シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年08月14日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 鳥と同じように、やはり空中に棲息するが、その発生形態が、更に複雑な蝶(および蛾)は霊的言語(アストラル)では、何を示すのか?

 蝶(及び蛾)が示すのは、いわば人間の頭の機能の継続のなかに示すもの、頭の力をいわば人間全体へと広げるものということに、辿り着く。そこでは、自然における鳥形成とは別のプロセスに対応することが、人間全体に起こっている。

 人間の頭のなかに、エーテル体とアストラル体をつけ加えれば、(鳥の)卵形成のなかにあるものに非常によく類似するもの、ただし変容した状態だが、そういうものがある。

 しかし、我々人間が、頭の機能だけしかもたなかったなら、瞬間的思考しか形成できないだろう。瞬時の思考が、我々人間のなかを下降して、人間存在全体を用いることができずに、記憶として、再び浮上することもないだろう(いわゆる記憶喪失の状態)。

 外界に沿って形成する、自らの瞬間的思考を見、そして鷲を見上げると、人間は次のように呟けるだろう、
 「鷲の翼のなかに、外へと物質化した私の思考を見る、私のなかで、鷲の翼は思考となる、しかし、それは瞬間的な思考である」、と。

 自分のなかに記憶として携えるものに目を向けるなら、そこでは複雑なプロセスが生じている。

 この複雑なプロセスは、物質体下で、勿論、霊的な方法ではあるが、一種の卵形成が生じている、これは勿論、エーテル体においては、全く別のもので、外界での物質としては、幼虫形成に似るが、アストラル体においては、内的に蛹形成、繭形成に似るものとなる。

 人間の瞬間的思考=鷲の翼、


 そして、その記憶形成を知覚するとき、同時に思考を解き放ち、(身体の)下方へ送り込むもの、これは、丁度、以上のような蝶(及び蛾)が卵を産むときの状態である。

 この記憶形成の変化は、幼虫に生じるものに類似する、つまりエーテル体における生命(幼虫)が霊光に自らを捧げ、内的、アストラル的な繭の織物で、いわば思考を織りなし、成虫となり、記憶が現出する。

 鳥の翼を瞬間的思考のなかに見るなら、様々な色に煌めく蝶(および蛾)の翅を、我々の記憶的(想起的)思考のなかに、霊的な方法で現出したものと見なす必要がある。

 人間の記憶的(継続的)思考=蝶(及び蛾)の翅

 このように外を見渡すと、自然というものが途方もなく、我々人間に親和性を持つものとして感じるだろう。このように考えると、思考の世界を、飛翔する鳥のなかに見ることができる。

 以上のように思い出し、以上のように記憶に留めると、我々人間のなかに生きている記憶像の世界を、太陽光のなかで、ほのかに光りつつ、舞い飛ぶ蝶のなかに見ることができる。

 実に、人間はミクロコスモスであり、外の大宇宙の秘密を含み持っている。つまり、我々が内から見るもの、我々の思考、感情、意志、記憶のイメージ、これらを、別の側から、外から、マクロコスモス的に見ると、これらを自然界のなかに、鳥、蝶として再認識することになる。

 この事は、現実を見渡すことになる。この現実は、単なる思考では理解できない、単なる思考においては、現実というのは、どうでもよいことになる。思考が尊重するのは首尾一貫した論理のみだからである(そこに現実はない)。

 しかし、論理では、現実に存在する、究めて様々な事を覆い尽くすことはできない。この事を具象的に理解するために、次回に、論理では現実を説明できないような、ある喩え話をし、更に次回以降の説明につなげていきたい。





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Last updated  2007年08月14日 19時27分12秒
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