諏訪湖のほとり(山岡弘道ノート)

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June 14, 2005
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晶子の支援者で、もう一人の大物。それはあの上田敏。

東京大学英文科を卒業し、ヴェルレーヌ、ボードレール、ブラウニングなど清新なフランス近代詩を紹介したあの訳詩集「海潮音」を書いたその人。

中学校の教科書にあったカールブッセの「やまのあなたの空遠く・・・・」ヴェルレーヌの「秋の日のヴィオロンのためいきの身にしみてひたぶるにうら悲し」(2番、3番がまた良い。)何度も読んで諳んじたものだ。

晶子の「みだれ髪」が発刊になると同時に、毀誉褒貶相半ばするさまざまな反響が巻き起こり、その中で、上田敏が「明星」紙上へ、6頁にも渡って、晶子の歌を全面的に認める文を発表した。これは、晶子と新詩社の同人たちを大変力づけた。

いわく。
「「みだれ髪」は、瀟洒たる一篇の美本に綴られ、斬新の声調、奇抜の思想を歌ひ、この夏文界の寂寥を破りて、殊に歌壇の語り草となりぬ。・・・・今の短歌、新体詩は、わが好まざるところ、命なく、心なく、偽り多く、品作りて、・・・わが文芸趣味の中心この如くなれば、今この歌集を翻して、その奔放なるに驚かず、熱意かくばかりにして、始めて歌を物すべしと感ずる・・・・」

追伸
晶子の長男は、上田敏によって「光」と命名された。





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最終更新日  June 14, 2005 10:30:50 PM
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