シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年01月19日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 もし、高次の存在たちを、象徴的に太陽としてイメージし、それより劣った低次の存在たちを、ある場所に集まった1つの惑星としてイメージするなら、前回述べた意味を明確にできる。低次の惑星の存在たちが、その犠牲を高次の惑星、つまり太陽に捧げることを欲すると仮定する。

 (喩えが貧弱だが、つまり、太陽以外の惑星は、太陽の追っかけをやっていると思えばよい。)

 けれども、太陽は、その「犠牲」を「拒絶」し、戻された「犠牲」の実質は、「犠牲」を捧げた存在たちの下にとどまる。これらの存在たちは、その孤独と隔離の中で「憧れ」に満たされる。そして、運動霊が、この存在たちを、高次の存在たちのまわりを巡る周回へともたらす。

 今や、「犠牲」を自身の中に保持する存在たちにとって、高次の存在たちに向けて直接、「犠牲」実質の流れを送り出す代わりに、そのまわりを巡る運動に変え、その周回運動により、その「犠牲」実質を、高次の存在たちとの(新しい)関係に変えることが可能になる。

 それは、深い「憧れ」が、その「憧れ」への達成ではなく、続いて生じる部分的な満足の経験によって癒されるのと同じである。その人間の魂全体が、続いて生じる部分的な満足によって、運動へと変えられる。

 以前、このような事実を非常に正確に記述した。高次の存在たちと内的に結ばれていると感じられない存在に、その代替として外から来るイメージが生じるのを見てきた。これら代替としての満足は、そのような存在がいかに部分的な充足を達成するか、ということを示している。

 しかし、捧げられるように意図された「犠牲」は、拒絶されずに、受け取られていたら、高次存在たちの中では、低次存在たちの中にとどまった場合に取る形態とは、異なる形態を取った、ということは否定できない。というのも、実際、その意図された「犠牲」の形態が存在する必要条件は、高次存在たちの中にあるからである。

 またここでも、この事実をイメージ的に想像できる。もし、ある惑星の実質全体が「太陽」の中に流れ込んでいたなら、そして、「太陽」がそれを拒絶しなかったら、この惑星存在たちは、「太陽」存在となり、「太陽」が拒絶し、その実質を、その惑星に戻したため、見つかる条件とは、異なる存在条件を見つけていたはずである。

 この「犠牲」の内容と呼べる存在条件に対する疎外(それは、この「犠牲」実質の起源からの疎外である)は、「犠牲」の「拒絶」を通して生じる。



 その存在たちが、喜んで捧げた「犠牲」が受け取られるという真の目的が達成されるのは、「犠牲」が捧げものとして差し出されたときだけである、と感じるような気持ちを、その存在たちは自身の内に保持せざるを得ない。

 もし、そのような存在たちの経験を甦らせることができるなら、「宇宙存在たちの一部が、自らの本質的な意味から、そして、偉大な宇宙の目的から排除された出来事」と呼べる事象を、我々人間も経験するはずである。

 そのような存在たちは(もし、イメージ的に語るなら)、実際には別の場所で達成できた目的の動機を自身の内に保持する。その結果、「拒絶」された「犠牲」の煙が、光から排除されたこと(そのような「犠牲」実質の排除)により、その「犠牲」実質は、宇宙進化の過程から排除される。

 もし、いま表現していることを、知性ではなく(というのも、知性は、このような事柄に関しては機能しないからだが)、感情で把握するなら、普遍的な宇宙のプロセスから引き離される、ということがどういうことなのか、を経験するだろう。

 「犠牲」を「拒絶」した存在たちにとっては、「犠牲」を自身から遠ざけた、ということに過ぎない。

 けれども、別の存在たち、つまり、自分たちの中に「犠牲」実質がとどまる存在たちにとっては、その出来事は、起源からの疎外という刻印を担う。そのとき、そこにいるのは、「犠牲」実質が、自身の起源から疎外されたことを示すような存在たちである。

 もし、この出来事を詳細に理解するなら(もし、自身の中に潜んでいる起源からの疎外について、上述のイメージを、詳細に魂の前に置くなら)、それは「死」に対するイメージである、ということが分かる。

 (本来の「犠牲」の意図は、高次のなかに永遠に生きるという「生」に対するもので、そこから疎外されたということは、「死」を意味する。)

 宇宙における「死」とは、自己「犠牲」が「拒絶」されたため、自身の内に保持せざるを得なかった存在たちの内部で生じたものに他ならない。このように進化における第3の段階で見つけた「諦め」と「拒絶」から、高次存在たちによって「拒絶」されたもの、すなわち「死」へと進んできた。

 そして、「死」の真の意味とは、本来の場所に居るのではなく、本来の場所から排除された状態にある、ということに他ならない。





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Last updated  2010年01月21日 16時57分41秒
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