ETの未来主義ブログ

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2007.12.11
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カテゴリ: FP


投資対象として保険会社を選択する時代

保険契約者は保険会社の社員ってご存知でした?


調べて納得したうえで判断をしますね。証券会社などからも自己責任ですよ、と念
を押されます。

 しかし保険会社を選ぶときには、この当たり前の理屈が通用しません。例えば国
内の大手、例えば日本生命や第一生命などの保険に加入すると、私たちは自動的に
株主(保険会社では社員という言う)になります。払った保険料は保険会社の自己
資本に組み入れられます。保険会社の貸借対照表の「基金」というのがそれです。

社員であっても経営に口を差し挟むことはできない

一方、株主であっても私たちが保険会社の経営に注文をつけることは事実上不可
能です。保険会社には総代会という最高の決定機関があります。一般の会社の株主
総会に当たるものです。しかし社員のうちから総代会に誰に出席してもらうかは事
実上、保険会社が決めています。私たちには結果だけが知らされます。

相互会社は貧しい時代の遺物

 何とも理解し難い仕組みですが、これには説明が要ります。先の戦争で国の富は
大きく傷つきました。保険会社も資本金を調達できず、保険契約者の保険料を資本
金代わりにするという手法が合法化されたのです。これが日本独特の相互会社とい
う会社形態です。

 会社がまだ一人前となっていなかった昔ならともかく、現在に至るまで何故、普
通の会社に形を変えなかったのか、と誰も思いますね。理由は日本の人口が府続け
ていたため、そのまま放っておいても保険契約が取れ続けていたという背景があり
ます。それに相互会社を株式会社に転換するためには、基金を取り崩して社員に変
換しなければなりません。この費用負担も大きいからでした。

時代が株式会社への転換を促している

 しかし保険会社が事態を放置している間に、日本は人口減少時代に突入してしま
いました。経済も一時のように2ケタ成長するような状況はもはや期待できません。
既に保険契約は減少トレンドに移行して久しいのです。このうえ何もしないで先送
りすると自己資本が減少し保険会社が存続の危機に至ることも否定できません。

 こういう動向をにらんで大手生命保険会社の一角、株式会社への転換を目指す動
きが出てきました。第一生命が2010年を目標に株式会社化することを表明した
のです。当然の流れというべきです。ところで業界リーダーの日本生命が、まず最
初に打ち出すべきではなかったか、と個人的に思うのですが。それはともかく、こ
れからは第一生命のような決定が大手保険会社にも広がるでしょう。

株式会社化は保険会社のビジネスチャンスを拡大する

 保険金の不払いなど反社会的な行為が蔓延する業界ですが、株式会社化すること
で投資家や社会からの監視が強まるので、横行した自分勝手な保険会社の行動も是
正されるでしょう。

 しかし株式会社となることは、保険会社にとってのメリットも大きいのです。ま
ず市場で増資などの資金調達が容易にできます。返済の必要のない資金を使って新
しい事業の展開に乗り出すことが可能になります。また株式交換などでM&Aなど
もできることとなります。成長するアジア市場などでの事業拡大の可能性が広がっ
てくるのです。

保険会社が投資対象となる時代

 このことは私たちの投資の選択肢が広がることにもつながります。これまでは保
険商品の内容には関心はあっても、正直いって、保険会社は二の次というのが実態
でした。強いていえば潰れてもらったら困る、という程度でした。

 これからはその保険会社の経営戦略にも関心を払うことになるのは間違いありま
せん。保険会社がもっと強くなれるのです。もっと早く、意思決定すればよかった
のにとつくづく思います。






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最終更新日  2007.12.12 04:32:01
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