シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年01月27日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 本質的なことは、医学研究を実り豊かにする方法を試みることである。でないと、あまりに分析専門化し、分類化しすぎて、個別化のなかで、自らを見失いかねないからである。

 個別的特質が持つ意味は、結局、常に相対的なものにすぎないからである。しかし、この人間と、人間の外にある自然との関係の方法論的研究こそが、いわば自然のなかに、人間一人一人の観察を行えるような準備に適している。

 従って、今回は前置きとして、ある分野にとっては、いわば一種の指標となる可能性を少し述べる。また、その指標の途上で見い出せる事実もある。

 当然、人智学的探究による、指標の提示によって、以前のシュタイン博士(1)の講演の意味が、検証されるような発見もできる。一度、この分野に入ると、方向付けが得られる。そこで今回、正に注目に値すると思われる例を幾つか指摘したい。

(1) Walter Johannes Stein 1891-1957 シュトゥットガルトの自由ヴァルドルフ学校の歴史教師(1919-1932)。後にイギリスで活動。

 例えば(差し当たり、しばらくは植物の領域の解説にとどまる)、アニス(A)が、通常人間の生体組織にどのような作用をするか、いまではよく知られているが、アニスの最も特色ある作用というのは、分泌(排泄)を促進する、すなわち、利尿、乳汁分泌促進、更に、汗の形成である。

アニス;分泌(排泄)を促進する。すなわち、利尿、乳汁分泌促進、汗の形成。

A;アニス
 セリ科の香草。一般的には種子をスパイスとして用いることが多く、甘い芳香に特徴がある。焼菓子に入れたり、リキュール類の原料にも用いられる。多くの図鑑では、アニスの学名は、Pimpinella anisum となっている。ヨーロッパでは民間で催乳薬として用いられる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%82%B9
http://www.amazon-herb.com/herb/plant_anise.html

 この事実が何と関係しているのか?

 この植物に関して、わかる事は、アニスの働きは、中に含まれている微細に分割された鉄分、或いは鉄塩分と関係し、従って、はっきりとわかるが、アニスの作用の基礎となるのは、通常は血液中の鉄により行なわれるプロセスが、いわば血液から取り除かれ、血液より下部の組織領域に、しばらくの間、押しやられるという事実なのである。

アニス;アニスの鉄分、鉄塩分が、血液中の血液の鉄作用を抑制する。

 実際、ある植物の場合、中間部、すなわち、外と内の中間、身体の表面と心臓との中間に、非常に強くその作用が及ぶので、このような植物が、いかに様々な領域まで作用を及ぼしているのかを、良く研究できる。更には、合理的に、薬剤を、見つけ出す際のライトモチーフをも得ることができる。

 例えば、この点において、正真正銘の自然の教師とでもいうべき植物、チコリ(B)を観察してみる。チコリを手懸かりにすれば、いわば人間の生体組織に関して、あらゆる可能性を研究できる。

B;チコリ
 キク科、和名キクニガナ。明るい空色の花をつける。若葉は野菜として食される。根をコーヒーの代用品1)とすることでも有名。一般の薬草学においても、葉、花、種子、干した根、いずれも、利尿、健胃緩下等の薬効があるとされている。中国では全草が肝炎や黄疸の薬として用いられる。
1) http://hirogarden.web.infoseek.co.jp/herballifeherbchicory.html
参照; http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%B3%E3%83%AA

 チコリからわかることは、チコリは一方で、消化不良に対抗する薬、つまり、人間の外界に向かって配置される器官(排泄器官)を通じて、出現するプロセスに、直接に、対抗する薬であり、他方でまた、チコリは、血液にも作用し、自らに必要なプロセスを、血液が実行するように、血液の液体性に停滞プロセス(血栓)が出現しないように、血液に作用する。

チコリ;消化不良を抑制し、血栓を阻止する。

 チコリにおいて、非常に重要な事は、チコリの治癒作用は、非常に人体末端部のプロセスにまで及んでいる事実で、状況によっては、頭部まで、特に喉と胸の器官、肺器官にまで作用を発現させている、ということである。

チコリ;その作用は人体末端部まで及ぶ。

 チコリは人間のあらゆる部分に、強く作用しているので、チコリの研究は、非常に興味深い。チコリの(消化不良の抑制と、血栓予防の)作用が、いわば扇形に拡がっているのを見てとれる。では、「消化不良への対抗作用というのは何によるものだろうか」、と問うなら、チコリのなかに存在する、強い味覚の作用により表現される苦味エキスによるものである事がわかる。

 この苦味エキス、つまり、強力に、植物的、物質的性質をもつ、このエキスは、人間のなかの、まだあまり人間によって加工されていない物質、いわば外界にあったときの外観に、類似する存在に強い親和性をもっている。

チコリ;消化不良の抑制と、血栓予防の作用は、苦味成分による。






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Last updated  2009年01月27日 21時44分51秒
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