シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2005年11月28日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 三種の神器とは、神道では、八咫鏡(ヤタノカガミ) 八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ) 草薙の剣(クサナギノツルギ) とされているものであるが、ウイキペディアを調べれば、儒学では、鏡は知、勾玉は仁、剣は勇というように、三種の神器は三徳を表わすと書かれてある。

 神秘学によると、実は、人間には、この三種の神器が既に与えられているとされている。しかし、それはいまだ未熟の萌芽にすぎなく、神になるには、まだ未完成な程遠い代物であるとされる。いわば、三種の人器といってもよいであろう。

 儒教は、上述のごとく、それを上手く表現しているように思う。神秘学で更に解説すると、鏡というのは、人間のこの物質的身体のことであり、そこに、神の光(精神)が、映るわけであり、自我は、身体を通して反射された神々の叡智(光)をみているとされる。

 八咫鏡は、写しをそっくりそのまま改変することなしにつくらなければならないというのは、神々の光をそっくりそのまま映すことを意味しているのである。そのつくりは2羽の唐鳥等が描かれているというが、これは翼(精神)を表すものであると思われ、翼は、天使(神々)の象徴でもあり、肉体そのものよりもそこに宿る魂(精神)を模したものと思われる。

 人間は、神々の光(叡智)を、何かの媒質、または反射したものを通して、間接的にみているわけであるが、その光(叡智)の間接的反映のしかたで、日常の感覚、意識が形成されるわけである。だからして、世の中に見るものから(いわゆる環境)、建築物等の創造を行う。

 神々が命じたノアの箱舟とは、人間の将来(今)の肉体を形成するために、ノアへの人間の肉体の構築法の伝授でもあったのである。神秘学によると、アトランティス時代は、人間は肉体をもたずに、いまのような地というものもなく、いわば、水蒸気を多量に含んだ空中に浮いた存在でもあったようである。

 アトランティスの大洪水は、月が地球から分離した為に、いまの地球ができるために起こった。人間は、船のようななんらかの囲いのなかで生活しなくてはいけなくなり、神々が、ノアにその構築法を命じたわけで、同時に将来の肉体に宿る魂の体験にも繋がるもとになったのである。聖書に書かれているその構築法の割合3対5対30は、船と肉体のその相似関係を表すということなのである。

 人間は船の生活の時間が長くなり、その名残りとして、肉体の中で長く暮らすことに馴れた。それが現在の昼(日中)の覚醒意識へと繋がったのである。肉体(物質的身体)を使用することで、物質を分かつ知性を手に入れた。だから儒学では、鏡は知という表現をとったと考えられる。



 神秘学によると、物質的身体は土星期に与えられ、土星期は黄道十二宮に取り巻かれていたので、12の部分にわかれるとされる。マナスを手に入れるには、黄道十二宮の叡智(光)を感じないとダメなのだろう。

 八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ) は、儒学では仁とされる。孔子は仁とは礼儀であり習慣ともいっているが、「日(陽)」を表す八咫鏡に対して「月(陰)」であるとの対比の説もある。礼儀と習慣、陽と陰の現れるところはいわゆる2元性の開示でもある。これは、物質的身体(肉体)をつくる非物質体、いわゆる生命体、ファントム(物質体の設計図のようなもの)のことであると考えられる。

 神秘学では、生命体は、繰り返しで成り立つとされている。科学で言えば、カオス力学のパンコネ変換によるフラクタル構造の作製であろう。科学だとあまりに抽象的なので、生命力が失われる思いがするが、「いのち」は日々糸のように紡ぐものと解釈すればよいものと思われる。

 生命体は、太陽期に、与えられ、そのとき7つの惑星に取り巻かれていたので、7の数と関係があるとされている。生命体は東洋医学でいう気の働きであり、節度、節目が大切とされる。孔子の儒学が仁として、礼儀で表したのも頷けるところであろう。7つの惑星の精神を感じることができると、ブッデイ=生命的精神を手に入れることができるという。ピタゴラス学派の数の神秘学では、7は完全数を意味する。虹や音階などあらゆる節目、秩序に現れるとされている。

 最後に、天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)である。通称草薙の剣といわれている。剣とは、儒学では、勇とのことであるが、神秘学では、恐らく感覚体を表すのであろう。神秘学では、感覚体は、月期のときに、与えられ、月期のときに、太陽と地球、そののち月と地球に分かれたので、3つの数と関係があるとされる。

 人間の感覚は、太陽意識と月意識と地球意識によって三位一体となっているという意味もあるだろう。現代人の昼(日中)の覚醒意識、夢をみる睡眠意識、そして唯物感覚のために、霊性が失われた深い眠りの意識のことである。対象を思いながら思考する太陽意識を持ちながら、対象を感じながら感情をもつ月意識を得ると、それらを独立しながら協調統合することで、独立した思想と感情となり、2つの思想人間と感情人間が生まれる。そして、それらを統合した第3の意志人間が現れるわけなのだが、そのとき、この意志人間に物凄い恐怖感と恐れを抱くという。これが一つ目巨人ダイダラボッチの伝説に由来するのだろう?

 もし、その恐怖感を克服できずに、そのまま虜になってしまうと、深い眠りのまま行動を起こすような夢遊病者のような精神病患者となってしまうらしい。それらは、日中の太陽意識のときに、いかに道徳的行為を行うかにより、克服できるというわけである。つまり、思いが、感じることを制御し、そして、思想人間と感情人間のなかで協力協調が得られ、道徳的自己の存在である、道徳人間ができて、それが神々に自己犠牲を捧げ、無我の境地の意志を貫くと、思いで意志を制御できるようになるという。すると、神々の精神世界が、いままで感覚で囚われていた物質的世界の背後にたちまち現れるという。これら一連の精神修養は秘儀参入法といわれているものである。

 すると、深い眠りの睡眠意識が(道徳的)意志によって目覚め、神々の光(叡智)のなかの(道徳的)意志を感じ取れることになり、神々の意志の基に行動する道徳的人間になるという。これを無からの真の創造というが、そのとき人間は、アートマ=精神的人間を手に入れるという。

 なぜ、剣が勇かというと、それは感覚体を断じるからであると思われる。意志を断念、諦めるというのが真の意志であるということである。人間には悪魔による自由意志がまとわりついているが、その自由意志でもって、自らの自由を裁断するのである。

 人間の自らのうちにある自由へのエゴという自由を切り取れ! 剣を剣でもって克服しろ!! 悪の剣から善の剣を生め、それが真の救いである。草薙の剣は、大蛇からできた剣である。悪から善を導けという戒めである。ちなみに、人間の脳は、ヘビのように進化してできたという。その物質的論理脳を、脳によって克服しろということなのである。知性を叡智により克服しろともいう。

 ヤマタノオロチとは、この自由意志に巣食うエゴ、悪魔の龍のことなのである。人間は、この感覚体をもって自らを断じ諦めることで、真の神々の意志に叶う自由を手に入れるということである。すると、人間はアートマの存在、まるで宇宙の神霊、高貴な精神的存在と一体となり、宇宙呼吸そのものとなる。宇宙呼吸そのものと一体となるので、それは言葉を発する呼気となり、ロゴスという神の言葉そのものとなるという。






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Last updated  2005年11月28日 16時51分24秒
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