シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年06月25日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回で、シュタイナーの宇宙言語の講義の紹介は終了した。

 最後に、簡単に要約すると、宇宙言語とは、この世界をつくっている神の言葉、霊言で、霊言から、物質世界が生まれ、人間の魂は、肉体をもって物質世界で暮らすうちに、霊言を理解できずに、物質世界に染まってしまう、というようなものだった。

 そして、人間無理解と人間憎悪からなる物質世界から、人間を解放するために、霊言の理解が必要で、特に、人間の魂の転生に加わらなかった人間無理解と人間憎悪から生まれる文明の腫瘍は2種あり、新興宗教等のスピリチュアルな嗜好文化と、根無し草等の寄生物の文明である、というもので、その治療には芸術教育(シュタイナー曰く「教育芸術」)が重要な役割を果たすという結語だった。

 この講義の内容からわかることは、人間の霊魂(死後、魂は、心界に行き欲を捨てて浄化し、霊は神界に行く、転生は、この逆になる。)は、天使に助けられて、宇宙のなかの無知(人間無理解と人間憎悪で、「カルマ」とも呼ばれる。)を集め、肉体をつくり、転生し、人生のなかで、経験を積むことで、無知を解消していく、ということである。

 要するに、人間は、宇宙の掃除屋さんなのかもしれない。

 また、神々や天使の助けとともに、宇宙の無知という危険な場所に赴いて、無知という爆弾を抱え、処理しに物質世界に向かうという意味では、警備屋さん、もしくは、爆弾を病気、処理を治療に置き換えれば、お医者さんともいえる。

 ともかくも、人間は、悪と闘う最前線部隊にいることだけは確かであろう。

 では、続けて、物質世界から、霊言を理解する方法を述べたシュタイナーの講義を紹介したい。

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 自然とは大いなる幻想である。「汝自身を知れ」


 超感覚的な世界の認識へと導く道に関する連続講義を求められているが、超感覚的認識と、今日の輝かしい成功へと導いた、何年にもわたる、忍耐強い勤勉な探求の果実である、この現象(物質)世界に対する認識とは、本来、相補的なものである。

 なぜなら、この現象世界の真実を理解するには、自然科学や歴史科学による、近年になってつけ加えられた顕著な発見を含む人類の知的遺産を、精神世界から導かれた洞察により補強する必要があるからである。

 人間が直面する外的な現象世界とは、全面的に精神であると同時に物質でもある。つまり、あらゆる物質現象の背後には、真の主人公である精神の作用(力)を見つけられるはずである。

 (現象(物質)世界の背後に、それを生み出す超感覚的な世界があり、その超感覚的世界を洞察力により認識できた人のみが、現象世界に現れる真実を知ることができるという。

 現象世界は、いわゆる神々の話す言語からなりたっている。人間はいわば、コンピューターのなかにいるコンピューター言語でできた人工生命と同じに喩えられる。映画「マトリックス」は、人間のこの状況をよく表現していた。)

 精神は、空間のないところには存在できない。何故なら、精神は絶えず活動しながら、何らかの時と場所において、物質に活発に浸透するからである。

 この連続講義では、人間が住む、この物質世界を、その物理的な環境に関する考察を通して、また、同時に、その背後にある精神の知覚を通して、その全体性をいかに知り得るか、という主題を論議する。そのような論議から、超感覚的認識を達成するための真の方法と偽りの方法について提示する。

 実際の主題に触れる前に、超感覚的認識から何が期待できるのか、その目的とは何かについて、何らかの考えを持てるように、主題への導入部を手短に述べる。

 第一に、そもそも何故、いま精神(存在)の探求をはじめなければならないのか?

 何故、人間は思考し、感じ、実践する存在として、現象世界を、精神そのものとして受容できないのか?



 一体何故、精神世界に関する認識を達成しようと努力するのか?

 という疑問を深く心に留めることに、この主題は関係している。

 この関連から、古来の概念、つまり、人間が思考し、憧れをもち始めた太古の時代から受け継がれ、今日でもなお世界の根底を探求するときに見つけられる格言(箴言)に言及する。

 太古の古く、また時代遅れの概念を基礎として用いるつもりはないが、世界の根底を探求する際に、格言が見つかる機会が生じたときには常に、その格言に対する注意を促したい。

 何千年の時を超えて、東方から響いてくる言葉とは、 「人類の感覚によって知覚する世界はマーヤ、大いなる幻想である」

 そして、人間がその進化の過程を通して常に感じてきたように、その格言通り、もし、世界がマーヤ(幻想)であるなら、人間が究極的な真実を見つけるためには、「大いなる幻想」を克服しなければならない、ということになる。

 しかし、何故、(太古の)人間は、感覚からくる印象の世界を、マーヤ(幻想)として眺めてきたのだろうか?

 何故、今日よりも精神(の存在)に近い太古の時代において、人間が、科学、宗教、芸術、そして実際の生活の育成のために、秘儀が捧げられ(催され)、つまり、純粋に外の物質世界という大いなる幻想に対置して、人間の認識や活動の源泉である真実への道を指し示すことを目的とする秘儀の拠点が生じたのか?

 太古の聖なる秘儀の場所で、著名な聖人たちが、弟子を訓練し、幻想から真実へと導こうとした行為を、どのように説明すればよいのか?

 この疑問に答えるには、唯一、冷静で、客観的な角度から、人間を考察しなければならない。

 また、過去から、現代にやって来る別の古い格言 「汝自身を知れ!」 がある。

 先の 「感覚世界はマーヤ(幻想)である。」 という東方の格言と、 「汝自身を知れ!」 という古代ギリシアの格言が融合することではじめて、後の人類の間で、精神的な認識を目指す探求が開始された。

 結局、太古の秘儀の場において、真実を目指す探求もまた、 現象(物質)世界は幻想であり、人間は自己認識を達成しなければならない 、という、この2つの格言、すなわち2重の概念に起源をもっていた。





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Last updated  2010年07月07日 09時48分13秒
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くーる31  さん
突然のコメント、失礼いたします。
私はこちら⇒http://tumito.com/
で無料オンラインゲームサイトをやっているfarrといいます。
色々なサイトをみて勉強させていただいています。
もしよろしかったら相互リンクをお願いできないでしょうか?
「やってもいいよ」という方はメールを送ってくだされば、
私もリンクさせていただきます。
よろしくお願いします^^ (2010年07月06日 16時48分31秒)

Re:相互リンク(06/25)  
5dolphin  さん
くーる31さま
では、私の質問に答えられたら相互リンクを認めましょう。

ゲーマーにとっては、ゲームの世界が、少なくともゲームをやっている間は現実の世界ですが、では、ゲームの世界の非現実性から、現実の世界を、現実だと証明することができるでしょうか?

ヒントは、このシュタイナーの講義の内容に隠されています。 (2010年07月07日 11時04分15秒)

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