シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年11月29日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 このような事柄に、深く現実的な意味があることがわかる。しかし、人間にとって深く現実的な意味は他にもまだあり、グノームとウンディーネの存在を考えれば、いわば、人間の意識の世界と境を接する世界に、これらの精霊は生き、既に、この世の境域の向こう側にいる。

 通常の意識は、これらの精霊存在を見ることから守られている。というのも、これらの精霊存在は、本質的に全てが良い性質(種類)のものではないからである。良い種類のものは、以前述べたように、例えば様々な方法で、植物の成長に働きかける精霊存在たちである。

 しかし、精霊全てが良い種類の存在ではない。これらの精霊存在たちの活動世界に進入する瞬間、良い種類だけでなく、悪い種類にも遭遇する(人間界と同じ)。これらの精霊のうち、どれが良い種類で、どれが悪い種類か、見分ける方法を修得せざるをえない。しかし、この事は容易なことではない。

 悪い種類の精霊の特徴を描写することから、ある程度その区別がわかる。悪い種類の精霊存在たちが、良い種類の精霊存在たちから区別できるのは特に、良い種類は植物界と鉱物界を拠り所とすることが多く、悪い種類は、常に動物界と人間界に接近する傾向にあり、更に悪い種類は、再度また植物界と鉱物界に近づく。

 とはいっても、これらの精霊領域の存在たちが持ち得る悪に関して、適切な概念を得るには、高次のヒエラルキア(天使存在)が、本質的に、植物-動物界の為に、良い種類の精霊存在たちに、(役目として)命令したことを、人間と動物に近づき、人間のなかで実行する悪い精霊存在たちに関わり合うときである。

 グノーム及びウンディーネの領域に由来する、このような悪い種類の存在たちがいて、これらは人間と動物に近づき、人間と動物に働きかけて、本来なら下等動物たちに付加すべきものを、人間のなかに物質的な方法で、早熟に、実現させる。

 これらの悪い精霊たちは、人間のなかにはどのみち、将来、存在する予定にあるものを、早期に、物質的方法で実現させようとし、同時に動物のなかにも同様に行おうとする。

 これらの悪い種類のグノーム及びウンディーネ存在たちが、いることにより、人間と動物のなかで、更に下等な動物-植物存在が生きるようになり、寄生生物(ウイルス)となる。このように、悪い種類の存在たちは寄生生物をもたらす。

 とは言え、霊的世界へと境界を踏み越えた瞬間、人間はすぐさま、この世界の策略のなかに入り込む。実際、至る所に罠があり、人間は正に小鬼たちから学ばなければならない、つまり用心が必要である。



「悪い種類のグノームとウンディーネ存在たちが、寄生生物を発生させるなら、そもそも一体、これらは何のために存在するのか」、と。

 そう、これらの悪い種類の存在たちがいなければ、すなわち人間は、その脳塊を作り出す力を、自らのなかに発達させることができなかった。さて、このようなわけで、極めて重要なことに到達する。

 この事を図的に描いて見る。人間を、新陳代謝-四肢人間、胸-リズム人間、更には頭人間の神経-感覚人間として、3つに大別して考えるとき、明白に理解すべきことは、胸人間の下部で、プロセスが進行し(胸のリズム人間は除外する)、胸人間の上部でも、やはりプロセスが進行することである。

 胸人間の下部で生じるプロセスを一緒にすると、本質的に、通常生活において大抵、誤解を生じさせる。この誤解を生んでいるプロセスは、排泄プロセスであり、腸を通じての排泄、腎臓を通じての排泄他、下へと流出する全ての排泄プロセスのことである。

 この排泄プロセスは大抵、通常生活では、単なる排泄過程としか見られていない。しかし、これは馬鹿げたことで、排泄する為に、排泄プロセスがあるのではなく、上部で、物質的な脳が出現するのと、同じ量の排泄物が、下部人間の中に脳に似た霊的なものとして出現するのである。下部人間で生じていることは、物質的発展に関しては道の途上中途半分に止まっている。

 下部の排泄は、物事が霊性へと移行するからで、上部では、いわば排泄プロセスは、物質的に完了し、下部で、霊であるものが、上部では物質的に形成される。つまり、上部に物質的な脳を、下部に霊的な脳を持っているのである。

 そして、下部で排泄されるものを、更なるプロセスの下に置き、その改造を続けていくなら、最終的な変容は、人間の脳となる。

 人間の脳塊は、更なる形成を受けた排泄物である。これは、例えば医学的関連においても、途方もなく重要なことで、16、17世紀においては、まだ当時の医師たちにはよく知られていたことである。

 今日(1920年)では、かつての「汚物薬局」として、軽蔑されて当然な部分もあるが、非常に軽蔑的に語られている。しかし、それは、汚物のなかにこそ、いわば霊のミイラが存在する、ということを知らないせいである。

 勿論、だからと言って、かつての数世紀に汚物薬局として、出現したものを崇拝するわけではない。丁度、ここで述べたような深い関連を持つ、多くの真実を指摘する。

脳は、全くの、排泄物の高次の変容体である。従って、脳の病気は、腸の病気と関連し、脳の病気の治療は腸の病気の治療と関連する。



 勿論、グノームとウンディーネは、下部人間から寄生生物を発生させることもできるが、同時に上部人間のなかで、排泄物を、脳に変容させる切欠にもなる力となる。もし世界が、グノームとウンディーネが存在するように作られていなかったら、全く脳というものを、人間は持つことはできなかっただろう。

破壊の力に関して、グノームとウンディーネに当てはまる(破壊、解体は、やはり脳から生じる)が、構築力に関しては、ジルフェ(シルフ)存在と火存在(サラマンダー)に当てはまる。

 これまた同様に、良い種類のジルフェ(シルフ)存在と火(サラマンダー)存在は、人間から距離を置き、以前示唆したやり方で、植物の成長に関わるが、悪い種類のものも存在する。

悪い種類のジルフェ(シルフ)存在と火存在(サラマンダー)は、特に上方、つまり空気-熱の領域にのみ存在すべきものを、下方の、水、土の領域へと運ぶ。

 さて、例えば、これらのジルフェ(シルフ)存在が、上に向かうべきものを、上の領域から下の水及び土の要素の領域へと運び下ろすときに生じるものを研究するなら、ベラドンナ(1)をみればよい。ベラドンナは、その花が、ジルフェ(シルフ)にキスされ、そのために良い汁で有り得たものが、毒液に変化してしまった植物である。つまり、この場合、領域のズレと呼べることが生じる。



(1)ベラドンナ:和名セイヨウハシリドコロ。ナス科の多年草。葉は卵型、葉の付け根に暗褐 色の花をつけ、黒色の液果を結ぶ。全体にアトロピンなどのアルカロイドを含み猛毒。瞳孔を拡大させる作用があるため、ルネサンス時代のイタリアで、瞳を大きく見せる美用法としてこの植物が用いられたことがあり、ベラドンナ(Belladonna 美しい婦人)という名前はそこに由来すると言う。非常に希釈して(最低でも原液の千万分の一の希釈)ホメオパシー療法でも用いられる。ベラドンナの特性と人間への作用については、『精神科学と医学』(GA312)第19講での説明も興味深い。





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Last updated  2007年11月29日 21時56分49秒
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