シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年12月26日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 人間の周囲に生きている魂的、霊的なものに関しての理解に達したなら、周囲の自然がどのように見えるか、イメージしてみる。まず、理想的にとりかかるなら、物質界で周囲に生きている被造物の魂、つまり動物、植物、鉱物の魂は一体どういう状態なのか、物質的な感覚に出現するものの他に、この自然の三つの領域、事物の背後には何があるのか、と問うべきだという。

 動物の領域を観察すると、霊的、魂的に、人間とは全く根本的に区別できるという。個々の人間が、自らの皮膚を境に閉じた内部に有するもの、このようなものは個々の動物の中にはないという。個々の動物はむしろ人間の各器官や各部分に比較されるという。

 同じ形態を持つ動物は全て、つまりライオンの全て、トラ全て、全カスタマス、全ハエ、その他動物界において同じ形姿をもつものは全て、人間の一部分、例えば手の指等に比較することができるという。人間の十本の指を考えると、十本の指の一本ずつに夫々1つの自我をもつ魂が与えられているとは思えないだろう。

 十本の指は全部、一個の人間に属しているわけで、人間には、一人一人に自我-魂が与えられていて、動物の場合、これを集合魂と呼ぶか群魂と呼ぶかは問題ではなく、同じ形姿を持った動物のグループの場合、個々の人間と同じ自我-魂が、基盤となっていると認める必要があるのだが、この動物グループの魂は、人間の自我-魂を探索すべき場所を探しても見つからず。人間の自我-魂が誕生と死の間にある場所は、物質界で、人間の自我-魂は物質界で生きているという。

 動物の集合-自我の場合は、物質界ではなく、同じ形姿を有する個々の動物の集合自我の場合、個々の動物がいる場所(物質界)は問題にならず。ライオンが、アフリカにいようと動物園にいようと、全く同じであるという。個々の動物は同じ集合自我に属し、この集合自我はアストラル界にあるという。なので、同じ形姿を持つ動物のグループから自我を見出そうとすると、霊視的にアストラル界にまで赴く必要があるという。

 アストラル界では、当の動物の集合-自我は、この物質界での人間の独立した個性に同じであるという。もし人間が十本の指を伸ばした時、仕切り壁を立て、壁の十個の穴から十本の指を突き出すと、壁の外側にいる人には十本の指しか見えない。この十本の指の自我を探そうとすれば、壁の後ろ側に行かねばならず、このように、個々のライオンには、全てのライオンの集合自我の一部を見る必要があるわけで、このような例えのように、アストラル界へ行くと、全てのライオン属の個性或いは個体を見出すことができるという。

 丁度、この壁の後ろ側に人間の十本の指が属する個体が見出せるように、同じ事が、同じ形姿を持つ他の動物種にも当てはまるという。もしアストラル界を「散歩する」なら、アストラル界にはこれらの動物の集合自我が居住しているのがわかるという。そこでは、この物質界で一人一人の人間に出会うように、この動物の集合自我と出会うという。ただこれらの集合自我は、丁度十本の指を一本ずつ壁から突き出しているように、物質界へ、夫々分化した動物個体を差し伸ばしているという。

 しかしながら、動物の集合-自我の本性、内的な特性と個々の人間の特性との間には、著しい相違があるという。この違いは、非常に逆説的にみえるが、現に存在しているという。つまり、これは1つの特異な事実であり、アストラル界での動物の集合自我の知力と叡智を、物質界での人間の知力、叡智と比較してみると、動物の集合自我の方が、根本的に賢いことがわかるという。

 動物の集合自我がなすべきことは、最高度の自明性をもって行われるという。人間は、進化を遂げていく中でようやく、その自我を動物の集合自我がアストラル界で既にもつ叡智にまで高める必要があるという。勿論、この動物の集合自我には、人間がこの物質界で地球進化全体を通して養成してきたものが欠けているという。人間が養成したこの特殊な要素は、動物の集合自我には全く見出せないものだという。






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Last updated  2006年12月26日 22時47分58秒
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