シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年07月17日
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カテゴリ: 神秘体験空間
■質問:コペルニクスの第3法則についての質問

 シュタイナーの答え;
 短時間で、コペルニクスの第3法則に関して話すことはできない。なので、ただその歴史についてコメントする。古いプトレマイオスの体系を酷く揺るがし、天体に関する、見方を革命的に変えたコペルニクスの基礎的な仕事を見てみるならば、それが3つの法則を含んでいることが分かる。

 これら3つの法則の第1のものは、太陽の周りを測心円状に回る地球の年周期に関しての記述、第2のものは地球の自軸上の回転、第3のものは季節と歳差運動に関連した地球の年周期に関しての記述である。

 天文学は発展したが、コペルニクスの第3法則を、その全体性において、いまだ考察できないままである。事実、コペルニクスの後継者達は、それを上手に除外している。この法則に関して言えることは、そのことだけである。それに関して、包括的描写を行うならば、非常な時間を有する。

 入手できた現象に基づいて、コペルニクスは、最初、太陽を巡る地球の周回運動から生じる日々の変化を、彼の第3法則が包含する季節、年、そして、長周期の変化を考慮することなく計算した。

 そして、もし、地球の位置にいて、日々の変化や太陽を巡る地球の周回運動に依存する変化を他の天体との関係で考察するなら、結果として、地球が太陽を周回しているという観点が得られると結論づけた。この観点は季節や歳差運動のような他の現象とは相容れないもので、そのことは、実際、地球が太陽の周りを回っているという仮定を無効にするものである。

 地球と他の天体との相互作用を定量化し、計算可能にするために、それを簡略化し、1年以上或いは何世紀以上にもわたって観察できる微妙な変化に関しては無視するが、その理由はこれらの変化が太陽を周回する地球の運動に依存する日周変化を複雑にするからである。

 コペルニクスが、その第1及び第2法則の中で表現した仮定に基づいて日周変化を計算すると、地球が太陽の周りを1年で周回しているという結果が得られる。コペルニクス自身が言っているように、もし、その計算に第3法則を含めるなら、日周運動の計算に用いた第1法則、つまり、地球の1年の運動を導き出した第1法則の中に含まれる要素を帳消しにし、そのような年周運動を、ほとんど排除してしまう。



 人々は安易に、地球は24時間で自軸上を回転し、その間に、1年で太陽の周りを動くという仕方で前進することを仮定する方を好んだ。太陽は全く動かないというコペルニクスの仮定に教条的にしがみつく限り、この解決法は安易である。けれど、遥か以前には、この仮定を放棄するように強いられ、そして、コペルニクスの第3法則は復権させられなければならなかった。

 この課題に関しては、ただ簡単に概略を述べるだけだが(いま述べたように、詳細な数学、幾何学的な説明をすれば数時間かかってしまう)、もし、コペルニクスの第3法則を、本気で取り上げるなら、地球が太陽の周りを回っているという結論にはならない。太陽は(静止しているのではなく)、動いているのである。

 つまり、もし、地球が太陽の周りを回転するのならば、太陽は(動いているので)地球を追い越してしまうだろう。地球は太陽の周りを巡ることはできない。何故なら、その間に太陽は地球から遠ざかるからである。現実には、太陽も動き続けていて、地球やその他の惑星は太陽を追いかけているのである。

 それはスクリューの軌跡のような(右巻き螺旋の)線で、一方に太陽があり、他方の端には地球がある。地球と太陽、そして、それらが前進するスクリュー状の動きに、2重の焦点を当てることにより、地球が太陽の周りを回っているという幻想が生じる(太陽も地球もお互いが相手の周りを回りながら、宇宙をスクリューのように進行し運動しているのである;お互いが回りながら、いわばワルツをダンスしながら、その大きな総体構造が銀河となる)。

 注釈;DNAが右巻き螺旋構造なのも、太陽からくる太陽ニュートリノに傾きがあるのも、とどのつまり、物質の対称性に若干の非対称性がみられるのも、この太陽と地球が運動する右巻き螺旋構造にあると踏んでいる。つまり、生命性に右側有利な原則、カイラルティ(キラルティ)鏡像対称性は、地球と太陽の運動を反映し、いわば真似ているにすぎないのである。生命体は光がくる天に向かっているので、その構造が類似してくるのは当たり前といえば当たり前である。

 この全てにおいて興味深い点は、コペルニクスが、今日の地動説よりも、もっと進んでいたことである。コペルニクスの第3法則は、コペルニクス以後の天文学上の発展から抜け落ちてしまった。我々が地球に関して計算する太陽を巡る年周期を無効にしてしまうような、その他の現象に関して記述する、この第3法則なしに、天文学は発達してきた。コペルニクスを正当に評価するには、この法則が再び導入される必要がある。

 このテーマはそれほど大きな関心を引くことはない。何故なら、もし、天文学に対して真に現象論的なアプローチを取るなら、第1に、とりわけ、ブリーデ博士が既に触れたように、極端に複雑な運動を扱っているということに気づく必要があるからである。

 そして、これらの運動の記述を試みるとき、用いる幾何学上の構成は、単純な幾何学的過程の記述にのみ依存したものならざるをえないということに気づくことになる。天体はそのような単純な過程には従っていないので、いつも障害が出現し、そして、更なる仮定を付け加えることによって補強する必要がある。そのような仮定を超えていくとき、天文学は全く異なったものになる。

 新たな真の天文学が生じるには、我々が、真に人間を含み、人間の中で精神的に生じる現象を観察する自然科学体系へと進むときであり、これらの現象の考慮は、宇宙空間に生じる出来事や経過に関しての観点を発展させるための助けになるだろう。





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Last updated  2007年07月18日 22時44分24秒
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