シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年03月26日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回、描いた図は事物そのものにとっては何の重要性もない。なので、事物そのものから目を逸らすなら、魂生活の中に留まる限り、非空間的空間として想像しなければならない。

 そして、意志の霊は、最初古い土星上、叡智の霊は古い太陽上、運動の霊は古い月の上で働き、そして、形態の霊は地球上で働くと言うとき、形態の霊の純粋に内的な性格に留意する必要がある。そして、形態の霊により、人間は地球上で創造されたが、そのとき、形態霊は、まだ不可視の形態を有していたと言わなければならない。

 この事は、以前述べたことと素晴らしい形で一致している。人間の地上における進化の始めに、形態霊により、初めて人間に与えられたのは、空間的な形ではなく、不可視の形態だった。そして今、我々人間は、同時に、自身だけでなく、外界で出会い、感覚により知覚する全ての外的な事物もまた、内的精神の外的表現以上のものではないということを、心に留めておく必要がある。

 我々は、空間中のあらゆる外的、物質の背後に、我々自身の魂の中に生きるものと類似の存在を見なければならない。ただ、勿論、物質背後の霊たちに、外(界)的感覚をもって出会うことはできない。それは外(界)的な感覚が提供する背後にあるからである。

 さて、形態霊の活動の更に先にあるもの、まだ空間的でないものとして、形態霊が創造する存在を超えた働きをどのように表現できるか?

 この活動が意志、叡智、運動の、つまり形態を超えて更に先に進むとき、何が起こるのか?

 それが問題である。

 もし宇宙における、あるプロセスが形態にまで進むとき、そして、その形態がまだ全体として、魂と精神の領域にあり、全く空間のものでない(非空間的な存在の)とき、つまり、このプロセスが、この超感覚的形態にまで進んだとき、次の段階は、そのような形態の崩壊を通して、唯一可能となる。

 そして、この形態の崩壊は、超感覚的認識に明らかなものと正確に一致する。形態霊の影響下で創造された形態は、ある程度まで発展するが、それからバラバラに分解する。そして今、この崩壊した形態にしっかりと心を向けるなら、つまり、もし、形態の崩壊を通して生じる存在、そして、それでもまだ超感覚的なのだが、その形態の崩壊について考えるなら、超感覚的な存在の感覚的、空間への移行を見る。

実は分解した形態こそ物質なのである。

 宇宙の中で生じる物質は、神秘主義者にとっては、破壊され、分裂し、粉々に崩壊した形態以上のものではない。もし、目の前にあるチョークが不可視であり、不可視のなかでも猶、この特徴的な平行六面体構造をもっていることが想像できるなら、そして、ハンマーを取り出してきて、そのチョークを多くの細かい破片に壊れるように上手に叩くなら、形態を破壊したことになるだろう。

 その形態を破壊する瞬間、不可視のものが見えるようになることを想像すれば、物質の起源を描写したことになる。物質とは、形態にまで発展し、それから破裂し、バラバラに分解して内部崩壊した精神なのである。

物質とは、精神の廃墟である。

 この定義を把握することは途方もなく重要なことである。物質は精神の廃墟である。なので、物質とは本当は精神なのだが、崩壊した精神なのである。





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Last updated  2008年03月26日 19時38分06秒
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