シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年11月14日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 この治療分野においては、論争が絶えず、これから先もっと厳密に語っていく治療法も、激しい論争の渦中にある。これらの論争のうち、特によく知られているのが、ホメオパシー志向の医師たちと、アロパシー志向の医師たちとの間の論争である。

 さて、人智学としては、どのように、この論争に介入するのか、興味を引くことかもしれない。けれども、この介入というのは(今回は、この事に関しては一般事項を述べ、個々の事柄を扱う際に、もっと詳しく立ち入っていく)、本来かなり特殊なものである。

 というのも、人智学で判明している事は、根本において、元々、アロパシー療法というものは存在しないからである。実際、アロパシー療法というものは存在せず。なぜなら、アロパシー的に薬を処方したものでも、生体組織では、ホメオパシーのプロセスを辿り、実際、このホメオパシープロセスによって、癒されるからである。

 従って、いかなるアロパシー療法家といえども、本質的には、自身の生体組織がホメオパシーを行うことにより、アロパシー的な処置の支援となるわけである。生体組織は、アロパシー療法家が行わない、つまり、薬剤による、個々の成分関係の止揚ということを、根底に実行しているのである。

 だからやはり、生体組織から、このようなホメオパシーを取り除くか否かということに関しては、かなりの差異がある。この差異が生じるのは、端的にいって、薬剤がホメオパシー化されるときに徐々に現れてくる状態と、生体組織における治癒のプロセスが、関係している為である。

 しかし、生体組織にとっては、外界の物体が通常有するものは、自らと対立する(抗原)ので、生体組織と外界の物体とは、治癒上の親和性がない為に、生体組織は外界の物体を異物として自分のなかに取り入れることになり、アロパシー的状態の薬を付与するときに発現する力を、全て生体組織に負わせると、結局、生体組織は、恐ろしく負担を強いられ、支障をきたしてしまう。

 物体から、このホメオパシー化を取り除くことが不可能な場合について、特にもう少し述べていく。

 さて、この事から、わかるように、ホメオパシーとは根本的に言って、本来、ある程度、自然そのものから非常に注意深く密かに学びとられてきたものなのである。たとえその際、熱狂的心酔から、さも意味ありげな飛躍を行ってしまったことがあったにせよ、この事についても更に見ていくが、密かに学びとられてきた。

 しかし、ここで重要なのは、人間と、人間の外の環境との個々の関係のなかに、いかに道筋を見つけるか、ということを認識していくことである。



 ここでまず確認すべき事は、物質の化学的調査、つまり個々の物質が、実験室で開示するなかに入り込んでいくような方法では、あまり多くの事を成し遂げることはできない、ということである。

 既に示唆したように、本質的に、化学的調査のような、顕微鏡による観察を、巨視的な観察、つまり宇宙全体の観察から生ずるものに換えていく必要がある。

 (ミクロ的観察ではなく、マクロ的な観察に、分析的な知見ではなく、包括的な知見に変えていく必要がある。)

 今回はまず、意味深い(天の)配剤を提示する。この天の配剤は、人間外の自然が、一種の三分節状態において、三分節化された人間と、どのように対応しているのか、ということを、いわば提示してくれる。

 ここで特に、着目すべきものは、「可溶性」を示す全般である。「可溶性」というのはすなわち、この地球という惑星の進化過程(プロセス)において特に大きな意味をもつ最後の特性である。地球において固体として分離されたものは、実際、その大部分が根本において、宇宙的溶解プロセスに還元される。

 この宇宙的溶解プロセスが克服され、その生命を奪い、固体の部分を沈殿させた。しかしながら、沈殿物の機械的な堆積を想定したり、地学や地質学に、基礎付けを求めたりするだけでは、皮相的といえる。

いわゆる地球形成、つまり、元々の地球体への固体部分の組み込みが既に、本質的に、溶解(状態)から、自らを結晶化し、或いは溶解(状態)から自らを沈殿させる、という特殊なケースなのである。

(地球という固体表面の天体は、宇宙の溶解(可溶性)プロセスを克服し、自らを結晶化し、沈殿した結果、生まれたという。)

 だから溶解プロセスのなかに生じる存在は、それが外の自然、つまり人間の外の自然において実現される限り、人間が(以前)自らのうちから外へと出したものでもある、と言うことができる。

 つまり、外界における溶解に際して、人間が(かつて)自らから出したものが生じているわけである。

そのようなわけで、人間外の宇宙における溶解プロセスが、人間の生体組織の内的経過(プロセス)と、いかなる関係にあるのかを研究することが重要となる。



 (塩分を好む人は、霊魂と肉体-エーテル体が強固に結びついている状態が背後にあり、霊魂が、塩、つまり固化に抵抗し、溶解しようとする傾向をもつ。)

 このような事柄に着目することが特に大切である。この原則に注意することで、真に人間の生体組織と人間外の自然との関係を洞察できる。人間の本性そのもののなかに、外界において実現されている、ある種のプロセスを逆行させ、それに抵抗しようとする一種の器官的な要求がある。





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Last updated  2008年11月14日 20時26分00秒
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