シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年07月12日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 神秘学では、太古より、魂の説明を、宇宙を大海に喩えることで、説いてきた。

 大海は宇宙であり、神々であり、その大海から器を用いて水をすくうと、その器が、個人の肉体を意味し、すくわれた水が、個人の魂であるといわれてきた。器の肉体がなくなると、水は宇宙という大海に戻っていく。そのとき、個人の魂は、自分という認識をなくすのである。なぜなら、器という宇宙という大海を隔てるものを失うからである。

 肉体は、魂をうつす鏡であり、鏡に、うつった人間がいないように、肉体のなかに、人間の本性があるのではなく、それは錯覚なのである。確かに、鏡は、自分をうつす存在であり、自覚を生じるものであるが、そこに本質があるのではない。

 我々は、光そのものを直接みているのではなく、なんらかに反射された光を間接的にみている。光は、反射されるとき、反射と逆の方向に、真実のものが隠されるのである。我々の肉体で行われることは、光に反射されたものを、感覚器から集めて、脳で整理して、解析し、物質として、意識的な精神を用いて、色づけすることである。

 このプロセスを見る限り、物質が全てではなく、感覚で捉え、意識していることが全てではないことがわかるだろう。

 みえるものが全てではない。みえないもので代表的なものは音であろう。 

 だから、我々は、物質をみることで、その背後の隠されたものを失っていることになる。音を聞くことによって、無音の静寂さを失っているのである。

 物質からなる世界の背後に、無意識な世界が横たわっているのである。 

 これをより神秘学的に言い換えるならば、次のようになるだろう。



 神秘学では、現在の地球は、4つの状態を通過し、進化してきたといわれている。古土星状態、古太陽状態、古月状態、そして現在の地球状態である。

 古土星状態は、いまでいう、本来物理的な存在ではないが、あえて表現すると、熱や火の状態と類似のものであったという。そのとき、熱や火を生み出すものは、精神的な世界の表現でいえば、「自己犠牲」であるという。人間の精神が、「自己犠牲」に熱いもの、火のようなものを感じるのは、この由来、つまり古土星紀の魂の記憶からきているという。

 では、何が自己犠牲を行っているかというと、トローネ(座天使)が、ケルビーム(智天使)に対して自らを捧げ行っているのだという。だから、いまでも、火や熱の背後に、このような天使、神々の隠された精神世界があるのだという。

 宗教での儀式において、祭壇で、火や熱に祈祷するのは、この伝統が受け継がれたことだといえるだろう。つまり、トローネがケルビームに、自らを捧げ、供犠を行って、宇宙に熱や火を生じていることに感謝しなければいけないと説いているのである。

 物理的なエネルギーも、この火、熱から生じるのである。

 この古土星紀に、時間が生じたという。古土星紀以前に時間はなく、なので、古土星紀以前を認識することはできないという。時間は、このトローネの自己犠牲から、生まれたという。時間は、時間霊(時代霊)、またはアルカイ(権天使)により司られているという。

 だから、古土星紀に、トローネの自己犠牲により、熱や火が生まれ、その煙が、アルカイを生んだという。エジプト時代、アルカイは、トートという時間神に模された。ちなみに、熱力学の現代版の物性を記述する統計力学では、熱(温度)の逆数を、時間で定義する。この背景にビッグバン理論がある。

 この古土星紀にも、いまの人間の原型のような存在があり、それは熱(火)からなる肉体(非物質なもの)であったという。いまでいえば、現代人の体温であるという。そして、地球の環境のなかでは、火の精霊がその末裔であるという。

 次の古太陽紀になると、精神的な熱(火)に、空気(2次元空間;熱い、冷たい)が加わったという。この空気の背後では、キュリオテテス(主天使)の、譲与の徳があるという。譲与の徳とは、与える精神であり、創造の精神であるという。

 トローネの自己犠牲の熱、火をみて、キュリオテテスは、与える精神を発揮するのだという。そこから空気が生じるという。与える行為には、必ず受け取る行為が後に続く。与えるのが先で、受け取るのが後である。既に時間が誕生しているので、ここにアルカイが関与するという。キュリオテテスの与える精神(空気)は、アルカイ(時間)を通じて、アルヒアンゲロイ(大天使)に受け取られるという。



 この古太陽紀の人類には、熱(火)からなる肉体(いまでいう体温分布図)に、エーテル体(気)が加わったという。このときのエーテル体は、現代人でいえば、原始的な分泌腺にあたる。生体化学物質を分泌する腺である。地球環境でいえば、風(空気)の精霊である。風は、古太陽紀の霊の末裔であるという。  





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Last updated  2006年07月12日 21時13分45秒
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