シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年11月06日
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カテゴリ: 神秘体験空間
宇宙をエーテル体のプロセスで表し、3つに区分することで、生命のプロセスが示せ、フェルマーの定理が出てくることを前回、端的に説明した。三平方の定理は、3次元空間の三位一体の原則を示しており、正四面体が球に内接し、1つの球は、12個の球に覆い尽くされる条件から明らかとなるだろう。

 プラトンは正四面体を四大元素霊の火にあて、x²+y²=z² から(2m)²+(m²-1)²=(m²+1)²;mは任意の自然数というプラトンの公式を表した。ピュタゴラスは、ちなみに、この式を4で割ったものを公式とした。ちなみに神秘学では、4は神(宇宙)の創造数と呼ばれる。我々は第4世代の人類であり、第4世界の鉱物世界にいて、鉱物の創造を行うという意味でもある。

 ピュタゴラスが数学を宇宙の創造活動とみなし、プラトンが、自らの秘教学院の門前に、「幾何学を理解できない者通るべからず」という表札を掲げたのも、神秘学では、数学を思案する数学者は、実は、最も、人間らしい思考活動を行っている者で、数学を思考することは、人体のなかで、天と鉱物界のなかでのプロセスを代替しているといえるという。つまり、鉱物を人体内で打ち砕いて細かく壊すことから、数学的思考が生まれるという。鉱物は宇宙の力(光)と地球の力(重力)から生成されるので、人体内の鉱物化に対抗し、人体内の光で、天の力と同様に地の鉱物化に対抗し、鉱物を打ち砕いて壊す力を得ることを、意味するという。

 このような数学的な天の作用を、人体内の鉱物化する塩プロセスに対抗し、脱塩プロセスという。

 古代人は、このような数学的な思考力を失うと、鉱物を摂取し、(それを)粉砕し、この鉱物を内的に粉砕することで、地球から遥かに隔てたところにある地上を超えた天との調和に至る能力を身につけたという。 エーテルプロセスからなるものを咀嚼し、分解するものは、アストラル体のなかの自我の作用であるという。

 人間は、人体内で器官から、植物タンパク質を再構成し、動物タンパク質を変成し、植物蛋白質形成プロセスと動物蛋白質形成プロセスを平衡させ、人体内のエーテル体とアストラル体の恒常性を司っているが、上記の脱塩プロセスにおいて、塩プロセスとして人体内で物質化し、動物性のアストラル体となるものから、自我により克服しているという。

 物質的な、動物性の塩形成プロセスのアストラル体を克服するのは、植物形成プロセスと、自我による脱塩プロセスであることがわかる。エーテル的な3つの作用を認識するものは、アストラル体で、エーテル体とアストラル体との平衡を保つのが、自我であり、とくに数学的思考により、プラトンの公式、ピュタゴラスの公式、フェルマーの定理等のその認識を得ることが出来るわけなのである。

 数学的な思考は、人間において、動物性を克服させる作業であるという。だから、プラトンは門前に理を書いたのであり、ピュタゴラスは、数学を神の創造の掟として、天空の音楽に擬えたのである。



 今度は、エーテル体の不活性化を別にした自我の側面から考えてみる。

 エーテル体は、幼児期にはまだ全く無意識に自我に支配されていて、長じてからはこの支配はなくなるという。大人になってからも、強力なファンタジーを内包するような人の場合、エーテル体に対する自我の強い影響も残存しているが、一般的に、分別的で、知性偏重主義の人の場合、自我は物質体に対して強い影響力を持っていても、エーテル体に対する影響力は弱いという。つまり、現代人は、エーテル体支配に対する自我がますます弱くなり、炎症や腫瘍形成の傾向が益々高くなっているわけなのである。

 自我がエーテル体及び肉体に対する制御の基点というべきファントムというものを人体内に持っていて、これは肉体に対しては異物であり、自我が抜け出る睡眠中に自然に崩壊するように働くという。このファントムを、自我は、視覚を通してエーテル的に形成したものと、上記の実際に自我から形成した基点の実際の実存ファントムとの2つをもつという。眼が見えない人は、視覚を通してのエーテル的なファントムをもたず、近視の人は、実際の自我形成のファントムと非常に近接し、遠視の人は、これと反対に、非常に異なった外にエーテル的に広がったファントムを持つという。

 自我が弱いと、視覚から形成されるファントムが、極端に強化されて形成されてしまうという。つまり、実際の実存ファントムとの錯誤があまりに大きくなり、現存よりもファントムが大きなものと自覚されてしまい。エーテル体をある方向へと偏らせ、全体のバランスを崩し、不活性化し、そこに炎症状態を生じさせる素になるというのである。

 このようなエーテル体の錯誤ファントム形成による炎症は、蟻酸、あるいはローズマリーを非常に薄く希釈し、入浴させることにより、実存ファントムを通して、実存ファントムの自我認識を通して、錯誤を補い、自我を強化させることで改善できるという。この蟻酸希釈入浴による実存ファントム強化による炎症緩和は、とくに肥満の人には効果的だという。

 神秘学によると、人間の長い進化の歴史のなかで、眼を形成するために、人体で生じる必須のことは、絶えず正常な領域へ引き込まれ、発現には至らない炎症プロセスだという。炎症プロセスの作用と同じプロセスが、抑えられ、遅くされ、寄せ集められたものが、眼の形成プロセスだという。だから眼を見ることにより、その人物が炎症傾向をもつかどうか、といった印象が得られ、眼から、炎症傾向を見て取れるという。実際、人間の視覚は、エーテル体の観察と密接に関わり、エーテル体の知覚に関しては、瞑想による本来の霊視による内的プロセスと、このような視覚による外からの教化プロセスも存在するという。自然のプロセスを正しい方法で見るように努力すれば、このような事柄に関する直観力を判断力から養成できるという。

 本来の霊視器官は、内部から養成する必要がありが、このような判断力は外的な世界を手掛かりに養成され、外的世界からアプローチを行って判断力を養成すると、この判断力が、通常の瞑想における内密なプロセス、内から外へと進行するプロセスに対応することになるという。

 さて、眼と同様に、今度は、耳に対しては、眼の外側と反対に、耳は、人体の内側にエーテル的に形成されるという。視覚と比べて、聴覚は、直観力に関わり、自我の肉体に対する制御の内部の基点というべき、実存ファントムがあり、その更に内側に、眼と同様に、耳の聴覚によるエーテル的なファントムが形成されるという。つまり、人体の外側に視覚によるエーテル体と物質的ファントムがあり、人体の内側に聴覚によるエーテル体と物質的ファントムがあるという。

 眼が炎症プロセスの正常化を表すように、耳は、腫瘍形成プロセスの正常化を表すという。だから、耳が正常に形成されない人は、絶えず、人体が腫瘍形成される傾向に帯びるという。つまり、自我があまりにも弱く、聴覚により内側のエーテル的ファントムを、あまりに強化してしまうと、エーテル体全体が不活性化し、外側では、崩壊性の炎症だったが、今度は内側なので、反対の増殖性となり、人体の内側に増殖性のエーテル体を生み、実存ファントムとは、あまりに異なる錯誤のファントムを生み出してしまうという。

このような弱い自我が、なんとかして狭いながらも自らを維持するように充分強ければ、魂的な帰結として、ヒポコンデリー(心気症)となり、肉体的な帰結として、便秘、或いはそれに親近性のある現象となるという。つまり、内側の自我による実存ファントムが弱く、聴力によるエーテル的内部ファントムが強く形成されると、自我は分裂気味となり、人体のなかに統一性が失われ、腫瘍形成傾向を招くという。ここで、人体が適度なヒポコンデリー(心気症)や、便秘等にならないと、悪性腫瘍ができるという。

耳は人体に適度な腫瘍形成を正常化させるものであるという。炎症プロセスにはある種の速さが定められ、このプロセスに間違った速さが与えられたら、人間の病的な炎症プロセスとなり、同様に、腫瘍形成プロセス、増殖プロセスも、正しい速さで進行するとき、自然のなかで意味を持ち、このプロセスに間違った速さを与えると、筋腫形成、癌腫形成、肉腫形成が出現するという。



 だから、人間の外の光のエーテル体に対して、人間の内では、その裏側となり、空気のアストラル体となる。だから、内側のエーテル体は、アストラル体になる。簡単にいえば、外側の炎症が、裏返しに内面化され、いわば袋状にされたのが、腫瘍形成となるわけなのである。どちらにしろ、自我が弱く、適切な働きをしていないことを意味する。

 これは、カオス工学のパイコネ変換を、胎生学に適応することで、表される。パイコネ変換とは、パイの生地を2倍に伸ばして、折り畳むような変換を意味する。複雑系の大部分が、このパイコネ変換により、表される。これを胎生学に適応すると、皮膚が体表に広がるにつれ、至る所で、内側に陥入し、その延長で、裏返しに内張りするようになるというもので、ここに、パイコネ変換がみられるのである。例えば、顔の頬から、反転によって唇を経て、体内器官に向かうという具合になっているわけである。

 つまり、自我は、視覚により外のエーテル体を作用させ、聴覚により内のアストラル体を作用させているわけでもある。視覚は、なんらかの波動関数のパイコネ変換により聴覚になり、外の炎症が、パイコネ変換により、内の腫瘍形成になるというわけなのである。外の分散力というべき波動が、丸められて、反転し、内の中心力に変わるというイメージなのだろう。これにより、外では、減少するものが、内では、増加するものに転じるわけである。

 これは、エーテル体が、霊視できなくても、ある程度、外的に視覚により補え、アストラル体が、霊聴できなくても、内的に聴覚により補えることを意味するのである。

 もし、外的な炎症を、充分に希釈した蟻酸やローズマリーの入浴で、とくに肥満の人を治癒できるとしたら、内的な腫瘍形成を、充分に希釈した蟻酸やローズマリーの内服で、今度は、肥満でない痩せた人に特に効果的で、自我の弱体化を克服し、治癒できるという。



 自我は、視覚により本来炎症のエーテル体の正常化と、聴覚により本来腫瘍形成のアストラル体の正常化の調整を行っているのである。 





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Last updated  2006年11月06日 20時55分03秒
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