シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年02月02日
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カテゴリ: 神秘体験空間



 春に天から地へと再生力の宇宙言語が発せられ、夏にそれは最高度の表現形態へと到達する。地に住む魂にとっては、それは夏至の日に、天界へと到達する想いを巡らす出来事となり、それが夏至祭として人間の魂の根底に残された。

 そして、秋になると、今度は、展開力から収縮力へとむかい、冬には、新たな生命を育むために、内なる太陽である霊性という宇宙言語を冬至祭として魂の根底に感じるようになる。

 このような四季の宇宙言語を、年(歳)神が語るのを、古代の霊能者は読み解いたということであった。

 今回からは、四季から更に宇宙言語を読み解く領域を広げる講義のまとめをおこないたい。

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 秘教学が行なっている考察において、しばしば言及され、「四季とミカエル問題に関する連続講義」(1)(GA229 四季の宇宙的イマジネーション)においても、ある役割を果たしたのは、「人間という存在は、その構成全体や、その生の関連全てにおいて、本来、小宇宙であり、マクロコスモスに対するミクロコスモスを示し、人間は実際自らのうちに、宇宙の法則性全て、宇宙の秘密全てを含み持っている」ということであった。

1)ルドルフ・シュタイナー「四つの宇宙的イマジネーションにおける四季の体験」(1923年10月3日から13日にドルナハ、10月15日にシュトゥットガルトで行なわれた七回の講義、GA229)参照。*邦訳は「四季の宇宙的イマジネーション」(西川隆範訳 水声社)

 ただし、この抽象論の完全理解は容易ではない。いわば宇宙の多様性な秘密のなかに奥深く入り込んでから、この秘密を人間のなかに再び見つけ出さなければならない。

 さて今回は、この秘密を、一方では、ある出発点から宇宙を見て、それから他方において、人間がいかに小宇宙として大宇宙の内部に存在しているかを理解するために、人間を見るというように観察していく。

 勿論、大宇宙に関して語れる秘密とは、常に小さな断片(フラクタル)でしかない。完全な存在を叙述することは不可能で、そうするには観察に際して少なくとも、全宇宙を隙間無く歩き回らなければならないからである。

 最初に、人間の頭上に出現する存在に目を向けてみる。人間の周囲において、動物という系列のなかで、その生をいわば空中で営んでいる存在、しかも非常に際立った方法により、空中で生を営んでいる動物類を見てみる。つまり、鳥類である。

 空中に生息し、その生存の条件を空中から得ている鳥という存在が、大地に接して生息し、或いは地下に生息しさえする他動物たちとは本質的に異なって構築されている、ということに誰も異論はないだろう。

 鳥類を見るとき、一般的な人間にとっての通例の見解に従うと、鳥の場合にも、頭部、四肢他に関して記述するのが当然だが、根本的に、この記述は非芸術的な観察方法である。

 既にしばしば注意を促してきたことだが、本来、真に宇宙という存在に精通するなら、主知主義的な理解に止まることはできず、主知主義的理解から、次第に、芸術的に宇宙を把握することに移行していかざるを得ない。

 さて、鳥類を、芸術的に(宇宙言語として)理解するには、他の動物の頭部と比較して、実際に極めて奇形化している鳥の頭部なるものを、真の頭部であるとは理解できない。確かに外面的、主知主義的に観察すれば、鳥は1つの頭と1つの胴体、そして四肢を持っている、と言える。

 しかし、よく考えてみれば、例えば、ラクダの脚やゾウの脚と比して、鳥の脚はいかにも萎縮しているようにみえ、また、ライオンやイヌの頭に対して、いかにも鳥の頭は萎縮しているようにみえる。

 このような鳥の頭部のなかには、(他動物一様の)規定通りの頭部とされるものがほとんど存在せず、つまり鳥の頭部のなかには、根本的に、イヌやゾウやネコの場合のような、前方の口吻部以上のものは、ほとんど存在していないようにみえる。

 哺乳動物の口の部分が少しばかり複雑になったもの、これが鳥の頭である。それに哺乳動物の四肢に相当するものは、鳥の場合には完全に萎縮している。確かに、非芸術的観察方法では、四肢に関しても単純に、前肢が変形して翼になった、としている。

 しかし、このように鳥の翼が変形した前肢であるというのは、非芸術的な見方であり、イマジネーション的でない見方である。自然を真に理解するなら、宇宙の内奥へと入り込み、このような芸術的想像力をもっと深く、とりわけ、その形態化への様々な力と、様々な形成力において観察しなければならない。

 単純に鳥も頭と胴体と四肢を持つ、というような見方では、決して、例えば鳥のエーテル体を観ることを真に理解できるには至らない。というのも、イマジネーション的に観ることを通じて、鳥においての物質的存在を見ることから、鳥においてのエーテル的存在へと移行すると、エーテル的な鳥にあっては頭しかない、という真実に至るからである。

 エーテル的な鳥から即座に理解できることは、鳥という存在は、他の動物の頭、胴体、四肢とは比較できず、鳥は単に頭だけの存在、それも変形された頭だけの存在として理解する必要がある。

 従って、本来の(エーテル体でいう)鳥の頭は、単に(他動物の)口蓋と前方の部位の口の部分を示すにすぎず、更に後方へ続くもの、骨格のうち肋骨や脊椎に似て見える部分全ては変容され、変形されてはいるが、やはり頭とみなすべきものである。

 そもそも鳥の体全体が、(動物の)頭部に相当する。実際、鳥を理解するには、惑星としての地球進化(☆2)を、遥かな太古の昔まで遡っていく必要がある。

(2)「アーカーシャ年代記より」(1904ー1908、GA11)、および「神秘学概論」(1911 GA13)の「宇宙進化と人間」の章に見られるシュタイナーの基礎を成している記述を参照。






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Last updated  2010年02月04日 16時58分56秒
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