シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年03月13日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、地上の人間と月存在たちの間の精神世界におけるこの関係が(そして、これは無意識の領域の中で絶えず生じているという)生じるとき、ある種の月存在たちが筆記や描写の動作に対して発達させる興味、つまり、超感覚的に見ることができるこの興味に関しては、精神世界におけるある種の元素存在たちの中にも、その残響が見出されるという。

 元素存在たちは月存在たちよりも低次の段階にあり、彼らは一度も地上に受肉したことはなく、霊的-エーテル的な存在として、隣接する世界に住んでいるという。彼らの人間世界に対する興味の結果とは次のようなものであるという。人間を観察すれば、人間が筆記を通じて伝えるその思考は、人間自身の全存在に作用する、ということが分かるという。

 思考は最初に自我の中に存在し、そしてアストラル体に伝えられ、アストラル体は正確に自我が決めた通りの動作を遂行し、次にそれらはエーテル体から更に肉体にまで作用するという。ある種の元素存在たちはこれらの影響を観察し、同じように反応することを望むが、それは不可能であるという。何故なら、彼らの世界に通用する法則は、筆記が実行される世界の法則とは異なるからで、筆記は地上の人間の物理世界における特権といえるべきものだという。

 ところが、次のような状況が生じる。モノを書いたり、考えたり、或いは感じるときでさえ、しっかりと肉体がエーテル体に結合している人々がいるという。つまり、そのような人々の場合、エーテル体全体が、それらの過程に巻き込まれ、それが肉体に強く刻印されるという。すると、その人の自我は抑制され、アストラル体とエーテル体と肉体は筆記や描写を忠実に再現するという。霊媒とはこのようなタイプの人間をいうという。

 そのような霊媒たちは、自我が抑制されるために、月存在から筆記の動作を学んだ、精神世界の従順な元素存在たちを、自分の中に取り込むという。そして、十全なる自我意識をもってではなく、それをコントロールする元素存在たちの影響下で、筆記の動きを実行するという。霊媒的な筆記や描写、通常の霊媒現象が起こるのは、減退した意識状態の霊媒からの放射(発散)を通じてで、これらの放射は、霊媒をコントロールするために利用されるという。

 月存在に興味を懐かせる第1の地上の放射、いわゆる人間の筆記の動作、特にコックリさんのような遊びは、このような霊媒体質を生む危険を孕んでいるといえる。

 第二の種類の放射(液体要素の皮膚からの発散)は、月存在の影響下で容易に人間の芸術的な才能を吸収することが可能な、ある種の存在たちによって利用されるという。これらの存在たちもまた、ある種の人間たちの中に入っていくが、その人間の表層意識は抑制され、放射へと導かれる、ある種の芸術衝動をそのエーテル体とアストラル体の中にもつという。

 ある種の条件下で、このタイプの人間が元素的-精神的な存在に取り憑かれ、それらの放射が、一見すると幻(ファントム)の形となり、つまり、その一部が、その人間の人生経験に関する知覚として、エーテル体とアストラル体にまで沈み込み、放射として出現するものから構成され、別の部分が、彼の中に入り込んだ元素存在だけが住む世界から伝えられるものから構成されるようなファントムに、侵されているのを観察するのは極めて興味深いことだという。

 月存在に、興味を懐かせる、第2の地上の放射(液体要素の皮膚からの発散)は、人間の芸術的な才能を吸収するある月存在に、利用され、一見すると、幻のような、人間の人生経験の知覚と、月存在に従う元素存在が入り込んだものからなる、いわゆる蜃気楼のようなファントム(分身)を形成するという。



 さて、同様の結果はシュレンク-ノッチングの実験からも得られたという。彼の実験対象はある種の霊媒タイプの人たち、影響を受けやすい霊媒たちで、その自我が抑制され、減退した意識状態の下では、皮膚からの流体放射のために、元素存在たちにとって理想的な素材だったという。このテーマに関しては、シュレンク-ノッチングによる興味深い著書があり、イカサマだと言う人もいれば、高く評価する人もいたという。

 後者が彼の発見を普通ではないと考えたとしても驚くにはあたらないという。何故なら、霊媒を使って実験が行われたとき、エクトプラズム、すなわち地上には見出されない精神的な要素を体現する形態が体のある部分から流れ出した、というのは普通のことではないからで、多くの場合、霊媒が最近見たグラビアの絵が、そのエクトプラズムの形態に関連している、ということが分かったという。

 何かが霊媒から流れ出し、それは皮膚からの発散であるという。そして、この中には全く精神的なものが流れ込むが、そこには霊媒が最近のグラビアや漫画雑誌の中で見た、例えばポアンカレの肖像のようなものが結びついているという。

 人々がこのようなことに驚愕しても驚くにはあたらないが、近代の流行衣装を身にまとい品のよい人々が、皮膚からの分泌について話したり、魂の具現化について議論したりするのを、最も嫌がるようなご婦人方までが、これらのエクトプラズム的な形態が、紛れもない霊媒の汗から具現化されるのを見たいという淫らな欲求を感じるのは本当に驚くべきことだという。

 シュレンク-ノッチングの実験で見られた現象は、皮膚からの単なる分泌物が、その放射(発散)を通して元素存在たちにより活性化され、エクトプラズム的な形態へと具現化したものにすぎないという。

 同様にして、皮膚発散(放射)、すなわち霊媒から流出する気体の形成はある種の元素存在たちによって刺激されることがあるという。けれども、これら皮膚発散(放射)は特定の人間の形態に非常に密接に結びついていて、元素存在たちに可能なのは、せいぜい人間自身の幽体(ファントム)を創造する程度にすぎなく、それは人間が自らの人間的な形態を、幽体に非常に強く刻印することによっているという。そして、そのとき、目撃するのは霊媒からの幽体の流出現象であるエクトプラズムであるという。

 恐らく、陰陽師安倍清明も、霊媒師として、自然(元素)霊を用い、この術を駆使したものと思われる。

 人間からの熱放射や光放射をつくり出すことによって霊媒が何か目に見えるもの、これらの元素存在たちが月存在の影響下で働きかけることが可能な幽体のようなものを現出させるのはそれほど容易なことではないという。まず、ある種の準備が必要だという。





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Last updated  2007年03月13日 19時15分33秒
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