シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2009年11月13日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 今日の人間を動物と比較すると、その違いは「人間は個人個人として、個々の動物がもたないものを、自らのうちにもっている」というところで、いわゆる人間は自我をもっている処にある。人間は個人の魂(自我)を持ち、動物は集合魂(集合自我)しか持たない。人間1人が、いわば1つの動物の属全体にあたる。

 例えば、全てのライオンは共通で1つの集合魂を持ち、この集合自我は、人間の自我と全く同じだが、ただ集合自我は物質界までは下降していない点において人間の自我とは異なる。それ故、動物は鉱物の創造活動を行えず、鉱物界のなかに沈潜し思考する自我の存在ではない。その代わり、動物の自我はアストラル界に見つけられる。

 この地上では、人間は、各々自我を担い、一人一人物質的人間として遭遇するが、アストラル界では、アストラル実質の中で、人間と同じような存在と遭遇するが、ただ、それは物質ではなく、アストラル的な覆い、つまり精妙な波動のなかの存在の中に入っている自我と遭遇する。そこで、人間は、他の人と話すように、動物の集合自我と話せる。これが動物の集合魂の実体である。

 人間も以前、集合魂を持っていたが、次第にゆっくりと今日の独立した個人の自我の存在へと進化してきた。これらの集合魂は、元々はアストラル界にあり、そこから肉体の中に宿るために下降してきた。今、アストラル界の中に人間の原初の集合魂を探してみると、人間の由来となった4種類の集合魂を見いだせる。

 この4種を、今日の動物種に属する集合魂になぞらえるなら、4種の1つは、ライオン(獅子)と比較でき、2つ目は鷲、3つ目は牛、4つ目は自我が下降する前の原初の人間の姿と比較できる。更に人間の高次の顕現(発現)のための、いわゆる「救い主の記号」として、神秘の子羊のイメージにより示される、集合魂も存在する。この子羊の集合魂は、地球が存在する限り、これからも存在する。

 このような事実が、ヨハネの黙示録の第2の封印に、図像として、表象されている(黙示録第5章第6節)。

〔これら5つの集合魂(ライオン、鷲、牛、原初人、子羊)の分類は、全人類に共通する偉大な集合魂(子羊)を取り巻く、人間の4つの集合魂(獅子、鷲、牛、原初人)として表され、ヨハネの黙示録の第2の図像として、人類の進化段階を描き出している。〕

2の封印.jpg

 人間の進化を遥か彼方の何百万年まで遡っていくと、何百万年もの歳月を考慮する必要があり、また別の映像が現れてくる。現在、人間は物質的に地球上にいるが、この地球上を動き回っていた存在が、まだ人間の魂を受容できなかった時代もあり、その時、人間の魂はアストラル界にあり、そして、更に遡ると、この人間の魂が霊界、或いは神界にあった時代(エデンの園)にも至る。

 魂は、地球上で自らを浄化した暁には、未来において再び、この高次の段階に上昇していくだろう。その道程は、霊界からアストラル界を経て、物質界へ、そして再び霊界へと循環する。これが人間の長い進化の道程である。これからのこの進化の道程は、人間が土星や他の惑星状態を経てきた、これまでの進化時間と比べると、短期間で、これまで人間は物質的な変容だけでなく、霊的、アストラル的変容も遂げてきた。



 再び人間が、この霊界に慣れ、住むようになり、物質波動よりも、精妙な波動を検出できる霊的器官(チャクラ)を獲得すると、この天球のハーモニーが人間に向かって響き渡るのを感じることができる。これを、オカルト(秘教学)では、 「天使のラッパの響き」 と呼んでいる。

 このようなラッパの響きが、ヨハネの黙示録の第3の封印の図像であり、人間が尚一層進歩を遂げたときのみ、はじめて霊界から啓示として訪れ、姿を現すが、その啓示の理解には、人間のそのときの進化度合いに応じて、7つの封印を施された書物が開示される。この封印が、いまここで考察しているもので、そのとき、これら封印の謎が解かれることになる。

〔この象徴から、第3の封印の中央には書物、下部には時間のなかを進化していく人類が置かれ、そして4頭の馬は、上述の時代を経てきた人類進化の4つの諸段階に他ならない(秘教では、馬は、叡智の象徴でもある)。〕

3の封印.jpg

 しかし、(4つの進化段階よりも、)更に高次の進化があり、人間は、更に高次の世界に起源を持つので、再び、この高次の世界へと上昇していく。その時には、人間が現在の姿で存在するのをやめないと、人間の現在の形態は、その世界の中へ消滅していくだろう。

 今日、外界に存在するもの、それは秘教的にいえば、人間を構成している各器官に由来する動物等の個々の文字だが、人間は、その時までに、再び全て受容し、つまり、外界を人体内に再び組み入れるだろう。そのとき、人間の形態は世界の形態と一致するだろう。

 『人間は、人間から現在の外界(自然)を分離してきたが、今度は、外界を融合し、人間のなかで、宇宙と一体化する。

 つまり、マクロコスモス=神的存在(人間、外界)である。これは、聖霊(父、子)=δx(1、△x)の変換から類似して推測できる。

 神は自らに似せて人間をつくり、楽園に住まわせた。それが神的存在(人間、楽園)であり、人間は下降し、神的存在(人間、外界)となり、人間はどんどん外界を自ら分離することで、つまり、聖霊(父、子)=神的存在(人間、外界)=δx(1、△x)の変換であり、フラクタル構造を産んでいく。

 人間は外界を分離することで、神的存在を下降し、展開してきたが、今度は、逆に外界を融合し、再び、神的存在へと上昇し得る。』





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Last updated  2009年11月13日 17時01分01秒
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