シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年07月02日
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カテゴリ: 神秘体験空間
■質問:我々はp×s(原注:仕事量wは力pに移動距離sを掛けたものに等しい)を、出発点として取ることができるか?

 ここで生ずる困難は、次のような理由からくる。ある線形(水準)のシステムに属する2つの構成要素を、別の(例えば非線形)システムに属するものと比較するとき(例えば、もし、2人の人間が一定量の仕事をこなすのにかかる時間を、日没等の要素と関係づけ、比較するとき)、全体のシステムにおけるプロセスは(というのも、それはシステム全ての構成要素に実際に適用されてしまうからで)非常に容易に、いかなるシステムにも属さず、それ自身として自立(独立)できる(抽象的)特徴を帯びることになるからである。

 注釈;この文は理解しにくいが、線形レベルで、仕事量等を比較するときに、事物を取り出し、時間発展をみるが、事物を取り出した時点で、既に事物は抽象化し、具体性を帯びなくなるという意味であろう。

 太陽系から導かれる一年というような抽象的な事象(単位)が別のシステムにおいても有効であると仮定すべきではない。

例えば、人間の心臓が5年の間に、どのように変わるかを確かめるなら、ある人の心臓が5年前にどのような状態にあったかを現在との比較で記述することができ、単に同じ計算のプロセスを続けて、150年前にはどうであったか、或いは今から300年後にはどうなっているかと問うこともできる。

 天文学者たちは、地球の現在の状態(を基にして)から出発するとき、このようなことをやっている。彼らは時間の経過に伴う変化を一見綺麗に計算するが、現在の地球上における状態に関しては、300年後の人間の心臓に関する計算と同じくらい無意味で、1つのプロセスに内在する時間に関して有効な結論は、そのプロセスが終末に至るときには意味を成さなくなる、ということを常に忘れがちである。

 このように、現時点で生きている全体システムとしての有機体を、超越することはできない。

 全体システムは、概念がそのシステムの内部に留まるようにする必要がある。そして、その境界を踏み越えるとき、直ちにそのシステムを犯すことになる。有効なように見えてしまうのは、我々が(線形)システムを全体システムの意味で関連づけ、そして、そのような線形的なシステムの内部でのみ適用される要素を、絶対的なものと(抽象化)することに慣れてしまっているからである。






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Last updated  2007年07月02日 23時12分47秒
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