シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年03月02日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 治療を仕事とする人にとって、基調となる感情は、全く奇妙な形で現れることもあるが、外、つまり人間の外にある事実と人間の内部の事実との関連を、観察することで、生じてくる。

 何と言っても、この関連の観察を通じて、他ならぬ薬剤の本性に対する重要な預言(預見力)が生まれてくるからである。

 身近な例に触れるために、知るべき事実は、生体組織内で有効な役割を果たす様々な力を、人間外の自然のなかに、ある状況下で、事前に準備されている、例えばロンセーニョ水やレヴィコ水(1)のようなものが、(相対的に)良い精霊によって、どのように調合されているのかという事実である

 (人間の治癒力となる、水が予め自然のなかに用意されている)。


レヴィコ水(Levico-Wasser)は、北イタリアのトレント郊外のヴェトリオーロにある、鉄、銅、砒素を含んだ鉱泉の水のこと。この水については、邦訳のシュタイナー「治療教育講義」(高橋巌訳/角川書店/P122)にも出ている。Ronsegno-Wasser(ロンセーニョ水)も、恐らく、そうした鉱泉の水だと思われる。


 この事実(このような事実については、次回以降更に詳しく特徴を述べる)を考えてみると、つまり、このような水のなかでは、銅の力と鉄の力が実に驚くべき形で互いに補完し合い、更に、この補完を広い基盤に据えるために、このような水のなかに、砒素も存在している、ということを考えてみれば、次のように言える、

「外界には、人間の何らかの状態の為に、実際、(予め)その補完(対極)となる存在が準備してある」 、と。

 このような事実が、人によっては、究めて不都合な作用をする場合もあるが、このような否定的な場合でさえも、普遍的原理の持つ普遍的な有益さが、後になって示される

 (短い目でみれば悪しき作用にみえても、長い目でみれば良き作用になる)。



 ただ、忘れて欲しくないのは、いわば地球の一部に特殊な状況が進行すると、特殊な形の人間の疾病が引き起こされる、ということが、真に偏見のない観察の、あらゆる面から認識される。

 更に、忘れて欲しくないのは、現在、非常に興味深いと言っても間違いない現象、それは、今日発生している通常の流感にさえ、究めて独特の特性を持っているということである。

 この独特の特性とは、本来、眠っている病気を呼び覚ましてしまうということである。

生体組織を引きつけ、通常は生体組織の抵抗(免疫)力によって隠された状態になっている病気、従って状況によっては死ぬまで眠った状態でいる病気を、当人が流感に罹ることで、ある形で露呈してしまう。

 以上全てを、まとめて1つの問いの束(たば)にして、次回以降の基礎にする。しかし、実り多い出発点にするため、もう1つ別の奇妙な符合を示唆しておく。これは勿論、人智学者にだけ、非常に深い意味をもって現われてくるものである。





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Last updated  2009年03月02日 20時10分01秒
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