ETの未来主義ブログ

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2008.01.04
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第3部中国大動乱
 4.村の実態

(本題に入る前に)

 新年を迎えての新聞の論調は押しなべて日本悲観論のオンパレードです。
やれ「経済が衰えてきた」、「日本は世界から置いていかれる」、「今、
投資家は日本の将来成長に最も悲観的になっている」などです。一方、株
式投資などの世界では、こうした悲観論が支配するときこそ、買いを入れ
る絶好のときだという格言があります。そろそろ日本の復活が始まる時だ
と思います。期待も込めて。以下、物語の続きでです。


共産党が完全支配

 中国は共産党がすべてを支配する国だ。北京中央とそっくり同じ共産党
組織が地方の省、県ばかりか末端の村にまで完璧に張り巡らされている。
まさに中央のミニチュア版だ。行政組織は党の指示の下で動く実行機関に



徴税突撃隊

 ある日、村の共産党幹部が、警察部隊を率いて一軒の農家を強襲した。
ちょうど午前の農作業を終え、農家の家族が汗を拭っていたときだった。
村の学校の修理費を払えと要求する。威嚇的に怒鳴り散らす。つい2週
間前にも村役場の壁の塗り替えだといって金をまきあげにきたばかりだ。

勝手な名目で税金を徴収する地方政府

 農民にかけられる税金は、本来なら国の法律で決められている農業税
だけだ。それすら数年前に廃止され、全国民統一の所得税に改革された
ばかりである。しかし実際には、何やかや勝手な名目をつけて地方政府
は農民から税金を取り立てる。やれインフラ整備費、社会保障費、福祉
費、民族訓練費、道路費・・・・あげればきりがない。

暴力で税金をまきあげる

 地方政府の横暴は日常茶飯事だ。こんなこともあった。警察の庁舎を
新築するという理由をつけて、涙銭程度のわずかな立ち退き料で、県の

校の修理費だという。一体どこを修理するんだ、と訊いても答えはない。
払う理由はない、と反論すると、連れてきた警官が殴る、蹴るの乱暴狼
藉の限りをつくす。あげくの果てに物納だといって、一番大事な家財の
テレビを持っていってしまったのである。

中央への直訴

 もはや我慢はできない。各家から代表を集め、集団で村当局の横暴を訴

して県庁に訴えた。案の定、グルになっている県は相手にしてくれない。
担当者は会おうともしないのだ。こなるともはや北京の中央政府に直訴す
る他はない。3人の代表が夜行列車で上京した。担当者に会うとその場で
省に電話して徴収した税金を農民に返還するように命令した。実は中央も
地方政府の暴政には辟易しているのだ。国は農民の密告を奨励している。

中央の統制が効かない

 中国では地方政府が勝手なことをやり、耐えかねた住民が中央へ直訴し
て中央が改善させるということの繰り返しだ。理由は中国が法治国家では
なく人治国家であるためだ。中央の発する法律や条令などの多くは、精神
論や原則論だ。「農民を搾取してはならない」などのように。それを解釈
し肉付けをするのは省、県などが行う。それをよいことに、悪徳トップが
いる地方政府はあの手、この手でいろいろな税金をでっちあげるのである。
まきあげた金品はときには幹部のなかで分け合うこともある。どこかの国
と同じだ。

役人天国の中国

 役人が優遇されるのはどこでも同じだが中国はその極をいく。解放後の
10年で中央の官僚の数は2倍に増えたが、地方政府の役人数は10倍と
なった。中国は役人天国だ。清朝時代は1000人で1人の役人を養った。
今では40人で1人を養っている。そのうえ仕事ぶりもいい加減である。
中央の幹部が農村視察に出かけた際には、地方の役人は用意した資料を丸
暗記して説明する。中央幹部も何も実態を把握していないので、まともな
質問もできない。このような形式主義が蔓延しているのが中国なのだ。





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最終更新日  2008.01.04 05:57:51
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