シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年07月28日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 秘儀参入者が、(覚醒)意識を持ちながら、銅の意識状態に向き合うとき、自分の中に第2の人間の存在を感じる。この経験は重要な示唆を含む。なぜなら、次のような状態に自らが到達できるからである。

 「誕生と同時に教育の産物であり、世界を理解する道具である通常の自我は、人生を通して、自身と共にあるが、銅の意識状態から、勢いを得た第2の人間の中に、訓練や瞑想を通して、新たに知覚能力を覚醒させることができる。」

 この第2の人間は、実際、特筆すべき存在である。この第2の人間は、目や耳を別個にもつのではなく、それ自体が同時に目であり耳である存在なのである。第2の人間は繊細な知覚能力をもつ感覚器官に似て、通常知覚できない存在を知覚する。そして、世界は突然、豊かなものになる。

 まるで、蛇が脱皮するのと同じように、わずかの間(2、3秒の間に多くが経験されるが)に、この第2の人間の、いわゆる「銅」人間は肉体を脱ぎ捨て、精神世界を自由に動き回る。

 代わりに、痛みが増す、という代償を払うが、肉体から離れることができる。肉体から離れるとき、更に幅広い経験が得られる。肉体を捨て去ることができる地点にまで達しているならば、死の門を通過した人間を追っていくことも可能になる。

 その場合、亡くなった人間の地上的な関係は終焉を迎える。死者は埋葬されるか荼毘に付され、地球との関係を断ち切っているからである。

 秘儀参入者が第2の人間とともに、いわゆる超感覚的な知覚と共に肉体を捨て去るとき、死後の魂が辿る旅路を追っていくことが可能になり、そのとき、死者の魂が死後の最初の数年、もしくは数十年かけて、生前の地上における人生を逆向きに辿りながら過ごすことを知る。

 秘儀参入者には、これは観察できる事実である。何故なら、秘儀参入者は、死の門を通って、死者の魂を追求できるからである。人間が人生を要約するのにかかる時間は、大体人生の三分の一の長さである。60歳で死ぬ人はおよそ20年かけて人生の経験を要約することになるだろう。

 秘儀参入者は、この期間にわたって、死者の魂を追求できる。そして、死後に辿る人間の経験に関して多くのことを知る。

 人生を要約するとき、その経験は逆向きになる。そこで幾分簡単な例を挙げる。



 死者は、生前、自分を怒らせ、叩くという、相手に与えた罰により一定の満足を得た。さて、死者は、死後、生前の人生を逆向きに要約する。

 死の3年前なので、死後、遡って1年後(3年の3分の1なので)に、この出来事の経験にきたとき、死者は、自分の経験した元の怒りの爆発ではなく、その爆発の餌食になった相手の物質的、道徳的な痛みを(叩いた相手に成り代わって)経験する。

 死者は、叩いた相手の感情の中に入り込み、その横面に残った手形を(文字通り)物質的に経験する。つまり、死者は死者が与えた痛みを体験するが、同様のことは、あらゆる行いにもあてはまる。

 死者は、死者の行いにより、巻き込まれた人が経験する出来事を、(その人に成り代わって)その通りに経験する。死後、人間の魂が通過する、このような全ての経験を、秘儀参入者は追跡できる。

 (死後、生前行った自分の行為を、自分以外の相手の立場から、時間が3分の1になるので、3倍に濃縮され、経験するという。このことをスウェーデンボルグは最後の審判と呼んでいる。

 だから、生前、誰かを殴れば、殴られた相手の痛みの3倍の痛みを、最後の審判で経験することになる。この審判は、個人レベルの審判だが、ヨハネの黙示録に預言された最後の審判は、人類レベルのものといえる。

 シュタイナーは、人類は昔1つの巨大な頭「脳」だったので、その頭はアダムカドモンと呼ばれていた、と述べている。そのとき、地球は、1つの頭「脳」だったという。

 それから、太陽が地球から出て行き、アダムという人間から、動物が分離し、更に、月が地球から出て行き、アダムから、植物が分離したという。

 太陽は、以前は、地球と共にあったので、内側から人間に養分を与えていたが、外に出るに従い、外から、地球の1部しか照らすことができなくなり、人間は、受精後の細胞分裂のように、小さくなり、増加していったという。

 つまり、アダムという地球全体、つまり人類全体の運命が、個人個人の運命に分派していったようである。聖書の誤解釈のせいで、アダムは1人の人間と想定されているが、これは大きな間違いで、太古の巨大な地球のことで、頭であるという。

 いまでも、胎児は頭からつくられるが、それはこのアダムカドモンを意味している。イースター島に残るモアイ像のような巨大な頭の像は、かつての地球の歴史、つまりアダムカドモンに遡る像なのだろう。



 やがて太陽のエヴァから、月状態になり、悪への可能性が生まれ、地球状態になると、悪と善に分かれたので、月のエヴァから、悪魔に唆され、知恵の実を食べた地球のエヴァになる。

 つまり、聖書は、人類の歴史とともに、地球の歴史を同時に記述しているのである。アダムやエヴァは、個人名ではなく、地球の霊的な名なのであろう。

 知恵の実を食べたエヴァから、聖霊の子を宿すマリアに戻ること、つまり地球の霊的な再生が、マリア信仰やイシス信仰に隠されている。

 例えば、霊界では音が反対に伝わるので、エヴァ(EVA)は、アヴェ(AVE)になり、アヴェ(AVE)-マリアは、物質界のマリアに、天界のエヴァに戻れ!という意味をもつという。また、オシリスやキリストの伝説も、霊的復活にある。

 受胎に関しても、本来、肉体とは無関係で、善意が芽生える、というような精神的な覚醒のことを意味する。簡単に言えば、許容力、寛容精神を身につけることである。)



 注目すべきは、現代人が、心臓の金意識の中で生きているのに対し、当時の古代カルディア人たちは、実際、喉頭の鉄意識の中で生きていた、という事実である。古代人にとっての自然な意識とは、一種の鉄意識だった。





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Last updated  2010年08月04日 17時00分46秒
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