シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年01月11日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 地球を水の循環による生命体と捉えると、宇宙との地球の関係が、地球上の生命体に反映していることに気がつかされる。死海にはなぜ生物が棲まないのかも、わかるだろう。塩分により、感覚器官と生殖器官が形成困難となっているからである。

 神秘学は、キリスト教の密教からきているので、キリスト教の行事に、宇宙との地球の関係が、表現されている。神秘学では、それを地球の呼吸と表現している。

 この地球の呼吸は、植物の繁殖のなかに働く力(易経)に注目すれば、イメージできる。易経は、この生命力を記号に略したものである。春に大地から植物を萌え出させる力、秋に植物をふたたび大地のなかに引き込む力、緑の植物を枯れさせる力の、この植物の生長力のことである。

 冬至は、十二月下旬である。この時期の地球は、いわば、人間が空気を吸い込み、空気を自分のなかに摂取するときのような状態にあるという。地球の呼吸は、ある部分が吸っているときは、反対側は吐いていることをイメージする。

 キリスト教では、この地球の呼吸を、宇宙の心魂を吸い込む時期とし、クリスマス、つまりキリストの誕生日においている。キリストは、地球が、宇宙から心魂を吸い込んだときに、地球という地において、誕生した救世主だからである。

 かって紀元前の古代人は、現代人の昼の活動(覚醒)期がわずかで、ほとんどが、月光による活動(現代人の睡眠)期だったので、日光を、月に反射された月光として、捉え、月光と星々の関係から、宇宙の関係を捉えたという。そして、そのころの秘儀参入者だけが、秘儀参入において、月の開示から、きたるべき太陽の開示に、精神的な人類の活動が移行することを知っていたという。

 月から太陽への移行に必要なものが、地球に入り込まなければならない。

 これが、いわゆる地球という生命体の、宇宙による受胎であると認識したのだという。そして、それが、ゴルゴダの秘儀の真相だという。太陽からの使者が、地球に誕生する時期、太陽の光を身籠った時期が、クリスマスという冬至なのだという。

 春分は、三月末である。このときは、地球は息を吐いている。身籠った太陽の光、宇宙の心魂が、徐々に、地球の外へと表出される。その地球に受胎した太陽の光は地球を照らし、地球から霊的宇宙空間へと浸透すると、宇宙からくる、父なる太陽の光と出合う。地球から発する太陽の光と、宇宙からくる太陽の光が、照応するのが春分であるという。それは、キリストの復活のとき、いわゆる復活祭であるという。



 つまり、祭の期日設定を、月から太陽に移行したことで、行事が、空間的なものから、時間的なものに定められたのである。これは、人間の生活において、いままでの宇宙空間の月光の推移からくる精神的生活から、直接な、太陽光による時間的経過を元にしたものにし、人間の精神性の宇宙空間からの独立を意味したという。

 地球の呼吸が更に進み、息を吐き出していくと、6月に、第3の状態となるという。地球は全く心魂を吐き出し、心魂は、太陽の力、星々の力に浸り、結びつく。人間は、宇宙的に生きるために、地球を離れて、この時期に、宇宙のなかにある太陽の力、星々の力と結びつかないといけない。人間は、地球から吐き出される心魂の息に乗り、太陽の力と、星々の力と結びつき、それを、地上の植物、生物のなかに反射させないといけないのだという。それらは、実に多様な色彩で、大地から芽ばえ、生長し、芸術の如く、宇宙に向かって、地から表出される。この期が夏至の祭だとする。ヨハネの祭である。

 宇宙の力と地球の力の結合、霊界と物質界の結びつき、ここから、ジューンブライド(6月の結婚)がきたものと思われる。天と地の結婚期なのであろう。

 やがて、秋、9月末期には、吐き出した力が、再び戻りはじめる。夏に、地球の呼吸は、宇宙へと心魂を吐き続け、全て吐き出してしまうと、そこに、地に闇が生まれるという。この闇に、アーリマンという唯物的な悪魔が棲息するという。地は、太陽光を吐き出してしまったので、地には、精神的なものがなくなり、物質的な闇だけが跋扈することになる。

 人間が、再び、地球に戻るには、アーリマンという悪魔と戦い、勝たないと戻れないという。その不安で恐怖な人間の心魂に、ミカエルという天使が、精神界から助けに現れるという。地球が、再び吐き出した息を吸い、人間が地球に戻るときに、ミカエルが来て、アーリマンという龍の悪魔と戦うという。これが、ミカエルの日であるという。

 これらをまとめると以下になる。

 12月冬至-クリスマス
  3月春分-復活祭
  6月夏至-ヨハネ祭
  9月秋分-ミカエルの日

 これらをみると、人間の生活(生命)は、ほぼ、3ヶ月ごとに、地球の呼吸(生命)に因っているのであり、そこには、エーテル体(生命体:いのち)のリズムが、表現されている。3ヶ月といえば、大体、エーテル体のリズムの3倍である(恐らく、太陽、月、地球の3体の関係からくるのであろう?)。エーテル体は、アストラル体(こころ)に関係している。神秘学では、心魂は、自我が、アストラル体を制御する部分を指すようで、その心魂のなかの悟性魂が、エーテル体制御に関わる部分だとされる。



 感受魂を発展させるには、エーテル体をみる感覚器(蓮華:チャクラ)を、エーテル体内に開発しないといけないという。そのまず、手始めが、人間が、この地球という生命体の呼吸を感じることであるらしい。神秘学による人生の目的や輪廻転生の目的は次回に譲りたい。





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Last updated  2006年01月11日 16時58分33秒
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