シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年12月27日
XML
カテゴリ: 神秘体験空間
 炭素とエーテルの全ては既に新陳代謝組織のなかで準備されている。しかし新陳代謝組織は人間の組織として、宇宙全体のなかに組み入れられ、それ自身だけで存在することはできない。新陳代謝組織は、それ自体だけでは存在することができない。

 つまり、新陳代謝は第3のものとして、人間のなかに原基として形成された。将来、神経-感覚組織になる第1の原基は、古土星紀の時代に、将来、律動組織になる第2の原基は古太陽紀の時代に形成され、これらの組織が形成された後ではじめて、新陳代謝組織が人間のなかに与えられる準備ができた。なぜなら新陳代謝組織だけでは、存在できなかったからである。

 自らの意志による運動を除外すれば、新陳代謝組織は、人間にとっては、宇宙関係のなかでの食物摂取とみなされるが、この栄養摂取器官は独立には存在することはできない。人間は栄養摂取を必要とするが、栄養摂取器官は栄養摂取器官自体のみでは存在できない。

 というのも、人間の新陳代謝器官を研究すると(人間の全生体機構にとって、新陳代謝がいかに不可欠か)、新陳代謝組織は、人間を病気にする、あらゆる可能な傾向に浸透されている。内的損傷、つまり外的損傷により生じたものではない病気の原因を、新陳代謝組織のなかに捜さなくてはならない。

 従って、真に理念的な病気観察(診断)を行う人は、新陳代謝組織から出発する必要があり、そして、本質的に新陳代謝組織における個別の、どのような症状に対しても、「その症状は一体どのような道(プロセス)にあるのか」、と問わなければならない。例えば、それは次のようなことである。

 「我々人間は、ある種の物質を、人体のなかで澱粉や糖他に変化させるが、口のなかでの食物摂取に関し、食物加工に関する、あらゆる現象を取り上げ、口中でのプティアリン(唾液アミラーゼ)による、食物の被膜溶解、更に進んで、胃のなかでのペプシン消化、更に進んで、消化組織のなかでの代謝産物の加工、これはリンパ管へと移行し、血液へと移行するが、このような加工を取り上げ、どんな個別のプロセスも探究する必要があり、考察すべき無数のプロセスがある。

 膵臓分泌液と代謝産物との混合、胆汁と物質との混合他、個々のどのようなプロセスに対しても、訊ねる必要があり、その症状が、そもそも一体どのプロセスから発するか」、と。

 すると、あるプロセスを問うなら、次のような答えに至るだろう、

 「そのプロセスだけだったら、人間は常に病気になる」、と。



 最初は、宇宙の仕組み(構造)の上での愚行とも思われかねない、このような事実、人間においては、新陳代謝プロセスが途中で止められなければ、病気になるプロセスが開始されることを次回以降、聡明の最たるものとして知ることになるだろう。

 しかし、当面は、事実に従って、観察する。新陳代謝プロセスの1つ1つを、その本質に従って、内的に研究するとき、新陳代謝プロセスが、生体組織全体を病気にする途上にある、ということを考慮する必要がある。

 そもそも人体に新陳代謝機能を存在させるには、それ以前に原基のなかで発達すべき別のプロセスが存在しなければならず、そして、それは循環のなかに存在するプロセスで、循環プロセスなのである。

 循環プロセスは絶えず治癒プロセスを含んでいる。従って、実際、人間を次のように描写できる、

 「人間は古月進化紀の間に患者として生み出されたが、古太陽進化紀の間に人間自身の性質のなかに、予め医者が派遣されていたと言える」、と。

 古太陽進化紀の間、人間は人間自身の性質に関する医者として生み出された。患者の前に医者が生じていたというのは、宇宙進化において非常に慎重なことで、なぜなら、古月進化紀の間に、人間のなかに患者がつけ加えられたからである。

 人間を正しく描写するなら、新陳代謝プロセスから循環プロセスへ、無論、衝動として循環プロセスの根底をなす全てへと進まなければならない。最も広い意味において、ある物質は、より早い循環を、別の物質は、より遅い循環を引き起こす。

 人体内には実際、全くの小さな循環プロセスもある。何か、鉱物質を取り上げることにする。金、もしくは銅を取ってみると、これを、内的に、もしくは注射等により、何らかの方法で人間に服用すれば、循環(プロセス)のなかに何らかを形成し、変化させ、健康にするように働きかける云々といったことの切欠を与える。

 そして、人間の本来の治癒プロセスを覗き見るために知っておくべきことは、人間の周囲にある個々の物質が、人間のなかに、循環プロセスの変化の誘導を生じる。つまり、次のように言うことができる、

 「循環は絶え間ない治癒プロセスを生み出す」、と。

 もし、この事を算術的に表すなら、次のことから明らかとなる。



 太陽は、その春分点が、25920年で、黄道全体を一巡する。人間は中年期において、平均一日に25920回呼吸する。脈拍はこの4倍である。

 別の循環プロセス、もっと内的に集中した循環プロセスは、新陳代謝の影響を受ける。呼吸の循環プロセスは、人間と外界との外的な交流に対応し、外界との相互関係である。

 この呼吸リズムが絶え間なく循環リズムを制御し、それが4倍を保つようにしなければならない。さもないと、人間はその循環リズムと共に全く不規則なリズムになってしまい。103680{25920の4倍}という数にならない。

 これでは宇宙の中に何らの対応を持たないものになる。そうなると人間は宇宙から全く引き離されてしまう。新陳代謝は人間を宇宙から引き離し、宇宙から疎外する。そして呼吸リズムは絶えず宇宙のなかに引き込む。

 呼吸リズムによる循環リズムの、この引き離しと融合のなかに、人体のなかで絶えず行なわれている原治癒プロセスをみることができる。



 従って次のように言うことができる、

 「人間は、本質的に下方から、常に病気になる傾向を持ち、生体の中間の組織、循環組織においては、絶えず健康維持の傾向を開発する必要がある為、食物摂取から治療へと移行しなければならない」、と。

 (つまり医食同源という意味である)

 このように、生体の中間組織では、絶えず健康の衝動が生じることにより、この衝動は正に頭の神経-感覚組織に向かって、何かを残していく、こうして第3のものとしての、神経-感覚組織に至る。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007年12月27日 21時19分40秒
コメント(0) | コメントを書く
[神秘体験空間] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: