シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年10月21日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 神秘学では、人間を4つの体である自我、アストラル体、エーテル体、肉(物質)体からなるものとして捉え、ヒポクラテス、パラケルススは、この4つの体を基に、その関係と結合状態、いわば相互作用により、デイスクラーシスの病と、クラーシスの健常とを判別した。

 パラケルススは、とくに、エーテル体の作用に注目し、人間のエーテル体の作用が、天体に由来し、人間のなかに、太陽系が隠されていることを説いたのである。このエーテル体の作用を、プロセスとして、いわば波動(関数)の経路として捉え、数学的にはファインマンの経路積分を用いれば、その個別的経路からなるなんらかの生命体は、一種のシュレディンガー方程式となり、そのエネルギーは、天体の作用から現すことができるだろう。そのときのプランク定数は、生命体が自己組織化する個別プロセス群の定数となるだろう。

 このようなエーテル体作用保存の法則とでもいうべき概念から、太古の占星術から、錬金術へと経て、医術、とくに治療という意味で、19世紀までに、学問が変化してきた流れを、数学的に総括できるようになるだろう。そして、この学問が神により人間に授けられたものであることもわかるだろう。

 イエスという言葉は、「神を通して治癒するもの」を意味しているが、正しくエーテル体作用により治癒することに通じる意味となる。漠然とこのような概略が見通せても、個別的な実践となると、やはり非常な困難が生じるのはいうまでもない。とりあえずは、パラケルススが言ったように、人体と自然のプロセス的関係を個別的に探っていく道しかないのは明らかである。

 宇宙の進化とともに、自然は、人間のなかから外に出されたものであるから、人間は自然と親和性をもち、自然から感覚やプロセスを通じて学びえるのである。つまり、自然とは、人間が失なったものでもある。だから、理論的には時間を遡れば、自然から失ったものを取り戻せるわけだが、時間の矢は、物質世界では未来にしか流れないので、物質世界では無理だが、エーテル体の作用として、しかも、自然のなかの親和性から抽出することはできるのである。ここに、人間が自然から食物を得て、呼吸し、思考し、生きる意味が見い出されるだろう。

 端的にいうならば、病の治療は、このことを実践するものなのである。エーテル体の作用を変えるということに帰するといえる。トカゲの尻尾や下等生物の再生は、実際、この最たる例なのである。人間の場合は、この再生は、思考に移り変わっていることを以前に書いたが、だから、人間は思考により、エーテル体の作用を復元できうる存在なのである。

 このようにエーテル体を考えると、人間のなかには、天体の力があり、地球の周囲が天体との気象から生じるように、人体にも、このような気象の要素があるという。例えば、気象学的な器官は、肝臓であり、肝臓は、住居する土地の水に依存するという。石灰を含む硬水か石灰をあまり含まない軟水かで肝臓の構造は変わるという。石灰をできるだけ含まない水が肝臓によいという。次に、膀胱であり、膀胱は人体内の一種の空洞化のようであるという。正しく内的な運動をする機会があまりなかったり、つまり、噛まずに飲み込んだり、食べることに正しく注意を払わず、消化の間、休息と運動の節度を守らないで消化プロセス全体を妨げたりする場合、膀胱が調子悪くなるという。消化不良から膀胱の調子が悪い人は、酸素の多い空気の環境に連れて行くと、呼吸が慎重になって改善の傾向を示すという。

 次に気象的な器官は、心臓で、心臓は、前回書いたように、いわば周囲の熱と、人体内の熱の平衡を司る器官で、心臓に何か不規則性を感じたら、活気ある運動で、内的な活動を起し、熱を生じさせることが重要だという。肺も気象的な器官で、肺は住居する土地の組成に依存するという。肺の構造はその土地の地質的なものに依存するという。

 人体のなかには、天体の力があり、更に地球の周囲の気象の力があり、これがいわば、両極性をなし、天のものと、地のものが均衡をとって、人体内の器官を形成しているという。天体の力は、占星術的には惑星の力で表され、錬金術的には、金属で表される。例えば、土星が、骨化や硬化症を形成する力で、金属では鉛であり、木星と錫が、頭部全般の形成で、火星と鉄が肺の形成であるという。土星、木星、火星が、人間の上部器官を形成し、月と銀、金星と銅、水星と水銀が、下部器官を形成し、中心の太陽を心臓とする金の調和と秩序機能により、人体内で平衡、恒常性が保たれているという。



 心臓の鼓動は、男性の性器と女性の性器が融合したものなのである。

 そして、そこには、人間として、個性的であろうとする男性の地の力と、人間として、組織的であろうとする女性の天の力が融合されているという。女性的な天の力が、人間の形態を形成し、男性的な地の力が、人間の器官の特色的形態を形成していくという。女性は、末端(土台)的な形成力であり、男性は、中心的な形成力であるという。これは女性的なエーテル体が天に近い作用を示し、男性的なエーテル体が地に近い作用を示すことでわかるだろう。

 三位一体の光球で表せば、球の表面を形作る子の領域が、女性の力であり、球の中心の父の領域が、男性の力であるといえるだろう。端的にいえば、男性が父で、時間の矢、女性が子で、空間の包容(盾)といえるイメージで表されるのだろう。昔から言われるように、男性は陽、女性は陰というのは、正しいのである。また、ちなみに、「自分」とは、「自」然(プロセス)から分離した(プロセス)「分」の短縮形だと、私は思っている。日本語の表現は、非常に理に叶ったものであることがわかる。





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Last updated  2006年10月22日 01時33分53秒
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