シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2006年12月27日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 人間の周囲の自然の内部に、この動物の集合自我の顕現をどのようにして感じとるべきかを深く知ろうとするなら、周囲の全てが、霊的な秘密と霊的な諸存在の顕現であることを知らねばならないという。霊能力を身に着けていない人は、勿論、アストラル界での「散歩」をすることはできないという。アストラル界では、この地球上で物質的な人間-自我に出会うように、そこに住んでいる動物の集合自我と出会うという。

 霊視をできない人でも、この集合自我がなす行為、作用を物質界で知覚することができるという。毎年、秋が近づくと、鳥たちが北東から南西の暖かい地方へ向かって飛翔し、夏が近づくと再び全く決まった進路を通って帰ってくるのが認められ、各々の鳥の属に対してその進路の1つ1つを高度と方角に従って比較してみると、この行為全ての中に、深い叡智が存在することを予感できるという。

 この全体を導いているのが動物の集合自我であるという。様々な動物の属が、地球上で行う全ては、動物の集合自我の行為であり、作用であるという。動物の集合自我の行為を追求すると、本質的に、動物の集合自我は地球の周囲に広がっていて、地球の周囲で力となって展開していることがわかるという。地球は、多種多様な力、様々にうねり、直線や曲線、蛇行線をなして地球を取り巻く力に囲まれているという。

 このような力をその作用、その顕現の中に見ることができるという。人間がこのような顕現を実感すると、霊視した場合に、動物の集合自我へと導くものが何なのかを予感することができるという。このように、動物界で生じている叡智に満ちた事に入っていくこと全てを学ぶことができるという。動物の属や種が行っていることは、動物の集合自我の行為の幾許かを垣間みせてくれるという。

 植物界では事情は異なるが、植物界でも一連の自我が現れてくるという、この植物界に現れる自我は動物界のものよりもずっと少数だという。その数は限られていて、植物のグループ全体が1つの共通の自我に属していて、これを探すなら、動物界の集団自我よりも、もっと高次の世界に在るという。動物の集合自我がアストラル界にあって、地球を取り巻いて流れるアストラル的なものの中で生きているのに対し、植物の集合自我はデーヴァ(デヴァチャン)神界下部のルーパ部分と呼ばれている所に見出せるという。

 そのデーヴァ神界で、これらの植物の集合自我は完結した個性として生きているという。丁度、物質界での人間のように、そこでは植物の集合-自我が逍遥しているという。物質体をもっていない他の存在たちと共に植物の集合-自我は低位デーヴァ(デヴァチャン)神界に住んでいるという。

 どのようにして植物の集合自我を知覚する術が得られるかというと、知覚自体が霊視能力の発達と結びついていて、この発達は低次段階から次第に高次へと進んでいくという。そもそもこの能力を得るために最初に発達させるべきことは、物事に対する感情と感受性だという。実際の、真に霊視的な能力は常に第一に感情と感受性の養成に基づいていて、ただし、浅薄な利己的な感情ではなく、深く敬虔な感情だという。

 植物を観照する時、植物がその根を地中に生育させ、茎を上方へ伸ばし、葉を上へ向けて広げ、次第に萼葉、花冠へと形を変え、その内部で実を結ぶというプロセスが思い浮かぶ。これを、人間と比較し、つまり、人間の頭部、頭を植物の花冠と、人間の足を植物の根と同じにみなすことはできないという。この比較は間違いで、神秘学の学院では、植物と人間を真に比較するには、人間の頭を植物の根になぞらえるような仕方で比較する必要があると教えられたという。

 植物が根を地球の中心に向けているように、人間は頭を宇宙の方へ向けている。そして、植物がその花と実を控えめに太陽に向けているように、人間はその生殖器官を恥じらいつつ、植物が根を向けている方向、つまり下部へと向けているという。従って、神秘学では、「人間は逆立ちした植物である」と言われるという。植物は、逆立ちした人間のように見えるという。動物はこの両者の中間にいるものとして表記される。



 つまり、植物は地球のアストラル体の中に浸されていて、地球を元にした場所によると、植物の自我は地球の中心にあることになるという。このような神秘学的な観点から、地球を1つの大いなる有機体として、アストラル体を有する生きた存在として捉えることができるという。そして、この地球上にある個々の植物はその一部であるという。

 植物は個々に独立したものとしては物質体とエーテル体のみを養成し、個々の植物、つまりユリやチューリップ、その他の一本一本は意識をもたない。その代わり、地球が植物の意識、アストラル体、自我を担っているという。





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Last updated  2006年12月27日 21時42分37秒
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