シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年11月15日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 空中に鳥が見えると、ジルフェには、全く特別な存在がやって来るように感じる。この感覚は、人間にとっては、人間の魂においては、自らを「私」と呼ぶように導く事象に類似したものである。

 この事は、ジャン・パウルの言葉(2)を喚起させる、

 それは、「人間が最初に、〔私〕というイメージ(表象)に辿り着いたときは、まるでヴェール(覆い)をかけられた魂の至聖所を、覗き込んだときである」、という言葉である。

2;ジャン・パウルの言葉:ジャン・パウル Jean Paul 本名ヨハン・パウル・フリードリヒ・リヒター 1763-1825 家庭教師、作家、詩人。

ジャン・パウルの著作『ジャン・パウルの生涯の真実』(第一小冊子、ブレスラウ1826 2回の講義 53頁)に基づく。字義通りには「非常に幼い頃、ある朝、私は家の戸口の下に立って左の木材の層を見ていた、突然、私は" 私"である、という内なる視覚が、天からの稲妻のように私の前に訪れ、以来ずっと輝きながら止まった。このとき、永遠に、私の自我がはじめて自己自身を見た。思い違いではない。どんなに珍しい物語も、ヴェール(覆い)をかけられた人間の至聖所で起こる事件、ただ新鮮な体験というだけで、あんなにも、ありふれた付随状況まで記憶を止める事件には、後から、何かを付け足して干渉することなどできない。」

 ジルフェは自分の魂の、このようなヴェール(覆い)をかけられた至聖所を覗き込むわけではないが、ジルフェは鳥を見ると、「私」という感情が、ジルフェを襲うように思える。鳥が空中を飛翔し、自ら呼び起こすく空気の形状構造のなかに、ジルフェは、私(自我)を見出す。

 そして、外界に、私(自我)を点火する為に、ジルフェは、大気の空間を貫く宇宙的な愛の担い手となる。ジルフェは、同時にまた、例えば人間の「希望」のように生きるが、私(自我)を、自分の内部に持たず、鳥の世界のなかに持つことにより、宇宙万象を貫く愛の希望の担い手となる(ジルフェは鳥に自らを委ねることで、利己主義から解放され、犠牲の愛の精神となる)。

 だから、鳥の世界へのジルフェの深い共感に目を向ける必要がある。

 グノームが両生類の世界を憎んでいるように、そしてウンディーネが魚に対して過敏で、いわば魚に近づかず、魚から離れたがり、ある意味、恐怖を感じているのとは逆に、ジルフェは、鳥の方へ出向き、漂い、響きを発する空気を、鳥の羽に乗せて、運べると、心地良さを感じる。



「私に霊感(インスピレーション;霊聴力)を与えるのはジルフェです」、と。





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Last updated  2007年11月15日 18時49分17秒
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