シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年01月07日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 ヒエラルキア存在(天使)の御満悦が、宇宙万有の力となる。高次ヒエラルキアの満悦が、人間の神経-感覚組織を貫いて流れ、その内部に、人間の精神的(霊的)進化の力を形成する。この力がいわば、人間のなかで、絶え間なく生じる治癒から、開花する力である。従って、第三に、精神的(霊的)進化が得られる。 


 2.循環        治癒
 3.神経-感覚機構  精神的(霊的)進化


 人間を、土星時代、太陽時代、月時代を通じて記述すると、次のように言える、

「人間は、最初宇宙から生み出された精神(霊)であり、この精神が自らのうちに癒す者を生じさせ、癒す者によって、宇宙的な患者を受け容れることが可能になる」、と。

 そして、これら全ての共同作用を通じて、地球上に、自らの意志により運動を行う人間が作り出される。

 人間認識の個々の部分はどれも、以上に述べた根底により、霊聴力(霊視力より上位の霊能力)が与えられなければならない。誰かが治療学の体系、真に合理的な治療学の体系を確立することを考えてみる。

 この体系は一体何を内包すべきか?

 この体系は、新陳代謝プロセスから、はじめるべきで、その他は、精々、前提となるだけで、この他の事に関しては、更に述べるべきであるが、例えば、精密な解剖学であっても、それは固体として形成された対象を扱うものなので、精々、(その固体形成の最終点が)出発点となるにすぎない。解剖学は既に人間として完成しているものを対象とするものだからである。

 しかし、新陳代謝プロセスにおいては、常に病気をもたらす要因への移行傾向が知覚できるように、合理的な医学体系により、研究されるべきものである。従って、今日確立できる医学体系は、全くもって、新陳代謝組織、すなわち、最初に正常な新陳代謝プロセスから始めるべきで、そして、そこから、内部の病気が最も広い意味での新陳代謝から生じてくるという可能性が認識されるようにならなければいけない。

 注釈;『少々ブームがおさまったが、昨今のメタボリックシンドロームなどは、この病気発生を新陳代謝に求めている点で、古代の医学に通じる処があるといえる。メタボ仮説は、温故知新の学問ともいえる。しかし、メタボ仮説が、あくまで唯物論である限り、次の治癒である律動仮説までに発展することはない。律動仮説まで発展するには、呼吸という天の力、何より天体力を加味しなければ、合理的に解明できないからである。ここに、かつて、パラケルススが説いた「自然のなかに治癒力を発見すべき」という格言の意味が解かれる。』



 そしてそのとき、人間の精神的(霊的)な原基の健康な発達(進化)の前提となるのは、治癒諸力から発する認識である、ということが示されることで、人間全体の一種の戴冠とでも呼べるものが達成される。

 いま、治癒プロセスから出発しなければ、いかなる教育も見出すことはできず、つまり、人間の精神の本性を健全に発達させる、いかなる芸術も全く見出せない。というのも、治癒プロセスとは、人間の精神的(霊的)プロセスを育成する場合に、純粋に、思考のなかで用いるべきものを、人間の中心的性質に適用することに他ならないからである。

 教育芸術家は、物質や、エーテルに凝縮した治癒プロセスの力を用いて、精神的(霊的)な手法で、最初から最後まで活動する必要がある。教育芸術において、ある子供に何かを行うなら、それは精神的(霊的)なものを根底に持つプロセスである。

 いま、このプロセスを移行させ、精神的(霊的)なものから、何らかの物質、或いは、あるプロセスを適用することで実行するとき、このプロセス、或いはこの物質が、薬剤(治療手段)となる。

 次のように言うこともできる、

「医学とは人間の精神的(霊的)な治療処方を、下方の物質へと変容させることである」、と。

 当時(1920年)イギリスの聴衆のために行った教員講座において、示唆した事柄を思い出せば、教師の実践において、一種の普遍的な人間の療法が、開始されているということや、なんらかの適切でない教育上の措置が、後の年齢になって、不健康な新陳代謝の沈殿、或いは不規則な新陳代謝の吸収を引き起こすことになるということを、何度となく繰り返し、注意の喚起を促しながら、指摘してきたことがわかる。

 つまり、教育者が(精神的に、霊的に)行うことが、下方に継続されて、治療をもたらすのである。そして治療のもう一方の対極である、下方から上方を目指すものが新陳代謝プロセスなのである。

 つまり、今日、全体的な人間認識から1つの医学体系が生み出される必要があることもわかるだろう。人間認識からの医学体系ができうるように感じている人もいる。とは言え、このような医学体系が事実上形成されて、はじめて(精神的、霊的、魂的)治癒の何かが達成される。現在、これは最大の急務の1つである。

 今日、治療学の手引き書をみると、大抵の場合、新陳代謝組織から開始されていることはなく、或いはあっても極めて稀ということがわかる。しかし、新陳代謝から開始されるべきで、さもないと、そもそも病気の本性がどこにあるのか、診断する術を学べない。

 以上のことはやはり全て、事実上、栄養摂取プロセスが治癒プロセスに、治癒プロセスが精神的(霊的)プロセスに、そして再び精神的(霊的)プロセスが治癒プロセスに移行しうること、或いは、精神的(霊的)プロセスが直接、新陳代謝障害を引き起こすなら、精神的(霊的)プロセスもまた、人間の生体の中間組織により、癒される必要のある段階に移行しているといえる。





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Last updated  2008年01月07日 19時48分54秒
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