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2008年12月08日
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カテゴリ: 投資

12/08の週の予定など、

Tradersスケジュール & 経済指標発表予定

9(火)
カナダ中銀金融政策決定会合
米10月中古住宅販売保留指数(24:00/前月比-3%)
10(水)
10月機械受注(8:50)
11(木)
米10月貿易収支(22:30/-540億ドル)
米11月輸入物価指数(22:30/前月比-4.0%)
12(金)
先物・オプション MSQ
米11月生産者物価(22:30/前月比-1.8%)
米11月小売売上高(22:30/-1.5%)
12月ミシガン大学消費者信頼感指数(24:00/55.7)
10月企業在庫(24:00/-0.1%)


こちらNassimの先週12/3のインタビュー、

*Nassimは”The Black Swan”の著者、

2008y12m09d_023016093.jpg

「世の中は想定外で満ちている、しかしいったん起きてしまえば想定内となる、問題は起きるまで誰も受け入れようとしないこと、たとえば Black Swanの出現のように、

なかなか刺激的だ、
ルービニ教授の予測は甘すぎると言っている、
彼が言っているのは、” 資本主義バージョン2 ”、
(話し言葉なんで、私には理解がきついけど、)概ねで下記に、
今の銀行システムは崩壊するだろう、
現実に銀行の資本に国の金が入りつつある、
するとドーなるか、
銀行はもう民営化にもどらない、(され得ない、許されない、)
今までの銀行は、利益は銀行、損失は国民だった、
赤字を出しても、バンカーは高額のボーナスが支給される、
もはや、このようなことが許されなくなる、

ちょうど公共サービスの一環としての位置づけがなされるだろう、
ATM機能に特化するようなものだ、
この銀行に国の資金が入ることによる市場環境の変化は、先週、ビルグロスも指摘していた、(DJは5000$に行くと、)
*Bill Gross on Dow 5000 and the new normal ( PIMCO )
確かに考えてみれば、今回のバブルのすべての基は”金融機関”なんだよね、 レバレッジ利かせてハイリターンに走った挙句のバブル崩壊だったわけだ、
その手段がCDOであり、証券化であり、CDSだった、そして規制外の組織であるHFをフル活用した、

で、Nassimはそのレバレッジ投資の先鋒のHFに言及している、
このCapitalism2.0”資本主義バージョン2”でHFはドーなるか、
銀行は資本に国の金が入るとリスクは取れなくなる、
当然、ハイレバ、ハイリスクのHFには資金供給できない、
するとHFに資金供給するのは特定の個人しかいなくなる、
これでは桁違いに資金が縮小されるだろう、
実際、オバマは規制するとハッキリ言っているし--、
HFの衰退は時間の問題だろう、
現在、HFの解約が小康状態だが、
これはHF側が解約を止めている一時的現象と見られる、
今日の豊島さんの記事 「ヘッジファンド解約ラッシュの実態」 も言及されていた、
よって、Nassimの言う来るべきCapitalism2.0では、株式市場が今までのように上昇することはないことになる、


アト、Nassimも指摘して問題となっていた金融危機の本質、

”銀行の貪欲な利益追求の姿勢”は、下記 でも同じ指摘をしている、( CDSの詐欺的仕組みを解説、以下抜粋で、)

『世界金融危機』
http://www.maxpec.com/tomabechi20081205.pdf
「CDS市場が一気に拡大した最大の理由は、上記に述べたようにBISの規制を逃れながら、どんどんリスクを分散していけるということです。」
大きくわけて二つの要因があります。まず、最大の問題は以下です。
「1.借手企業(上図ではB企業)が自身のCDSの売手になっていたということ。 これは、直接、行なえば、BS/PLから、すぐバレますから、連結非対象子会社であるヘッジファンドなどを していたということです。またいわゆるSIV(投資ビークル会社)を経由して、CDO(債務担保証券) などに組み入れれば全くバレません。」
「2. 貸手銀行が、借手企業が倒産するとボロ儲けとなるデリバティブ商品を売り出す。 つまり、冒頭の金子教授の図式では、A銀行がB企業の倒産によりボロ儲けとなるデリバティブ商品を売 り出すということです。」
つまりCDS元本に対する担保など全くないのに、投資銀行のなかで一番「賢い」担当者たちが、SIVや ヘッジファンドに移って彼らの間でこのような一大ボロ儲けゲームを仕掛けているのです。
こちらの解説を見るにつけ、
今回の金融危機の問題の根源を見る思いだ、


昨日、日経ヴェリタスで見た、ビルグロスのインタビューを思い出す、

2008y12m09d_024108360.jpg

執務室には金融王ジョン・ピアポント・モルガンの写真。
融資基準は資金や財産ではない。何より人格だ。 」とのモルガン語録を添えている。 

ちなみに私は”人格”で融資する銀行を、今まで知らない、






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最終更新日  2008年12月09日 02時42分49秒
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