シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年03月18日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 今度はいわば3番目の種類といえ、大気を下降し地表近辺にくると、ある生物に到達する。地球進化のある特定の時期、例えば月がまだ地球と共にあり、地球から分離していなかった時期には、存在できなかった生物である。

 この生物も、やはり大気(空気)の生物で、空中に生息するが、本質的には既に、地球に固有な、地球の重力に完全に依存する生物である。蝶はいまだ地球の重力には依存せず、蝶は喜んで光エーテルのなかを舞い飛び、自分を光エーテルから生まれた被造物だと感じている。

 鳥は、空気を体内で暖め、暖かい空気から、重力を克服し、暖かい空気が冷たい空気に運ばれ、鳥は地球の重力を克服する。

 確かに、その素性からすれば、空中に生息せざるを得ないが、もはや空洞の骨ではなく、髄に満たされた骨を持ち、鳥が持つような空気袋も持たないので、地球の重力を克服できない動物は、蝙蝠(コウモリ)である。

 蝙蝠(コウモリ)という動物は奇妙な動物である。蝙蝠(コウモリ)は、体内にあるものから、地球の重力を克服できない。蝙蝠(コウモリ)は蝶のような光さながらの軽やかをもたず、鳥のような熱さながらの軽さをもつわけでもなく、蝙蝠(コウモリ)は地球の重力に屈し、筋肉と骨のなかに自らを感じる。

 従って蝙蝠(コウモリ)にとって、例えば、蝶をつくり、蝶を生かすエレメントである、光のエレメント(宇宙言語)を不快と感じる。

 蝙蝠(コウモリ)は黄昏を好み。蝙蝠(コウモリ)が飛ぶには空気を用いざるを得ないが、(光のエレメントが不快なので)光を含まない空気を好む。

 (確かに、蝙蝠は光のない洞窟を棲家としている。)

 蝙蝠(コウモリ)は黄昏に身を委ね、本質的に黄昏の動物である。蝙蝠(コウモリ)が空中で身を支えることができるのは、幾分風変わりに見える翼、実際、それは翼ではなく、指の間に拡張した皮膚で、いわゆるパラシュートをもつことによる。



 重力から浮力という釣り合いをとる事実から、蝙蝠(コウモリ)は完全に地球力(重力)の領域に係留される。蝶の翅を、物質的-機械的構成に従い、つくることはほとんど不可能で、鳥の翼も同様に不可能だが、蝙蝠(コウモリ)の翼は、地上の力学と機械学に従い、完全に構成できる。

 蝙蝠(コウモリ)は、光に浸透された大気(空気)を好まず、光がほんの僅かだけ残る黄昏の大気(空気)を好む位である。

 蝙蝠(コウモリ)が鳥と区別できるのは、鳥は、本質的に、空中の存在で、禿鷲でさえ、例えば子羊を捉えるとき、子羊があたかも気圏(空中)の端にいる存在として、上空から見、地面に描かれた存在のように知覚するからである。

 しかも、鳥の欲望と意志は、例えば、子羊めがけて向かってくる禿鷲の飛行のなかにあり、そのダイナミクス(動力学的)な飛行をみれば、実際、そのなかに、その欲望と意志を感じとれる。

 蝶は地上の存在を、総じてまるで鏡に映るかのように見、蝶にとっては、地球は鏡であり、蝶は宇宙のなかにある存在を常に見る。

 従って、蝶がヒラヒラと飛ぶのをみるとき、次のような結論に到達する。

「蝶は地球に注意を払わない、蝶にとって地球は鏡だからである。」

 地球は蝶に、宇宙のなかにあるものを映し出す。鳥は地上の存在に無関心で、空中の存在を見る。

 蝙蝠(コウモリ)という存在に至って初めて、自らの飛行を横切り、通過する地上の存在を知覚する。蝙蝠(コウモリ)は光を好まないので、本質的に、自らが見る全ての存在に接触されるのを不快と感じる。

 従って、蝶と鳥は霊的な方法で視覚を得るが、天から降下した最初の動物は、地上的な方法で視覚を得る必要があるので、視覚を遮断し、視覚に触れるのを不快に感じる。

 蝙蝠(コウモリ)は、視覚を好まないので、視覚に触れられ、視覚を意識させられると、具現化した不安とでもいうべき感情を抱く。



 蝙蝠(コウモリ)は、瞬時に身をかわしたいため、驚異的に聴覚が発達している。事実、蝙蝠(コウモリ)は、自らの飛行が危険に晒されないかどうか、絶えず、自らの飛行に聴覚を研ぎ澄ませる動物である。

 蝙蝠(コウモリ)をみれば、蝙蝠(コウモリ)の聴覚が「宇宙の憂鬱(反響)」に適合させられていることがわかる。「憂鬱(反響)」という宇宙言語が蝙蝠(コウモリ)の聴覚をつくる。

 蝙蝠(コウモリ)の聴覚は奇妙な構成体で、世界を密かに通過し、「宇宙の憂鬱(反響)」に正確に適合させられている。これらの事実全ては、蝙蝠(コウモリ)を、霊的に考察した関連のなかで観察するときに初めて理解できる。

蝙蝠の宇宙言語;聴覚が「宇宙の憂鬱(反響)」に適合

 (「宇宙の憂鬱」というと意味がわかりにくいが、コウモリの聴覚は、超音波を介して行われるので、反響定位という概念から、宇宙の反響を聞き取るように、できていると解釈すればよいだろう。)





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Last updated  2010年03月29日 10時29分24秒
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