような浪費は
 できなくなるでしょう。アメリカの景気は恒常的に悪化するでしょう。

  もちろんこれはひとつの仮説です。しかし可能性のかなりある仮説だと私
 は思います。利害が一致するからです。アジア経済共同体が実現すれば、日
 本の人口減少などは大きな問題とはなりません。国境を開放して、資金も人
 も自由に移動できるのですから。私の関心はずばりアジアです。                             
                                            以上





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最終更新日  2007.12.03 03:27:02
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