シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年07月12日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 太古からギリシア時代、更には中世まで、人間には肉体のほかに、魂をもっているものとされてきた。魂のなかの意識的なもの、人間が認識可能な部分を精神と呼んできたようだ。この精神は、いまでは言語において記述できるが、本来、魂の意識的な部分なので、人間の認識が、発展しない限り、言語によっては記述できないものであった。

 現代人は、本来の魂の無意識的な部分を省いて、認識を発展させたきたので、我々現代人は、精神として言語を記述できるようになったが、これはギリシア哲学によることが大きいようだ。ギリシア哲学とは、魂のなかの意識的部分を、言語化し、精神として表現するための、悟性、理性を発展させる役目を担ったといえる。なので、ギリシア哲学は、魂の器となる肉体美を、魂の形態美として捉えた。ギリシア哲学は、そのため肉体美を発展させるために、肉体美から、運動美をもとめた。

 なので、現代人は、魂の意識的な部分を、運動を通して、精神として記述できるようにしてきたといえる。それが、魂のなかの悟性、理性魂といわれる部分である。魂のなかには他に無意識な部分があり、意識では確認できない、認識を超える部分がある。ギリシア時代は、このギリシア哲学により、肉体美から魂の悟性、理性を発展させるような、悟性、理性の認識をもたらすものであったといえる。

 「健全な肉体には健全な精神が宿る」とは、肉体美を追求することで、魂は悟性、理性の認識を獲得できるということの言い換えなのである。

 この悟性、理性の認識は、人間を意識的に物質の世界へと進出させたのである。そして、物質世界を感覚的にみることによって、感覚の言語を生じさせ、人類は言語を用いて、物質世界を創造することに辿り着いた。なので、現代人が用いる言葉は、いわば悟性の言葉、悟性認識の言語、物質世界の創造の言語であり、無機質な単語といわざるをえないだろう。

 魂の意識的な言語、それが科学の辿り着く極限だと思われる。

 生命は、魂の無意識な部分であり、心の言語と呼ぶべきものでみるべきなので、以上の悟性の言語では、表現できないものであると考えられる。

 心の言語とは、感情、意志から創造されるものであり、魂の無意識下、意識を超えた超意識の部分に生まれるものであろう。

 神秘学では、上記の悟性の言語を、魂の聖霊の領域と呼んでいるようで、物質として記述できるものであり、だから、それを用いて、共通の概念を打ちたてることができる。しかし、心の言語である無意識下は、魂の子の領域であり、魂の趣向(カルマ)によるもので、個人的なものであると考えられる。そのため、記述できないものである。感情が、十人十色で、決して他者とは同じものでなく、個人的なものであることがわかるだろう。怒る、笑う、泣くといっても、人夫々であるだろう。



 いわば、心の言語とは、この海底を探る潜水艇であるだろう。

 大海が魂なので、この潜水艇は、魂のなかを探るものであるだろう。魂を探るには、様々な体験を積んで、魂自らが、魂自らの断面をみる必要があるようだ!

 魂は、肉体を通して、その断面を知るようである。肉体は魂の鏡であるようだ! 肉体を失うと、魂は自らを認識することはできないが、魂が無くなっているわけではない。魂は躍動しているが、その躍動を捉える肉体がないので、魂が躍動していることに気がついていないだけのことである。

 魂の躍動のいわば観測装置である肉体は、悟性認識の言語として存在するが、心の言語は、この肉体を超えて、観測装置からイメージされる法則のようなものであろう。

 カオス力学でいえば、肉体がポアンカレ切断面であり、ローレンツアトラクターが魂の躍動を軌跡として記述する、いわば心の言語なのであろう。それはカオスがそのままのかたちで記述できないように、記述不可能なものなのである。ただ、状態の遷移だけがイメ-ジとして捉えられるだけなのである。





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Last updated  2006年07月12日 19時57分32秒
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