シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年02月10日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 かの宮本武蔵は、武人の心得を、戦時のときのために、平時にも、鍛錬を怠らないようにせよと説いている。要するに、問題解決能力を日頃から高め、自己管理能力を徹底せよ!ということなのだろう。

 たとえば、健康時に病気を想定して、飲酒や喫煙を避け、控え、自分の肉体の弱いところを熟知し、できるだけ鍛え、肉体管理を徹底することともいえるだろう。

 自分の身体に適した食事や日常の生活を心掛けるのが武人であるということなのだろう。肉体だけでなく、心も鍛える。忍耐力を学ぶのが、文武両道の精神といわれている。

 病気に罹ってから、慌てて専門家に頼り、なかには、自分の非から病気に罹ったのに、被害者意識が旺盛で、専門家を罵倒する人もいるが、武蔵にいわせれば、それでは、武人失格というところだろう。

 宗教を学べば、自分の肉体は、自分だけのものではないことがわかる。少なくとも、両親がいなければ、獲得できなかったわけで、社会や家族がいなければ、赤子から人間の子供に成長せず、狼に育てられれば、狼になってしまう。

 つまり、肉体は、天から与えられたもので、使わせて貰っているだけである。

 与えられた肉体に満足するかしないか、自己管理を徹底するか、怠るかは、本人の心掛けの問題というわけである。

 醜いアヒルの子という童話がある。童話や神話、伝説などは、神秘学や宗教を勉強すると、深い意味を読み解くことができる。

 醜いアヒルの子だと思っていた自分が、実は白鳥の子だったというものだが、それと同じように、この世に生まれた姿は決して美形ではなく、知性も劣り、運動能力や、五感も凡庸だが、その姿にも関わらず、自己管理を徹底し、その分、他に見合うだけ、技術や能力を、自己鍛錬で身につけ、奉仕することで、調和を心掛けたので、肉体を失ってみると、かえって霊魂の輝きが素晴らしいものだったという話に解釈できるわけである。



 この世の姿は、仮の姿で、その本質は、自己管理能力を高めることなのである。

 キリストは、富を積むなら、天に積みなさい。この世に積んでもそれは幻で、災いの種にしかならない、というようなことを説いている。

 この世で偉ぶっていたり、金銭や財産を見せびらかしていたり、天狗だったりするのは、かえって、他を騙し、欺いているだけで、元々、それら全ての持ち物は天に帰属するものなのだから、自分のものだと錯覚しているだけで、愚の骨頂なのである。

 自分のものでもないのに、自分のものだというのは、詐称であり、それを用いて、私利私欲を肥やすのは、悪徳の何者でもない。

 天は、この世で、その人にそれを与えて、いかに用いるか試しているのである。

 だから、善も悪も表面上、形の上では変わりがない。

 ある人に美形を与えたからといって、そのことに善悪があるのではない。

 その美形を自分だけに用いたのか、それとも、他の人のために、用いたのかで、善悪が決まる。お金も同様である。お金が沢山あることに善悪があるのではない。そのお金を自分だけに用いたのか、他の人のために用いたのかで、善悪が決まる。

 だから、善を志すなら、天に善を積みなさいと、キリストは説く。

 病気やトラブルが悪いのではなく、その状態をどのように自己管理、自己教育、自己教訓に生かしたかが問題なのである。



 病気が専門家のお陰で一時的に治ったとしても、自己管理能力が依然のままなら、また、病気に罹るだけで、専門家への依存心だけが増し、かえって自己管理能力が衰えるだけである。

 この世とあの世の評価はまるで反対である。

 この世では、病気やトラブルは悪とみなしがちだが、あの世では、解決能力を磨くよい機会だと捉える。

 そして、この世では王様のような地位が偉いとされるが、あの世では、底辺のホームレスの方が偉いとされる。王様は家来に命じれば事足りるし、贅沢な暮らしでも満足を知らないが、ホームレスは自給自足しなければ生きていけずに、最低の生活でも満足できるからである。

 実際、釈迦は、王様の地位を捨て、ホームレスになったし、キリストもホームレスである。



 心を清めるには、この水のように謙虚さがないといけない。知性は謙虚さから生まれる。

 病気やトラブルは恵みでもある。形に囚われてはいけない。

 病気やトラブルにかかっても、それに悩む心に囚われてはいけない。

 それを糧として、悩むのではなく、解放すべきである。病気やトラブルから、心を解放することである。

 病気やトラブルがあるから、健康の土台がわかり、トラブルの状態がわかる。つまり、明るい表面だけでなく、日頃は光の当たらない土台がわかる。

 第一、病気やトラブルがなければ、医学や社会学が発展しなかっただろう。

 何かを悪にして、それに責任を転嫁することほど、安易な過ちはないだろう。

 病気ではあるが、癌ではないから、まだマシだという考えかたほど安易な思考法はないだろう。それでは、ただ差別しているだけで、現状の正しい認識さえない。自己管理能力の皆無でしかない。

 現状の最も悪い状態を想定し、それよりはまだマシだというのは、ひとときの安心を与えるかもしれないが、その安心こそやがて、その最悪の状況を迎えるときを招くだろう。

 いままで政権についていなかった民主党が政権をとるよりもマシだろうでは、なんの解決も示していない。

 アメリカよりはマシだろう。北朝鮮よりはよい。癌で死ぬよりはマシ、というような意見は、他を差別して、満足するような醜悪な驕りの何者でもない。

 最悪の状況ではないからといって、良い状況とはいえないからである。

 殺人をしてないから、罪を許せというようなものである。

 このような無責任な人間が上層にいる限り、状況は好転しないことは確かであろう。





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Last updated  2009年02月10日 14時04分26秒
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