シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年09月08日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 奇妙なことに、人間は、鉄やマグネシウムを、人体の構造に取り込むが、鉛は取り込まなかった。マグネシウム過程(プロセス)を自身の存在と結合させたが、鉛過程(プロセス)は放出した。だから、外界で、マグネシウムに働いている同じ力が、人間内部でも、働いていることが分かる。

 人間は、そのような様々な力を内的に統御する必要がある。しかし、人間が皮膚に包まれる前の、まだ宇宙の変容過程(プロセス)に関与し、宇宙と結合した構造であったとき、人間は鉛の過程(プロセス)を克服した。鉛の過程(プロセス)排除の力は、今でも体内にある。人間は内部にマグネシウムの構築力と鉛過程を排除する力をもっている。

 実際、この事実はどういう意味をもつのか?

 鉛中毒によって人体に生じる問題を研究すればよい。人体が鉛を許容できないということは正しい。鉛中毒となるときには、人体内部に鉛がある。人体は鉛の実質に含まれる過程(プロセス)と戦う。つまり、金属の実質とは常に過程(プロセス)なのである。

 鉛は人体の過程(プロセス)内部で広がり、対抗する人体は鉛を駆逐しようとする。駆逐に成功すると、人体はよくなるが、もし、鉛の方が強ければ、人体はよくならない。鉛中毒に関連する有名な崩壊の過程(プロセス)が始まる。なぜなら、人体は、鉛過程(プロセス)を克服する過程しか許容できないからである。

 (アポトーシスという細胞死は、鉛により引き起こされるということもわかっている。人体にとって、鉛は有毒であることを、人間の歴史的経緯から、シュタイナーは述べている。)

 人体は、鉛の形成力に耐えられない。人体に鉛を有するのに耐えられないという事実が、何を意味するのかを見つけるなら、次の事実へと導かれる。

「人間は感覚の存在である」 という事実である。人間は周囲の事物を知覚し、事物について考える。人間は、事物の知覚と考察の両方の活動形態を必要とする。世界と関係するには、事物を知覚する必要があり、また事物について考えないといけない。



 人間は事物になかへと自分を喪失しない。人間のエーテル体を研究するなら、その内部に鉛を放出する力の中心部をもっていることが分かる。この中心は、大まかにいえば、頭頂の後の髪が一種の螺旋の形で生える場所(つむじ)にある。つむじは、鉛を克服する力の中心部である。

 鉛を克服する力は、鉛の形成力が人体に入り込まないように、人体のあらゆる部分に流れ込む。鉛を克服するために発達した力は、大きな意義をもっている。というのも、例えば、いま、チョークを見るという単純な行為に、自身を全面的に奪われることなく、このチョークを見る行為から、自分を切り離すことを可能にするのと同じ力だからである。

 でなければ、人間は、知覚対象と自身を同定してしまうだろう。しかし、人間は、自身を独立させる。鉛を克服する力により、観察された対象の知覚を弱める。人間が自己充足した人格であり得るのは、これらの力のお陰である。これらの力は、人間が自身を世界から切り離すことを可能にする。

 鉛を克服する力と関連して、とても驚くべき事実を、これから述べる。それらの事実は、物質的、エーテル的意義をもつだけでなく、魂と道徳的意義をもっている。

 人間は、ある特定の金属の実質を自身に取り込み、自分の人体の有機体と結合させる。特定金属以外の他金属の実質は克服し、拒絶の過程(プロセス)の形態として内部にもっている。その拒絶過程(プロセス)は、非特定の他金属実質の統御者である。

 さて、土星紀、太陽紀からの長い進化の行程で、人間がある特定の金属の実質を、自らの人体に受容し、他の実質を切り離したのは何故なのか?

 人間が、自ら、この非特定の金属実質の除去過程(プロセス)をもつために、自立した道徳力を自身に受容できる。現在の人間の人体は、鉛を利用できないが、鉛を埋め合わせる力を含んでいる。鉄を人体に含んでいるように、鉛を含む人体を想像できる。もし、鉛を含む人体をもつなら、人間は自身に半道徳的資質を持ち込むだろう。

 というのも、鉛は常に反道徳的資質を有するからである。そのとき、人間は、外界に存在する不純物に病的な親和性を(「病的」、或いは病理学的親和性と呼べる)もつだろう。そのような人間は、嫌な匂いの実質を常に探し、臭いを嗅ぐのを好むだろう。

 子供が、この種の本能をもっているのに気づけば(臭いのするものなら何でも偏愛する子供がいる)、例えば石油をクンクン嗅んだりするが、その子供は、鉛を拒絶する血液の資質が存在していない状態と確信してもよい。そうなると、臨床手段や、薬剤により、この鉛を拒絶する力を呼び起こすのが大切となる。

 今度は、マグネシウムについて考えてみる。マグネシウムは、人体において、ある特定の役割を演じている実質である。マグネシウムにはとても興味深いものがある。教育を語るときに、何度も何度も、人生の最初期(幼児期)から歯の生え変わり(約7歳)まで続く期間は、その後の期間と厳しく区別すべきであると言ってきた。

 第2期は、歯の生え変わり(約7歳)から思春期(約14歳)まで続く。マグネシウムは、フッ素同様に、歯の発達に必要である。しかし、歯の発達の過程(プロセス)は、上下の顎に制限されるものではない。人体全体が、歯の発達に参加する。つまり、マグネシウム過程(プロセス)は人体全体で生じる。マグネシウム過程は、歯の生え変わりまで、最重要な過程である。



 歯の生え変わりまでは、ずっとマグネシウム力は人体にとって極めて重要である。この永久歯の形成は、その発育に関する限り、自己充足した総体として考察すべきである。それは、マグネシウム過程(プロセス)を含有し、包み込む必要がある。というのも、もし、この過程がなければ、人体は固化に必要な力を欠くからである。

 人体はマグネシウム力の発生を停止できない。それは、歯の生え変わり以前と同様、その後も継続される。マグネシウム力は、人体において必須である。歯の生え変わり後、マグネシウムに関して最も肝心な事実は、今度は、克服されなければならず、放出されなければならないということである。

 マグネシウムは特にミルクに入り込む。ミルクと共に排泄される。ミルクの分泌は、思春期と関連している。だから、思春期には、周期的過程(プロセス)が生じる。歯の生え変わりまで、マグネシウムは、人体によって、いわば消費されるが、歯の生え変わりから思春期に至るまでは、放出され、排泄される。

 そしてマグネシウムは、分泌される実質となり、ミルクを形成する力の1つとなる。思春期後には一種の跳ね返り(反射)があり、マグネシウムは筋肉の繊細な固化のために使われる。





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Last updated  2009年09月08日 16時47分38秒
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