シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年05月07日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 提出して貰った質問が、少しずつ登場するのがわかるだろう。ただ重要なのは、これらの質問に、ラツィオ(理念、原理)に則って答える為の土台を築くことである。今回は、以前、急いで立ち寄った内容を引き継いでいきたい。

 以前、注意を向けたことは、脾臓の機能が人間の生体組織のなかで、いかに重要であるか、ということだった。この脾臓の機能は、本質的に、意識下の魂生活を制御するものと言わなければならない。

 脾臓を、単なる人体の従属器官とみなすなら、人間の本性全体を見誤ることになる。脾臓が、正に非常に霊化された器官であって、脾臓の機能を支持する為に他の器官も脾臓に引き寄せられ、脾臓の機能が、エーテル脾臓により、非常に容易に肩代わりされることで、脾臓を単なる人体の従属器官とみなすような錯誤、誤解が引き起こされる。

 しかし、下意識から、意識の方へとより引き上げられた場合に、脾臓の機能は奇妙なものとなることに、納得するだろう。奇妙なことに、脾臓を手掛かりにして、近代において、実際、興味を引く対象となった、ある治療法を観察できる。

 特別な点は、ただ脾臓の作用を出発点とするということである。つまり、脾臓のあたりを弱くマッサージすると、人間の本能活動に対して、均衡をとるように作用できることが確認できる。

 脾臓の辺りを、そっとマッサージすると、人間はある形で、より良い本能を獲得し、つまり例えばその人に合った食物を、容易に発見できて、生体組織のなかで、その人に役立つ食物や、そうでない食物に対して健全な関係を持つことができる。

 とは言え、この脾臓付近のマッサージはすぐに限界に突き当たる。マッサージが強すぎると、忽ち、本能の活動を、逆に、完全に弱めてしまうことになる。従って、まさにゼロ点とでも呼ぶものを、独特に取得し、保持することが必要になる。そっと、マッサージする範囲を、あまり広くしすぎてはいけない。

 さて、そもそも、この事実とは一体、どういうことと関係するのか?

脾臓をマッサージすると(脾臓の辺りを、という意味だが)、実際、この脾臓の辺りに、普通は、その辺りにないものが送り込まれる。いわば、マッサージされている人の意識が、マッサージ部に投影される。



 奇妙にも聞こえるが、人間の生体組織のなかで、脾臓、及び脾臓の機能により媒介される、無意識の理知、理性の働きと、人間の生体組織の意識的機能との間には、強い相互作用が存在している。

 それでは、人間の生体組織の意識的な機能とは、本質的に一体何なのか? 

 生体組織において、物質プロセス(経過)が、高次の意識プロセス(経過)に、特に表象(イメージ)プロセス(経過)に伴われる形で生じる場合、生体組織では毒の作用となる。この事実を見過ごしてはならない。

 生体組織は、その表象(イメージ)活動を通じて、絶え間なく自らを毒している。この毒する状態は本質的に、無意識の意志状態によって絶えず宥和されている。

 脾臓には、この無意識の意志状態の中心がある。マッサージして影響を与えることにより、脾臓を意識で満たすと、高次の意識から発する強い有毒の作用に対抗する働きかけができる。

イメ-ジを伴う、有毒な意識作用に対して、脾臓マッサージによる無意識作用で対抗できる。

 しかし、脾臓マッサージは、必ずしも常に(人体)外から行う必要はなく、内的に行うこともできる。この内的作用をマッサージと呼ぶには異論があるかもしれないが、重要なのは、理解にある。つまり、内的な脾臓マッサージは、次のように行うことができる。

 例えば、人体を毒す状態に起因する内的器官活動が強くみられる人の場合、主食事(一日の最も正式な食事、ドイツでは通常、昼食)時に、多食しないで、主食事の時には出来るだけ少食し、(間隔を開けて)何度も食べ、一日の食事の間隔が通常よりも、短かくなるように食事を配分することにで、内的マッサージが行える。

 この人に、内的なマッサージを行うことで、脾臓の異常な状態に影響を与えることができる。食事活動を、間隔をとって少食に配分することで、内的な脾臓マッサージが行え、本質的に、脾臓の働きに影響を及ぼす。ただ、このようなプロセスに該当する全てに、ある種の難点があるように、この内的マッサージにも無論、難点がある。

 というのも、今日のように、慌ただしい時代では、実際、人々は常に(少なくとも大多数の人は)外的な消耗活動に追われ、脾臓の機能は、人間が活動する度に、この外的な消耗活動により究めて強く影響を受けている。

 人間は、ある動物とは異なり、地面に横たわり、消化を外的活動により妨げないようにすることで、健康を維持することをしない。動物たちが、本質的に、脾臓の働きを労わっているのは事実である。

文化人等消耗活動の多い場合;少量間食の食事の内的な脾臓のマッサージが有効

 人間は、外的、神経症的な、慌ただしい活動のなかにあるときは、脾臓の働きを労わらない。その結果、文化人において、全般に脾臓の働きが次第に大変異常なものになっていく。そうすると、いま少し述べたような手段で、脾臓機能の負担を軽くすることが特に意味をもつ。

 内的、外的問わず、脾臓マッサージのような繊細なマッサージに、多少注意を向ければ、無意識を媒介する器官と、意識を媒介する器官との間の関係に関して、いわば素晴らしい示唆が得られる。というのも、それによって、マッサージの意味がわかり、少なくともマッサージ全般の意味の理解が容易になるからである。





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Last updated  2009年05月07日 21時29分01秒
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