シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年09月22日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 そして、上方の幼虫が火星から発する力のなかで、這い出してくる代わりに、下方では、葉が生えてくる、上に向かって螺旋状の位置に沿って生えていく葉になる。

 植物の葉とは、地球(月を含む)の影響下に入った昆虫でいえば、幼虫である。這っている幼虫をみると、上方における下方の、つまり植物の葉に対応するものが得られる。葉は太陽領域から地球領域に移された種子により根となったものから変容(変態)して生じるが、この葉に対応するものが(火星から)得られる。

 上方の昆虫の火星状態(幼虫)=下方の植物の火星状態(葉)

 更に上昇すると、萼のある位置に向かって益々収縮し、(昆虫でいう)蛹のようなものが得られる。そして最後に、鱗翅類が花の中に発生し、上空の蝶と同様に色とりどりの花のなかに変容(変態)を遂げる。そして生命の円環は閉じる。蝶が卵を産むように、花の中には、また未来のための種子が発生する。

 ここからわかるが、上空の蝶を見上げると、蝶は、空中に持ち上げられた植物と理解できる。

 卵から鱗翅類(の成虫)に至る蝶は、地球の影響下で、植物存在と同じものだが、上位惑星と共に太陽の影響下にある。種子が葉に達すると、地球から月の影響、更には金星の影響と水星の影響が得られる。それから、また地球の影響に戻る。種子は再び地球の影響でもある。

 さて、次のように、自然の大いなる秘密を現わす2つの句を残すことができる:

      植物を見よ

      植物は地球により



      蝶を見よ

      蝶は宇宙により 

      解き放たれた植物。

 植物―それは地球(大地)により繋ぎ止められた鱗翅類である!
 鱗翅類―それは宇宙により地球(大地)から解き放たれた植物である!

 蝶や、昆虫全般を、胚から、飛び回る成虫に至るまで眺めるなら、それは空中に持ち上げられた、宇宙により、空中に形成された植物である。植物を眺めるなら、それは下方の地に繋ぎ止められた蝶である。

 卵は地球に要求され、幼虫は葉形成に変容(変態)させられる。収縮したもののなかには、蛹形成が変容(変態)させられている。更に、鱗翅類のなかに発生するものは、植物の場合、花のなかに展開される。蝶-昆虫界全般と植物界との間に、あんなに密接な関係があるのも驚くにはあたらない。

 というのも、そもそも、昆虫たち、蝶たちの根底をなしている霊存在たちは、次のように言う、

 「この下には、近親たちがいる、近親たちに親しまねばならない、結びつかねばならない、近親たちの樹液などを味わうと同時に、結びつかねばならない、植物は我々の兄弟だからである」、と。

 「植物は兄弟である。地球領域に下降していき、地球によって繋ぎ止められ、別の生存状態を受け容れた兄弟なのである」、と。

 また一方、植物に魂を吹き込む霊たちが、蝶たちを見上げて、次のように言う、



 このように、宇宙の理解は、抽象論では成立しないので、抽象論では理解不十分となる。なぜなら、宇宙に、働いているものは、最も偉大な芸術家だからである。宇宙は、あらゆるものを法則に従って、最も深い意味において、芸術家の感覚を満足させる法則に従って形成する。

 抽象思考を、芸術家の感覚のなかで変容(変態)させる以外、誰も地球に沈降させられた鱗翅類を理解できない。光と宇宙的諸力により、空中へと持ち上げられた植物の花の内容を、抽象思考の人は誰も蝶のなかに見て理解できない。抽象的思考に再び芸術的な働きを与えることのできない人は誰も理解できない。とはいえ、自然物と自然存在との、この深い内的な親和性に注目するとき、何か途方もなく精神を高揚させるものであることには変わりがない。

 昆虫が植物に、とまっているのを見ると、そして同時に、植物の花を、アストラルが、いかに統べているかを見ることは、何か全く特別なことにみえる。花のなかで、植物は、地上的なものを抜け出そうとしている。植物の天への憧れが様々な色彩に煌く花びらを統べている。植物は自分では、この憧れを満たすことはできない。

 そこで植物に向かって宇宙から、蝶が放たれる。植物は蝶を見つめ、蝶の中で自分の望みが叶えられているのを見る。植物界の憧れが、昆虫、とりわけ蝶の世界を観ることで鎮められる、ということ。これは地球を取り巻く、驚くべき結びつき(関係)である。

 満開の花々の色彩が、その色を宇宙に放射することで示す切なる願い、これは、植物に向かって鱗翅類が、その色彩を、煌かせて、近づくことにより、植物にとって、その憧れの認識実現のようになる。放射するもの、熱を放射する憧れ、天から放射されてくる満足、これが植物の花の世界と、蝶などの鱗翅類世界との交流である。この交流こそ、是非とも、地球の周囲に見るべきものである。



 この地に結びつけられた植物と天に解き放たれた蝶との関係を認識できて始めて、動物界と植物界との間に橋を架け、更には、ある種の無関心をもって、あらゆる俗物性、相も変わらず、自然発生云々がどうであったかを語り続ける俗物性を見下ろすこともできる。

 これらの散文的概念をもってしては、宇宙万有の領域、人間が到達すべき宇宙万有の領域に到達できない。この領域に到達することは、散文的概念を、芸術的概念に転換でき、更には次のようなことを思い浮かべることができるようになって始めて可能である。

 「太陽にのみ委ねられた天から生まれた蝶の卵から、植物が後になってから生じる様子を、以前は太陽のみに委ねられていた蝶の卵が、今は地球に委ねられることにより、この蝶の卵が変容(変態)させられることで植物が生じてくる様子をイメージすることができる。」





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Last updated  2007年09月22日 13時41分22秒
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