シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年03月11日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 昆虫の卵が地球の影響下にあると、幼虫は植物の葉に変容させられ、植物の萼として収縮した言語は、本質的には蛹が変容させられている。

 更に、鱗翅類として発生する言語は、植物の場合、花のなかに展開される。蝶-昆虫界全般と植物界との間に、このような密接な関係があるのも驚くにはあたらない。

 (宇宙言語が、上位の太陽-火星、木星、土星に翻訳させると、昆虫の幼虫、蛹-繭、成虫-蝶になるが、下位の地球-月、金星、水星に翻訳されると、植物の葉、萼、花となる。)

 従って、本質的に、昆虫や蝶の根底をなす霊的存在は、次のように語る。

「下方の地球には、我々(昆虫)に近い存在(植物)がいる、この存在(植物)と親しみ、結びつかねばならない。この存在(植物)の樹液などを味わい、結びつかねばならない。この存在たちは、我々(昆虫)の兄弟だからである。」

「この存在(植物)は兄弟である。地球に下降し、地球によって繋ぎ止められ、別の生存状態を受容した兄弟なのである。」

 また他方で、植物に魂を吹き込む霊的存在が、上空に、蝶を見て、次のように語る。

「蝶は、地球の植物のなかで、天に近い存在である。」

 このような事実からわかるように、宇宙の理解は、抽象論では成立しない。抽象論では理解不十分である。



 抽象的思考を、芸術家の感覚のなかで変容させる以外、誰も地球に下降させられた鱗翅類、つまり植物の本質を理解できない。

 太陽光や様々な天体力により、空中へと持ち上げられた植物の花の内容を、抽象思考では、それを蝶として、そのなかに理解できない。抽象的思考に再び芸術的な働きを与えることができなければ、宇宙の謎を理解できない。

 とはいえ、自然物と自然存在との、この意味深な内的親和性に注目するなら、何か途方もなく精神を高揚させる事実が浮かび上がることに変わりがない。

 本来、昆虫であるべき存在が、植物のままに止まるのを見て、そして同時に、アストラル的存在が、その植物の花を統べる様子を見ると、何か特別な真実がみえてくる。

 それは、花のなかで、植物は地上的存在を抜け出そうと努力しているという真実である。植物の天への憧れが様々な色彩に煌く花びらを統べている。植物は自分では、この憧れを満たすことはできない。

 そこで植物に向かって宇宙から、蝶が放たれる。植物は蝶を見つめ、蝶の中で自分の望みが叶えられるのを見る。植物界の憧れが、昆虫、とりわけ蝶の世界を観ることで鎮められる。この事実は、地球を取り巻く驚くべき結びつきである。

 満開の花々の色彩が、その色を宇宙に放射することで示す切なる願いは、植物に向かって鱗翅類が、その色彩を、煌かせて、近づくことにより、植物にとって、その憧れの認識実現のようになる。

 地から熱を放射する憧れ、更に、天から放射されてくる満足、この「憧れ」と「満足」との相互作用が、植物の花の世界と蝶などの鱗翅類世界との交流である。この真実こそ、地球の周囲に洞察すべきものである。

 さて、宇宙言語の植物界への移行が得られたので、人間から動物に至った観察を次回から拡張できる。植物界を組み入れることができて、次第に、人間と地球全体との関係へと到達できる。しかし、そのためには、飛翔する空中の植物、つまり蝶から、地に固着している蝶、つまり植物へと、いわば橋が架けられることが必須である。

大地の植物は地に固着している蝶。蝶は飛翔する植物である。

 この地に結びつけられた植物と天に解き放たれた蝶との関係を認識できて始めて、動物界と植物界との間に橋を架けることができ、更には、ある種の無関心性や、あらゆる俗物性や、お決まりの自然発生云々がどうであったか等を語り続ける俗物性を見下すこともできる。



「太陽だけに委ねられ、天から生まれた蝶の卵から、後になって植物が生じる様子を、太古では太陽だけに委ねられていた蝶の卵が、現在は地球に委ねられることで、この蝶の卵が変容させられ、植物が生じる。」





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Last updated  2010年03月17日 17時00分55秒
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