シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年11月20日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 計測不可能な存在(霊)として、宇宙から地球へと流れ込む作用は、種子、花形成器官が優勢なら、燐実質のなかに保存されるのと同じように、これらの器官のなかに保存される。だから、つまり、花、種子、あるいはヤドリギ他の傾向をもつ植物全般は、ある意味、「燐」と同じ存在と言える。

 そして逆に、根をおろすプロセスを研究すればわかるが、植物が地球を自分の母なる基盤とみなすことで展開する作用は、塩形成と密接に関わっている。このように、植物における両極性に直面する。

 そして(両者を)仲介する植物の働きを、常に上方を目指す花や実と、下方に根を下ろす作用との間に見るが、この仲介の働きのなかに水銀プロセスがあり、平衡をもたらしている。

 従って、植物の体勢が人間と逆転していることを考慮すれば、次のように言える。

「内的に花-実形成の性質を持つ植物全般は、人間の下腹部の器官、及び人間の下腹部に位置づけられる全器官に対して、非常に強い親和性をもち、更に、燐も、人間の下腹部器官に対して非常に強い親和性をもつ」 、と。

 この事が正しいということを、次回以降見ていく。この事に対して、根へと向かう植物全般は、人間では、上に向かって組織される器官全般に対して、特殊な親和性を持つ。

 けれども、このとき注意すべき事は、人間を単純に外面的な図式に則って、三つの部分に分けてはいけないことで、例えば、最下部に属する消化システムにしても、いわば上を目指して頭部まで継続しているからである。

 脳の灰白質のなかに、思考の本質的な物質があるというのは、全く馬鹿げた見解で、間違いである。脳の灰白質は、脳に栄養を与える為にあり、脳に栄養を与える為の一種の消化器官というべきコロニー(栄養群)である。



 だから、消化について正確に語るには、(脳の灰白質を含めるべきで、)下腹部だけでは、足りないことがわかる。肝要なのは、植物の根に対する親和性に着目するとき、上部人間だけでなく、人間の他の関連部分とも関わり合うことも想定しなければならないことである。

 植物において、花を咲かせる、実を結ぶものと、根との間を調停する存在、つまり、いわゆる、葉その他通常、一般の草などに顕現している存在(茎、葉)は、それが抽出された状態であっても、人間の循環障害や、更には上部人間と下部人間間の律動的調和に関係する部分全般にとって、特別な意味を持つ。

 (植物の葉や茎は、肺や心臓の胸部に親密性をもつ。)

 先ほど、計測不可能な存在(霊-魂)を内面化する鉱物と、計測不可能な存在(霊-魂)を、自分から遠ざける鉱物、そして、この両者間にある鉱物が示されたが、これらを、今みたように、いわば植物構成全体と対比できる。

 そして、鉱物と植物を対比する事で、植物の器官発達の度合いに応じて、人間の生体組織との相互関係を確立する、第一の合理的手段を、植物から手に入れることができる。この手段が、更にどのように特殊化されるかは、いずれ見ていく。


 植物;茎もしくは葉(花もしくは実、根)
 人間;胸(下部、上部)


 さて、これまで指摘した事は、植物、鉱物、人間との間に、上記の相互関係が成立しているということだった。近代においては、更に、人間と動物との間の親近性、相互関係とされるものが、いわば何か非常に希望に満ち溢れたことであるかのように、付加されてきた。

 とはいえ、血清療法の発生に際する、非常に奇妙な手法を度外視しても、この通常行われている血清療法に対して、上記してきた原則が、適応できるようにすべきである。血清療法の発生に際して、実際、全く奇妙な手法、それはベーリング(1)により行われたものだが、(その手法を調べると)行った説明や、どちらかといえば、血清に関する周辺部を、ほとんど錯綜する話ばかりで、血清が実際、何の役に立つのかということのみに絞って書いた発表論文を追求すると、医学制度全体の革新に関わるような印象を与える話がでてくる。

(1)Emil Adolf Behring, 1854-1917 ベルリン大学衛生研究所および伝染病研究所勤務、ハレ大学教授、後にマールブルク大学衛生研究所所長。

 けれども、そのとき行われた基礎作業の記述論文に立ち入っていくと、奇妙なこと(誇張ではない。この事を知っている人もいるだろうが)、人間に転用する為に、イルカという動物臨床実験から推定した血清療法において、「甚だしく多数」のイルカが、効果無し(不都合)であることが判明している。

 つまり、血清で処置した多数のイルカのうち、有望な成果を示したものはたった一頭だったのである。偽装された動物臨床実験の治療プロセスでの、ほんのたった一頭のイルカの成果にも関わらず(既に血清療法の為に大々的に宣伝太鼓を打ち鳴らし始めた時期に、このような顛末である)、血清療法が有用であるとされた事は、一つの事実として挙げておく。

 恐らく、いずれ、この顛末を理解する人もいるだろう。そして、この科学分野への登場に際して、法外ないい加減さとでもいうべき、このような顛末こそ、本来、科学史において厳密に考慮すべきことだろう。






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Last updated  2008年11月20日 20時17分36秒
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