シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年02月12日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 人間の胎生学上の発達(進化)の初期段階は、人間と宇宙との関係から観察しなければならない。

 男性の精子により、(胎児の原型として、)植え付けられる存在は、時間経過とともに現われてくる。このとき、宇宙が女性の生体組織のなかに移し入れようする形成力が変形される。

 つまり、宇宙が、全体の形態として作りあげようとする存在が、男性の精子により、個々の器官へと特殊化し、変形される。女性の生体機構の役割は、人間の生体全体の組織化にあり、男性の生体機構、つまり(男性の)精子の力の役割は、個々の器官への特殊化、差異化、つまり個々の器官を(全体から)分離させ、(女性的で)統一的な全体の形態を、(男性的に)変形させることにある。

 つまり、次のように言える、

「女性的な力によって、人間の生体機構は、球体の形成を目指し、男性の精子によって、人間の生体機構は、この球体を心臓、腎臓、胃などの特殊化を目指す」 、と。

 (そういえば、会話の内容から、女性は、つながりを大切にし、会話に同情心を求める傾向にあり、男性は、会話に別視点からの差異化、或いは専門的意見や、要点や要約などを求める傾向にあるようだ。
 よく女性は、自分の身近な出来事などを話題にし、人間関係の円満なつながりを求めるが、男性は、要点だけを明確に絞って、論理化、専門化した意見から、特殊化を求めるようにみえる。
 女性が横のつながりの球形というか円を求めるのに対し、男性は特殊な専門化を求める傾向にあるといえる。)



 この事実から、また、人間の太古の叡智を前にして、大きな敬意を抱くなら、

「(天の)ウラヌスが、(地の)ガイアを身篭らせる、或いは(霊界の)クロノスが(物質界の)レアを身篭らせる」

 云々と語られるとき、この事実から、全く別の感情をもちながら、耳を傾けることができるだろう。

 この古代の意味深い、預言力に大きな敬意を表明するにしても、単なる、神秘的な朦朧とした感情である必要は全くない。このような事柄を洞察し始めた人々が、よく耳にしたような神話が、現代の自然科学以上に生理学を含んでいる、という箴言に同意するのは、はじめは意外に思える。最初は衝撃を与え、その衝撃は理解できるが、実際、神話のなかには途方もなく多くの真実が含まれている。

 そもそも、知識が発展するほど、益々次のように告白するようになるだろう。

 つまり、以上のような関連について、もはや何も見ていない今日の医学的手法では、人間の生体機構のなかに、真に参入するのに、それがいかに適さない代物なのか、益々、一層、告白せざるを得なくなるだろう。

 この機会を逃さず、再度述べておきたい。これまで述べてきた事実は、例えば、古代の研究から得られたものではない、ということである。これまで述べてきた事実は、いまでも、事実そのものから実際に取って来れるものなのである。ただ、太古の叡智とも一致することを指摘する場合もある。

 だからと言って、これまで述べてきた事実が、太古の叡智から取って来たものではない。だから、これまで、特徴を述べてきた経過(プロセス)を追求して行けば、まず直観が現われ、それから、その直観が、太古の叡智へと導くだろう。

 例えば、パラケルススの研究によって、到達した事実等を、何らかの使命として表わすことはない。ただし、人智学として発見した事実が、どのように見えるか、パラケルススを紐解いて調べてみたいという欲求にかられることはあるだろう。

 だから、これまで提示してきた事実を、以上の意味で理解して欲しい。とはいえ、人間の生体機構の奥深くまで見つめると、人智学的観点から、太古の叡智に対して、大きな畏敬の念を抱くようになるということも、1つの事実として認めなくてはならない。しかし、無論、このような事実とは別の知の領域で扱うべき問題である。

 この古代の叡智との一致の事実については、更に次回に述べる。その前に、二つの二重性からの、女性的な存在(陰)と男性的な存在(陽)の出現について、これまで述べてきた事実を消化してもらったわけで、この事実は次回以降も見ていくが、更に深い関連を示唆するものとなるだろう。





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Last updated  2009年02月12日 20時53分30秒
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