シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年05月26日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 新陳代謝から、症状を特定する、とは次のようなことである。

 人間は、ある物質を、人体のなかで澱粉や糖他に変化させる。例えば、口からの食物摂取、つまり口中でのプティアリン(唾液アミラーゼ)による食物溶解、いわゆる食物加工に関する現象を挙げることができる。

 口から更に進んで、胃のなかでのペプシン消化、いわゆる消化組織のなかでの代謝産物の加工に関する現象を挙げることができる。この代謝による加工は、リンパ管へと移行し、更に血液へと移行する。

 代謝による、このような加工を取り上げ、そのなかの、どんな個別のプロセスも探究する必要があり、この代謝組織のなかには、考察すべき無数のプロセスがある。

 その症状が、そもそも一体どのプロセスから発するか、膵臓分泌液と代謝産物との混合、胆汁と物質との混合他、個々のどのようなプロセスに対しても、探求する必要がある。

 すると、あるプロセスから、次のような回答をみつけるだろう。

「このプロセスだけでは、人間は病気になる。」

 いかなる新陳代謝内の個々のプロセスも、人間の本性において、最終段階まで進むことが許されていない。なぜなら、新陳代謝内の経過(プロセス)が、最終段階までいくと、人間を病気にしてしまうからである。

 人間の本性は、新陳代謝の経過(プロセス)がある段階でストップされる場合だけ健康となる。



 けれども、さしあたり当面は、事実に従って観察してみることになる。新陳代謝プロセスの1つ1つを、その本質に従って、内的に研究するとき、それらが、生体組織全体を、病気にする段階の途上にある、ということを考慮することになる。

 そもそも人体に新陳代謝機能を存在させるには、それ以前に原基のなかで発達すべき別のプロセスが存在しなければならず、そして、それは循環のなかに存在するプロセス、つまり循環プロセスである。

 循環プロセスは絶えず治癒プロセスを含んでいる。従って、実際、人間を次のように描写できる。

「人間は月進化紀の間に、いわゆる患者(新陳代謝プロセス)として生み出されたが、その前の太陽進化紀の間に、人間自身の本質のなかに、予め医者(循環プロセス)が派遣されていた。」

 (自然治癒力とは、この循環プロセスにある。毎日の生活において、新陳代謝の特定のプロセスが、栄養摂取により、バランスを崩して、過度に進化するが、循環プロセスで補完することで、その過度な進行を抑え、遅らせることができる。)

 太陽進化紀の間、人間は、自身の性質に基づく医者として生み出された。患者の前に医者が生じていたというのは、宇宙進化においては非常に慎重で賢明なことである。なぜなら、月進化紀の間に、人間のなかに患者がつけ加えられたからである。

 (人間社会の場合は、患者という需要があり、医者が供給されるわけで、全く逆といえる。)

 人間を正しく描写するなら、新陳代謝プロセスから循環プロセスへ、無論、衝動として循環プロセスの根底をなす全てへと、上へと進まなければならない。

 広義の意味において、ある物質は、早い循環を、別の物質は、遅い循環を引き起こす。

 人体内には実際、小さな循環プロセスもある。例えば、金、もしくは銅といった鉱物を取り上げ、人体に、内的に、例えば注射等による方法で、人間に服用すれば、循環(プロセス)のなかに、何らかの変化を引き起こし、健康にするように働きかけるような切欠となる。

 (慢性関節リウマチに対しての金製剤の効果は、この循環の原理にあるのかもしれない。例えば、人体を、複雑系で解釈すると、カオスティックな機構の鏡像モデルと考えられ、この循環の原理は、「カオスの縁」といえる平衡「均衡」の領域を表すように思われる。



 そして、人間本来の治癒プロセスを覗き見るために知るべきことは、人間の周囲にある個々の物質が、循環(プロセス)の変化に際して、人間のなかに誘発するものは何か?ということである。つまり、次のような結論に到達できる。

「循環(プロセス)は、継続的な治癒プロセスを生み出す。」

 もし、この治癒プロセスを算出したいのなら可能である。例えば、人間は平均毎分18回呼吸する。この呼吸数は、宇宙に極めて規則的に適合したもので、人間の1日の呼吸数(18×60×24=25920)は、太陽年を通じて運行する際の太陽の循環リズムが作り出す数と同じになる。

 (太陽年とは、太陽が黄道上、春分点を出て再び春分点に戻るまでの時間。3652422日。回帰年。)

 太陽の春分点は、25920年で、全体(黄道)を一巡する。人間は中年期において、平均1日に25920回呼吸する。脈拍はこの4倍である。



 この呼吸リズムが循環リズムを継続的に制御し、それを4倍に保つようにしなければならない。さもないと、人間の呼吸リズムは、不規則な循環リズムと共にバランスを崩し、不規則なリズムになってしまい、103680{25920の4倍}という数を保てない。

 不規則なリズム数では、宇宙の中に何らの対応を持たない。そうなると人間は宇宙から全く引き離された存在となる。新陳代謝(プロセス)は人間を宇宙から引き離し、宇宙から疎外する。そして、逆に、呼吸リズムは宇宙のなかへと絶えず人間を引き入れる。

 (ヨガが、なぜ呼吸法に基づくのかが、この講義より明らかになる。ヨガは、呼吸リズムを保つことで、循環リズムにより、自然治癒力を発揮させようとしているのであろう。)





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Last updated  2010年06月03日 12時41分29秒
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