シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年03月16日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 哺乳動物の骨や人間の骨をみれば、髄(液)で満たされているのがわかる。髄(液)で満たされている理由について述べていく。

 鳥の骨は空洞で唯一空気に満たされている。従って、人間の骨内部を観察する限り、人間は髄(液)から成り、鳥は空気から成り、鳥のいわば髄にあたるものは、純粋な空気である。

 例えば、鳥の肺を考えてみると、この鳥の肺のなかに肺から出ている多数の袋、いわゆる空気袋が発見できる。鳥が呼吸するとき、肺のなかへと(空気を)吸い込み、この空気袋のなかにも空気を満たす。そして空気は、この空気袋から空洞の骨のなかへと入っていく。

 従って、鳥から筋肉や羽根等全てを外し、骨も取り去ると、空気から成る動物となる。この動物は、肺の内部を充填する空気と全骨内部を充填する空気の形(フォルム)をもつ。この、いわば空気からなる動物のイメージを、形(フォルム)として思い浮かべると、鳥が得られる。

 鳥の筋肉-骨内部に、いわば空気鳥がおさまっている。さて、内部に空気鳥が存在するという理由だけで、鳥が空気の存在と同等になるのではなく、鳥が呼吸し、呼吸を通じて熱を生み出すことにある。

 鳥は、この熱を、全肢のなかに保有する空気に伝えることで、外界の環境に対して、熱の温度差を生じさせる。鳥は内熱と、外熱との温度差をもつ。

 大気の外熱と、鳥自身の内部にある空気に与える熱との間の温度差のなか、この熱のエレメント(素質[宇宙言語])の温度差のなかに、鳥は生きる。

 もし、鳥の体はどういう状態なのか? と、鳥に尋ねるなら、鳥は次のように答えるだろう(鳥の言葉を解するなら、以下の鳥の答がわかる)。

「例えば、人間が荷物を、両手や背中や頭で背負うように、自分も、この硬い骨や筋肉という、いわば荷物を背負っている。」



 (徳川家康は、人生とは、重い荷物を背負って歩くようなものだ、と言っているが、このような鳥の視点でいえば、人間の魂にとっては、人生や肉体が、荷物なのかもしれない。)

 人間は、荷物を、右手や左手や、その他身体の部位で抱えるが、荷物を身体とはいわない。自分が、担ぐ荷物を、まるで自分の身体のように述べるようなことはほとんどない。

 人間が荷物を担ぐものとして感じるように、鳥は、暖められた空気を、自分の身体として感じ、地上の生存で担う荷物(硬い骨や筋肉)とは異なるものと感じている。

 この暖められた空気のような、いわゆる本質的な鳥の空気体を覆っている骨は、鳥の荷物である。従って次のような結論に至る

「根本的に言って、鳥は全くの熱エレメント(元素霊[宇宙言語])のなかで生きる、そして蝶は光エレメント(元素霊[宇宙言語])のなかで生きる。」

 蝶が霊化する物質的実質全ては、蝶にとって、霊化前は、荷物というよりも、荷物の素材とでもいうべきもので、これは蝶の実体から、更に遠い存在である。

 つまり、この蝶の領域まで上昇することで、物質的方法で判断できない存在に到達する。この領域を物質的方法で考察するのは、例えば、人間を次のように描くのと同じである。

「髪の毛から、頭にかぶる帽子が生えたり、両腕や背中に背負う荷物、例えばリュックサックが、背負う人間の身体になり、その結果、リュックサックが、人間の身体として、後方へと成長していき、背中にいわば瘤をもつように描く」 のに相当する。

 荷物を、その人間の一部として描くなら、それは、鳥に対して従来抱いている想念を、画家として、表現した絵に当たる。

 鳥へのその想念は、鳥の本性を表わしたものではなく、鳥の荷物を描いているにすぎない。鳥もまた本質的に、あたかも自分が酷く重い荷物を背負っているように感じている。というのも、鳥は本心では、重荷などもたず、暖かな空気だけの存在として、世界を巡り流離うことを、望んでいるからである。



 鳥は、上述したような形で呼吸し、空気を用いる。蝶はまた異なっている。蝶はそもそも、いわゆる高等動物がもつような装置を用いて呼吸するのではなく、高等動物とは実際、嵩高な(嵩張っている複雑な)動物で、本当は高等な動物などではない。





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Last updated  2010年03月29日 10時36分04秒
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