シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年07月13日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 太古の聖人の意識とは、オーラを感知でき、今日では消滅している意識状態であり、またその意識は、現代では夢をみない深い睡眠に比肩されるような意識である。

 もし、その意識状態を、歴史的に眺めるなら、現代の自身の意識とは非常に異なった意識に遭遇するのが分かる。また、時代を遡るほど、今日の意識との違いは大きくなる。

 例えば、太古の聖人の意識と比較してみると、現代人の通常の(覚醒)意識は自慢できるような代物ではない。現代人は、夢のない深い睡眠の中で経験する事象を全く重視していないが、それは通常、現代人が、その経験に関して、ほとんど何も語れないからである。

 (霊能者にいわせると、睡眠中に、人間の魂は、霊界に行っているらしい。シュタイナーも同様に説いている。)

 今日では、夢のない深い睡眠の中で経験した事象に関して、語る能力のある人間は非常に稀少である。現代では、夢の生活はファンタジー(幻想)であり、脳が勝手に作り出した想像であり、唯一頼りにできるのは、起きているときの覚醒意識の状態である、と考えられている。

 古代カルディア人たちにとって、現代人の覚醒意識万能主義のような態度は、与り知らぬものだった。

 前向き(ポジティヴ)な行動へと誘う新鮮で活動的な、(現代人の意識状態でいうなら)夢を見る浅い睡眠の意識生活に連なる、古代人の子供の意識は、まだその子供が天国に住んでいる状態にあり、子供が口にするのは神から出た言葉である、と考えられた。

 古代人が、子供の言葉に耳を傾けたのは、子供が精神世界からの豊かな情報をもたらしていたからである。

 (天使のイメージがしばしば子供「幼児」で描かれるのは、古代人の、この意識を表しているのだろう)



 古代人が、賢者や聖者の言葉に耳を傾けるとき、それが精神世界(神界、天国)からの伝言であるということを確信していた。

 また、秘儀において、益々高次世界へと上昇した秘儀参入者たちに関しては、50歳になったとき、純粋に太陽的な要素を超越し、精神世界に参入した。

 つまり秘儀参入者は「太陽の英雄」から「父たち」になり、人間の精神的な故郷(エデンの園)との交わりを持つようになった、と言われた。

 以上の事実を述べたのは、歴史的な観点から、人間がいかにして、これらの様々な意識状態に与るようになったか、を示したかったからである。

 意識状態に関する探求を続けるにあたり、今日の人間がもつような夢のない深い睡眠に関しては、後述し、先に、現代人の日々の生活の、十分に意識的な、周囲の対象を見たり、他人が話しかけるのを聞いたり、会話を交わしたりするような、覚醒状態について検証する。

 それから、現代人が「眠っている」と考えている睡眠状態を取り上げる。睡眠状態で見る夢は、しばしば現代人を驚かせ、もしくは素晴らしく自由にさせるので、もし、現代人が、通常の健全な状態にあるなら、この夢は、通常の日常生活の一部ではなく、自らの想像力の働きによってつくり出され、万華鏡のような様々な視覚効果をもつ形で、人間の意識の中に無理矢理、押し入ってきたものである、と言わざるを得ない。

 情緒的でないタイプの現代人は、ほとんど夢に注意を払わず、逆に、迷信的な現代人は、夢を物質的な形で説明しようとするだろう。迷信を信じることもなく、また、夢をありふれたものと見なさない詩的才能に恵まれた人間は、上記の万華鏡のような夢に関する意識を持っている。

 なぜなら、腐敗していない人間の本性の深みから現れてくる夢は、迷信的な人間によって迷信に帰せられるような重要性をもたず、例えば、山が隆起し、長い年月を経て再び消滅していくのと同じように、人間の本性的な魂の生活から、経験が霧や雲のように生じることを示すような性質をもつからである。

 ただ、夢のなかでは、全てが速やかに生じるのに対して、宇宙のなかでの夢のイメージはゆっくりと組み立てられ、ゆっくりと消えていくという違いがあるだけである。

 (人間のなかでは、全てがすみやかに動くが、宇宙では、ゆっくりと動く。霊界では、時間の経過が早いが、現世では、時間の経過が遅いという意味だろう。)



 例えば、コカインの常習者は、上記のようなヘビに関する夢を誇張された形でみるかもしれない。この悪徳な犠牲者は、起きている覚醒時でさえ、身体の様々な場所からヘビが這い出すのを感じるだろう。

 自身の生活を細やかに観察するとき、上記のような夢が身体内の何らかの障害を示すことに気づくだろう。ヘビの夢は消化に関する何らかの障害を示し、腸の蠕動運動が、のたうつヘビとして夢の中で象徴的に示される。

 また、例えば、散歩に出かけ、上部が損傷した白い杭、或いは石柱が立っている場所に遭遇する夢を見るかもしれない。夢の中で、この上部の損傷に不安を感じ、自分の歯が痛んでいるのに気づいて目覚める!こともあるかもしれない。

 このような夢をみる人は、無意識のうちに歯の1本に指をやりたい衝動に駆られる(この話は、現代人に関する話で、太古の人間はこのような夢から超越していた)。そして、今日の一般的な人間は、歯医者に行って悪い歯を詰めてもらおうと決心する。





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Last updated  2010年07月20日 16時50分52秒
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