シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年05月26日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 人間のなかに純粋に人間の形を生み出す要素、人間を直立歩行の存在にする要素、人間内部に、話し思考する衝動を持たせるのに由来する要素、そして、動物を超えて、人間を人間にしている要素が、地上の固体的存在、いわゆる堅固に形成された結晶や、形(フォルム)へと参入することが許される(固体的存在に参入できる要素は、生体組織のせいぜい10パーセントである)。

 動物質と植物質のうちのいくらかが人間の固体フォルム(形態要素)のなかに入り込むと、人間は病気になる。

 鉱物質は全て、人間のなかでいったん、熱エーテルになる必要がある。植物質は全て、人間のなかで空気(気体)状の段階を経る必要がある。動物質全ては、人間のなかで水(液)状の段階を経ていく必要がある。

 人間だけが、人間のなかで地上的-固体的フォルムを常に維持することが許されている。この真実が人間の生体組織の秘密の1つである。

 さて、まず人間が地球から得るものを除外して、人間の皮膚の内部で起こる、狭義の新陳代謝機構、いわゆる排泄も含むが、これは勿論、地球が組織化される間に形成し改められたが、その原基を人間は月(月紀)から得たが、その新陳代謝を取り上げる(後の考察を一層豊かにする)。

 すると、この新陳代謝は、食物の摂取により、絶え間なく変化させられている。最初は、人間の外にある食物が人間のなかに入り込み、この新陳代謝組織に組み込まれる。

 この新陳代謝組織は、人間という環境にあるものを人間へと加工する。鉱物は、全て熱エーテルとなり始め、植物質は全て気体状-空気状-蒸気状になり始め、動物質は全て、特に固有の動物質として生じたものは、水(液)状になり始め、そして、本質的に、人間的なものを、組織されたフォルムの形成として固体に形成する。

 このような全てが、それらの傾向に従って、新陳代謝のなかにある。新陳代謝は、この点において極めて興味深い。

 新陳代謝を呼吸まで上昇し追求していくと、人間は体内にある炭素を、自ら形成している、という事実がわかる。



 しかし、息を吐き出す前、炭素は、いわば人間という性質の善行者となっている。というのも、炭素は酸素と結びつくことで、いわば呼吸が血液循環から作り出す炭酸に、血液循環を引き起こす酸素を、結びつけるからで、この炭素は人間の生体機構の善行者となるからである。

 また、炭素は、人間の生体組織から去る前に、生体組織全体にわたってエーテルを流出させる。物質科学は単に、炭素は炭酸とともに吐き出される、と述べるだけだが、この化合は、経過(プロセス)全体の一面にすぎない。

 人間は炭酸を吐き出すが、人間の生体組織全体のなかには、呼気を通じて、酸素に使われる炭素により、エーテルが後に残される。このエーテルが人間のエーテル体のなかに侵入し、そしてまた常に炭素によって生み出される。

 このエーテルが、人間の生体機構を、精神的(霊的)な影響に対して開き、適した状態にし、宇宙からのアストラル-エーテル的作用を受け容れるようにする。

 このように炭素が後に残していくエーテルによって、宇宙の衝動、つまり、人間を形成するように働きかける衝動、例えば人間の神経組織を、思考の担い手とするように準備するような衝動が引き込まれる。

 このエーテルは絶えず人間の感覚、例えば、人間の眼が見えるように、いわゆる眼が外界の光エーテルを取り入れることができるように、眼に浸透する必要がある。宇宙(の衝動)を出迎えることのできるエーテルの広がりを、人間がもてるのは、炭素の御蔭である。

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 以上の全ては既に新陳代謝組織のなかに準備されている。しかし新陳代謝組織は人間の組織として宇宙全体のなかに組み入れられ、新陳代謝組織自身だけで存在することはできない。

 つまり、新陳代謝組織は人間のなかの第三の原基として形成された。神経-感覚組織は第一の原基として土星紀に、律動組織は、第二の原基として太陽紀に形成され、神経-感覚組織、律動組織が形成された後ではじめて、新陳代謝組織が人間のなかにもたらされた。なぜなら新陳代謝組織独自では存在できないからである。

 人間の自らの意志による運動を除外すれば、さしあたり新陳代謝組織は、人間にとっては、宇宙関係のなかにおける食物摂取とみなされるが、この栄養摂取だけ独立した形で存在することはできない。人間は栄養摂取を必要とするが、栄養摂取は栄養摂取だけでは存在できない。



 内的な、つまり外的損傷により生じたのではない病気の原因を、常に新陳代謝組織のなかに捜さなくてはならない。

 従って、真に理念(合理)的な病気観察を行うなら、新陳代謝組織から出発する必要があり、そして本質的に新陳代謝組織における個別の、どのような症状に対しても、「その症状は一体(新陳代謝の)どのような道(プロセス)にあるのか?」、と問わなければならない。





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Last updated  2010年05月28日 16時52分47秒
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