シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年01月10日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 神秘学では、20世紀の大戦争は、人類の腎臓病からくるものと結論づけてもいる。前回、述べたように、人体の健康は、正常な構築と解体、主に、アストラル体(こころ)による解体が重要であると書いた。アストラル体は、別名、こころと呼ばれる如く、自我とともに、精神を構成する本体である。精神は、眠っているときに、精神世界に帰り充電しないと、干からびてしまうとされている。

 神秘学によると、19世紀からはじまった唯物論を基盤とする文明は、いわゆる「ミミズ」の文明として例えられている。それは、頭部と胸部を失った、腹部と四肢だけの即席な文明であるからで、混迷なる大衆文明ともいえる。このままいけば、自由の元に、人々は分裂し、消えていくだけである。その大きな特徴は、人体のいわば、腎臓による思考の特徴である。これは、現代が経済至上主義の生存競争制度に基づいていることで、わかるだろう。

 だから、資本主義は、腎臓が考えるインスタントな錯誤思考主義なのである。本来のイデオロギーとはこの画一的腎臓病のことであろう。

 神秘学では、人体において、思考しているのは脳だけではない。肺も、腎臓も思考している。ただ、その思考が、精神によっているかどうかの特質によるのである。

 頭の思考に比べて、腹部の思考は、安易で、せっかちで、それはリズム(呼吸)に現れるという。人間の肺による呼吸は、1回約4秒だが、頭の呼吸は、これより物凄く遅く、1回を約1日であろうとする。そのために、本来、1日、肺でする呼吸25920回の呼吸が、頭の1日1回の呼吸の遅さ故に、人間の25920日(約72年)の寿命に、伸びるという。

 頭のこの呼吸は、宇宙の1日1回のリズム(呼吸)と呼応するのである。

 だから、人間は頭の呼吸により、宇宙の精神(リズム)を取り入れることができ、儚い命を、より長い命へと飛躍、進化させることができるのである。

 現代人の特徴を、古代人との比較において、端的に述べるとしたなら、せわしなくせっかちで、無知蒙昧で、精神的な思考を忘れた、矢鱈におしゃべりであるといえる。これは腎臓の思考である。腎臓の安易で安直な表面的唯物的な結果を、志向趣向するものであると予測できるのである。その傾向は、現代人が、寝ることを惜しみ、しばしば不規則な生活ゆえの不眠症に悩むことに表されているともいえる。

 そして、現代人の特徴は、一言でいえば、物質的差別による分別知、知りたがりや、という傾向にあり、それが唯物論と密接に関わっていることがわかる。真の精神的叡智に求めるのではなく、この世の現世の魅力的な知識を所有することへの渇望、情熱からくる、経済的物質的豊富さへの競争葛藤的な解決なのである。



 この元に、現代人は、益々高血圧になっているという。高血圧になると、前回述べたように、熱をもち、血液は速くなり、腎臓が老化するのがはやくなる。現代人は恐ろしく(精神的に)老化人間となったといわれる。ここでいう老化人間とは、進化の意味で、遅れていることを意味する。老化というより、消費、消耗人間であるというのが相応しいだろう。

 神秘学では、唯物論が浸透する前の18世紀までは、肺による頭部の思考だったといわれる。肺による頭部の思考とは、肺からの呼吸により、頭部に、空気を入れ、頭部に、外宇宙からくる空気のなかの情報を、反映させ、知識を読み取ることをいう。

 だから、呼吸の仕方で、頭部への、知識を含んだ空気の読みとり法を駆使したのである。それはこの世界のいかなるものにも、神々の叡智が宿るという認識を元にした認識法なのであった。ヨーガはその代表的なものであったという。だから、古代人は知識を、呼吸法により、その場で取り出したので、記録する必要がなかった。

 だから、古代人は現代人を見て言うだろう。いちいち、知識を記すなぞ、なんと、不便で、無益なことであろう。知識はその場その場のその空気に記されているではないか? もし、そのような印がなければ、現代人は知識を得ることができないではないか? 

 知識そのものよりも、知識を取り入れる認識を得るべきだ!

 というだろう。現代人も遅らせばながらも、巨大な記録を前に検索システムの改良に勤しんでいるが…。

 しかし、現代人は、精神的で、創造的な知識もなく、もはやアストラル体という精神の行き届かない、腎臓を中心に思考しているので、記録などみるだけ無駄な作業であろうが? 死ぬまで競争に勤しみ、勝った負けたとその場の感情に左右される人生に明け暮れるだけであろう。物質的生存競争は、次世代に、差別分断主義、隔離主義、破壊主義を生じるだけであろう。

 致命的なその無間地獄に陥る前に、かってあった精神世界を取り戻すことこそ懸命なのである。

 それにはまず、いのちというエーテル体を知るべきであろう。神秘学では、人体の左右非対称性は、このエーテル体からくるとされる。





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Last updated  2006年01月10日 17時10分42秒
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