シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年05月14日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 意識と無意識との交替が、将来の治療において、役割を果たすようになることが重要である。

 というのは、この事実から、例えば、入浴を通じて、人間に作用する物質の独特の作用形式に関して、健全な判断力を育成する術が学べるからである。

 外から人間へ作用するものが、その人に冷たい印象を起こすように作用するのか、暖かい印象を起こすように作用するのかでは、大きな違いがある。

 冷たい印象を与える場合、例えば湿布や入浴において、冷却作用を行う場合では、本質的に、冷却物質そのものの作用であり、治療を行うなら、治癒的に作用させるように、冷却物質を把握すべきである。

 だから、冷たい印象の場合、当の薬剤の物質作用を意味する。しかし、冷却作用ではなく、例えば、温湿布のように、加温作用の場合、物質そのものの作用ではなく、いかなる物質を用いようとそれは大差なく、考慮に値するのは、温熱作用そのものであり、結局、この温熱作用は、いかなる(物質的な)面から考慮されようと同じである。

 だから、冷湿布の場合は、湿布に用いる液体、水を様々の物質にどのように浸透させられるかということに、常に注意が払われる。これらの物質を有効に作用させるには、冷水のなかで有効であるときで、つまり、低温度で、物質が溶解しているときである。

 逆に高温度で、物質自体の作用を、恐らくほとんど直接引き起こすことができないのは(非常に強い香りを持つエーテル的な物質の場合、事情は異なり、高温でも、その物質の作用が存在するが、このような物質を扱わなければ)溶解し易い固体の物質の場合である。

 温湿布の場合、或いは温浴の場合、治癒作用は引き起こせない。対して、硫黄、硫黄的、燐的な物質は、温浴に加えると、逆に、加温の場合こそ、適切な治癒作用を展開できる。

 つまり重要なのは、いま提示したような諸関係の洞察方法を、繊細なものにすることである。ここで強調したいのは、いわば一種の原現象(ウアフェノメーン)を設定すれば、それが非常役立つということである。一種の原現象を設定するという方法は、医学等の教育(養成)が、秘儀から発することが多かった時代においては、大きな役割を果たしていた。



 だから、例えば 「蜂蜜かワインを、汝の内にもたらせば、宇宙から、汝に作用を及ぼす力を、内から強めるだろう」 という風に言われた。( 「そうすれば、汝は本来の自我の力を強めるだろう」 とも言える)。

 原現象はいわば、物事を非常に見通しよくする。 「汝の体に油性のものを塗れば、汝のうちの、本来の地の力の有害な作用を弱めることができるだろう」 、地の力とはつまり、生体組織において、自我の作用に対抗する力である。

「内からの甘い(甘いものによる)(天の力の)強化と、外からの油性(油性のものによる)の(地の力の)弱化の間に正しい割合を見出せば、人は老いる」 、

 古代人たち、古代の医師たちは次のように言った。

「汝が油を擦り込むことで、油の作用により有害な地の作用を、汝から取り去るなら、また汝がそれを行える状態にあり、汝の生体機構が、それを行うのには弱すぎない場合に、ワインと蜂蜜によって、汝の自我の力を強めるなら、汝は正に、汝を老齢に導く力を強めるだろう」 。

 これらは、当時、原現象的に表現された事柄である。古代人は、教義を通じてではなく、事実を通じて道を示そうとしていた。この事実に、我々もまた戻っていかなければならない。






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Last updated  2009年05月14日 19時31分32秒
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