2004年06月17日
テーマ： コンソーシアム(6)
カテゴリ： カテゴリ未分類
行きなさい。そして世界を熱く燃え上がらせよ
いやー、イエズス会調べれば調べるほどおもしろいです。
上智大学『霊操』はイエズス会の精神基盤
イグナティウス総長はすごいです。
でもイグナティウス総長は、イエズス会を創設しなければ、ただのマンレサの変人です。でも、愛すべき方です。
偉人館 世界宣教の生みの親－聖イグナティウス より
そこで、 マンレサという小さな町の洞窟に１年間こもって、厳しい苦行と祈りの日々を送るようになります。過去の罪を告白し、祈祷と瞑想（めいそう）に明け暮れ、聖母マリアに永久不犯の誓い をたてていきます。そうするうちに、繰り返し長時間にわたってイエス・キリストの姿を見るという神秘的な体験をするようになったのでした。
この霊的な体験で、イグナティウスは変貌（へんぼう）しました。「キリストと栄光を共にするには、キリストと苦しみを共にしなければならない」と、キリストに従って宣教する決心を固めていきます。
信心のほかにも学識が必要だと考え、 パリ大学で学び始めた時には、イグナティウスはもう３０代の後半、頭はすっかり薄くなっていました。
「 志をたてるのに晩（おそ）すぎるということはない。」とはイギリスの政治家 ボールドウィンの言葉ですが、まさにイグナティウスの志の大きさを思わされます。
１０代、２０代の青年たちと机を並べて、熱心に学んでいるうちに、ザビエルに出会い、ほかの５人の同志と、３つの誓願を立てています。
それは「貞潔、清貧、そして聖地エルサレムに巡礼できなかった場合、法王の命ずるままに世界のどこへでも赴（おもむ）くというものでした。
新しいこの修道士の会「 イエズス会 」を法王に認めてもらうためにローマに向かう途中、さらに大きな霊的直感が、イグナティウスに訪れるのでした。それは、「イエズスの小さなこの共同体が、どこまでも十字架につけられたキリストの友になる」という衝撃的な霊の声の響きでした。
この神的直感を受けた感動が、「イエズス会」をダイナミックに動かす原点となっていきました。正式に法王に許可された後、修道士会史上における画期的な改革をし、決められていた修道服や歌唱祈祷などの古い生活様式を廃止していきました。そして知識人の協力を得て会の学校を設立し、ラテン語や最先端の天文学、数学などや先住民の言葉を教え、土地の人々と同化して彼らの言葉を覚え、その歴史をぶことを教え、未知の国での宣教に耐えうる人間を養成していきまた。
多くの神父たちは、こうしてイグナティウスの情熱あふれる教育を受けて、世界に飛び立っていったのでした。
松岡正剛の千夜千冊 より
フィリップ・レクリヴァン『イエズス会』
1996・創元社「知の再発見」双書53
Philippe Lecrivain : Les Missions Jesuites 1991
垂水洋子訳
イエズス会というのはイグナチウス・デ・ロヨラが1522年から翌年にかけてマンレサの洞窟で黙想していたときのヴィジョンに胚胎したものである。
創立当時の同志には、ディエゴ・ライネス、フランシスコ・ザビエル、ピエール・フゥーヴル、ニコラス・ポバディリヤ、シモン・ロドレゲスアルフォンス・サルメロン、パシャーズ・プロエ、ジャン・コデュールらがいた。このときイエズス会がたてた誓願がその後のイエズス会の行動を決めた。
第１の誓願は貞潔、第２は清貧、そして第３の誓願が、会員たちは勉学を終えればすぐにエルサレムの巡礼に出発するか、教皇の命ずるままに世界のどんな僻地にも旅立たなければならないというものだった。これがミッションである。それとともに従来の修道服の規定や歌唱祈祷などの古い生活様式を廃棄し、軍務に等しい新たな規律と怯まぬ伝道精神と、そして福音伝道のための学校設立の意志を確立した。
本書でイエズス会士の宣教活動を追っていると目が眩む。目が眩むとともに、その激しい犠牲の意志と多様な職業を一人ずつが担っていく開拓の闘志に痛ましさをおぼえる。
いったい何がこのような活動を支えているのか。そう思ってみても、そのような問題をわれわれは自分の周辺の言葉で推測することすらできなくなっている。ハリウッド映画になった『ミッション』ではないが、ただただかれらの奇跡に感嘆するしかなくなっているわけなのだ。
いや、これは現在のわれわれの感嘆だけではなかったらしい。すでにヴォルテールがこんなことを『世界風俗史論』に書いていた。「パラグアイでのスペイン人イエズス会員による居留地建設の壮挙こそは人類の勝利であって、それこそが初期征服者の残酷を贖っているのである」と。
いやー、イエズス会調べれば調べるほどおもしろいです。
上智大学『霊操』はイエズス会の精神基盤
イグナティウス総長はすごいです。
でもイグナティウス総長は、イエズス会を創設しなければ、ただのマンレサの変人です。でも、愛すべき方です。
偉人館 世界宣教の生みの親－聖イグナティウス より
そこで、 マンレサという小さな町の洞窟に１年間こもって、厳しい苦行と祈りの日々を送るようになります。過去の罪を告白し、祈祷と瞑想（めいそう）に明け暮れ、聖母マリアに永久不犯の誓い をたてていきます。そうするうちに、繰り返し長時間にわたってイエス・キリストの姿を見るという神秘的な体験をするようになったのでした。
この霊的な体験で、イグナティウスは変貌（へんぼう）しました。「キリストと栄光を共にするには、キリストと苦しみを共にしなければならない」と、キリストに従って宣教する決心を固めていきます。
信心のほかにも学識が必要だと考え、 パリ大学で学び始めた時には、イグナティウスはもう３０代の後半、頭はすっかり薄くなっていました。
「 志をたてるのに晩（おそ）すぎるということはない。」とはイギリスの政治家 ボールドウィンの言葉ですが、まさにイグナティウスの志の大きさを思わされます。
１０代、２０代の青年たちと机を並べて、熱心に学んでいるうちに、ザビエルに出会い、ほかの５人の同志と、３つの誓願を立てています。
それは「貞潔、清貧、そして聖地エルサレムに巡礼できなかった場合、法王の命ずるままに世界のどこへでも赴（おもむ）くというものでした。
新しいこの修道士の会「 イエズス会 」を法王に認めてもらうためにローマに向かう途中、さらに大きな霊的直感が、イグナティウスに訪れるのでした。それは、「イエズスの小さなこの共同体が、どこまでも十字架につけられたキリストの友になる」という衝撃的な霊の声の響きでした。
この神的直感を受けた感動が、「イエズス会」をダイナミックに動かす原点となっていきました。正式に法王に許可された後、修道士会史上における画期的な改革をし、決められていた修道服や歌唱祈祷などの古い生活様式を廃止していきました。そして知識人の協力を得て会の学校を設立し、ラテン語や最先端の天文学、数学などや先住民の言葉を教え、土地の人々と同化して彼らの言葉を覚え、その歴史をぶことを教え、未知の国での宣教に耐えうる人間を養成していきまた。
多くの神父たちは、こうしてイグナティウスの情熱あふれる教育を受けて、世界に飛び立っていったのでした。
松岡正剛の千夜千冊 より
フィリップ・レクリヴァン『イエズス会』
1996・創元社「知の再発見」双書53
Philippe Lecrivain : Les Missions Jesuites 1991
垂水洋子訳
イエズス会というのはイグナチウス・デ・ロヨラが1522年から翌年にかけてマンレサの洞窟で黙想していたときのヴィジョンに胚胎したものである。
創立当時の同志には、ディエゴ・ライネス、フランシスコ・ザビエル、ピエール・フゥーヴル、ニコラス・ポバディリヤ、シモン・ロドレゲスアルフォンス・サルメロン、パシャーズ・プロエ、ジャン・コデュールらがいた。このときイエズス会がたてた誓願がその後のイエズス会の行動を決めた。
第１の誓願は貞潔、第２は清貧、そして第３の誓願が、会員たちは勉学を終えればすぐにエルサレムの巡礼に出発するか、教皇の命ずるままに世界のどんな僻地にも旅立たなければならないというものだった。これがミッションである。それとともに従来の修道服の規定や歌唱祈祷などの古い生活様式を廃棄し、軍務に等しい新たな規律と怯まぬ伝道精神と、そして福音伝道のための学校設立の意志を確立した。
本書でイエズス会士の宣教活動を追っていると目が眩む。目が眩むとともに、その激しい犠牲の意志と多様な職業を一人ずつが担っていく開拓の闘志に痛ましさをおぼえる。
いったい何がこのような活動を支えているのか。そう思ってみても、そのような問題をわれわれは自分の周辺の言葉で推測することすらできなくなっている。ハリウッド映画になった『ミッション』ではないが、ただただかれらの奇跡に感嘆するしかなくなっているわけなのだ。
いや、これは現在のわれわれの感嘆だけではなかったらしい。すでにヴォルテールがこんなことを『世界風俗史論』に書いていた。「パラグアイでのスペイン人イエズス会員による居留地建設の壮挙こそは人類の勝利であって、それこそが初期征服者の残酷を贖っているのである」と。
お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
【毎日開催】
15記事にいいね！で1ポイント
PR
キーワードサーチ
▼キーワード検索
キルゴア中佐
バサラ大名 高師直を祖にもつ 知的体育会系キルゴア中佐がバサラ精神の儘を尽くして語ります
水野浩志の日記
ヒロヒロ７７７さん
一日一冊：読書日記… 本のソムリエさん
甲斐萬平×５０文字 甲斐萬平さん
福岡市中央区 行政書… 福岡市 行政書士おちさん
経営戦略２４時！ ツイてる田中！さん
人生大航海 いならまつさん
毛玉牧場 まぐろのももにくさん
新発想ビジネスヒン… シャルドネと呼ばれた三浦十右衛門さん
一日一冊：読書日記… 本のソムリエさん
甲斐萬平×５０文字 甲斐萬平さん
福岡市中央区 行政書… 福岡市 行政書士おちさん
経営戦略２４時！ ツイてる田中！さん
人生大航海 いならまつさん
毛玉牧場 まぐろのももにくさん
新発想ビジネスヒン… シャルドネと呼ばれた三浦十右衛門さん
コメント新着
© Rakuten Group, Inc.
