シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年08月30日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回は人間を再び、ある観点から宇宙万有のなかに据えようと試みた。

 今回は、いわば全体を総括できるような考察を行う。

 我々人間は、物質的な生の範囲内において地上に生き、究めて様々な仕方で、自然界の本性、及び人間の形態へと形成され、形態化されている地球の物質素材と、この物質素材を通じて存在する出来事及び事実に囲まれている。

 あらゆるもののなかに、正に地球の物質素材が存在している。

 いま、この物質素材を、後で、すぐに、この正反対のものに関しても語らなければならないので、いわゆる素材としての、地球の様々な形態化の基本成分を「物質的実質」と呼び、この物質素材の反対のものとして、宇宙に存在するものを、「霊的実質」と呼び、前者と区別する。

 この「霊的実質」は、例えば、自身の魂の基礎を成すが、普通は宇宙において、物質の形態化に霊的なものとして結びつくような形態化の基礎を成す。

 「物質素材」、或いは「物質的実質」に関して語るだけでは間に合わない。例えば、高次ヒエラルキア存在たちを、宇宙の全体像のなかに置いてみることを考えてみればよい。これらの高次ヒエラルキア存在は、地上の実質というものを、占有していない、彼らの身体とでも呼ぶもののなかには、地上の実質を有していないのである。

 従って、我々人間は、地上的なものを見ることができるので、物質を知覚するように、地球外のものを見ることができれば、「霊的実質」をも知覚できるだろう。

 今日、「霊的実質」に関してはほとんど知られていない、そのため、物質界と同時に霊界にも属している地球存在、つまり人間についても、あたかも人間が「物質的実質」しかもたないかのように語られている。しかし、それは間違いで、全くもって、人間は自らのうちに「霊的実質」と「物質的実質」を担い、しかも非常に独特な形で、いわゆる、このような事柄に注目することに慣れていない人が、最初は驚愕せざるを得ないような形で、人間は自らのうちに「霊的実質」と「物質的実質」を担っている。



 人間について正しく語るには、人間のいわゆる低次の性質に関して、他ならぬ、この性質の根底に根本的な「霊的実質」があることを知っていなければならない。従って、人間を図式(イメージ)的に描くならば、以下のような手法で行わなくてはならない。

 次のように人間を記述すべきである、
「本来下部人間は、霊的実質のなかに形成されたものを示し、人間の頭に向かって進むほど、人間は『物質的実質』から形成されるようになる」、と。

 そして脚については、異様に聞こえようとも、次のように言わざるを得ない、
「脚は、本質的に『霊的実質』から形成されている」、と。

 いま述べたように、異様に聞こえようとも、頭の方へと進むと、人間を、「霊的実質」から、「物質的実質」に移行させるように、描かなくてはならない、そして「物質的実質」は特に人間の頭のなかに含まれている。

 これに対して、「霊的実質」がとりわけ見事に広がっている、とでもいうべきところは、人間が、脚を空間へと伸ばす、或いは、腕を空間のなかへと差し伸ばすところである。腕と脚にとって肝心なのは、この「霊的実質」が腕と脚を満たしているということで、それが腕と脚の本質であるというのは、実際その通りである。

 実際、腕と脚にとって、「物質的実質」はいわばそこでは「霊的実質」の内部に浮かんでいるだけであり、他方、頭というのは実際、いわば「物質的実質」から緻密に形成されたものである。

 しかし、我々人間は、人間としての、このような形成において、実質を区別するだけでなく、その形態化を行う力をも区別する必要がある。そして、この場合にも、霊的な力(以下霊力とする)と地上的-物質的な力(以下物質力とする)とを区別しなければならない。





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Last updated  2007年08月30日 19時01分03秒
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