シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年09月28日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、一方で、アーリマン的な元素霊を、実際に創造したのはアーリマン的存在たちである、と結論づけられる。アーリマン的存在たちは、宇宙にあっては、人間の知性を遙かに凌駕する知性をもっている。

 人間の世界と直接境を接する世界では、アーリマン的存在たちに遭遇するとき、或いは、霊的な洞察力を獲得することで、物質世界でも、アーリマン的存在に遭遇する可能性もあるが、アーリマン的存在の広大で卓越した知性に驚くだろう。

 アーリマン的存在の知性は、人類の知性を遙かに超えている。そして、人間が、その無限にも思われる知性に気づくとき、はじめて、アーリマン的存在を尊敬するようになる。アーリマンの知性の欠片が、その子孫の元素霊たちに伝わり、霊媒的な脳に寄生することから、霊媒という手段で、重要な情報が明らかにされるようなことが起こり得る。

 人間は、多くの決定的に重要な事実を、特に、充分に発達した霊媒たちの意識の中に伝えられる情報のなかに学ぶことができる場合もある。精神世界の本性とその成立を正しく理解するなら、霊媒が多くの権威ある情報を伝えることができる、という事実は否定できない。

 しかし、霊媒を通して、多くの重要な事実を学ぶ可能性もあるが、それは精神(霊)的認識に向かう正しい方法(道)ではない。

 このような真実は、いわゆる植物の霊媒、つまり植物毒の素となるアストラルの力を媒介する植物(ベラドンナ)の例からもわかる。唯一正しい方法で発達させられた意識を通じて、霊媒を用いた間違った精神の発達状況が生じた意味を理解できる。

 上記のことを次のような方法で記述してみる。というのも、精神世界について議論するときには、抽象的な概念で語るよりも、明確で具体的な記述法がよいからである。

 いま死者たちが死後の生活を送る世界に、超感覚(霊)的な認識をもって、参入することを考察する。秘儀参入者が、霊能力を用いて、死者を追っていくとき、最初に入っていくのは、現世とは全く異なる世界である。



 参入者が、死後の世界に参入するとき、死者たちの魂とは別に、その世界に見つけられる特筆すべき存在たちにも驚かされる。例えば、最近、亡くなった人々の魂が、奇妙な、悪魔的な様相をした存在(化け物)に取り巻かれている光景に遭遇する。

 この現世と隣接する、死者が参入しなければならない世界、ある種の超感覚(霊)的な視覚により、死者を追っていくことのできる死後の世界の入り口で、アヒルか野鴨、その他の水性動物のように、水かきのついた巨大な足(現世的な基準に照らして巨大という意味だが)、しかも、絶えずその形を変える巨大な水かきのついた足を持つ悪魔のような姿をした存在に遭遇する。

 (水性の妖怪といえば、日本では河童が代表的である。恐らく、河童伝説は死後の世界が由来なのだろう。)

 この怪物たちは、幾分、カンガルーのような姿をしているが、半分鳥のようでもあり、半分、哺乳類のようでもある。参入者が、死者に付き添って死後の世界に行くとき、上記のような怪物たちが住む広大な領域を通過していくことになる。

 (冒険小説の由来は、死後の世界にあるのかもしれない。)

 このような怪物たちは、一体、何に由来するのか、という疑問をもつなら、第一に、そのような存在たちの在処、いわゆる居場所についての明白な考えを持たなければならない。その怪物たちは常に人間の周りにいる。

 何故なら、人間は死者と同じ世界に住んでいるからである。といっても、怪物たちを、いま講義をしている、この教室の中に探すべきでない。正当な探求は、次のような観点から始まる。

 秋のクロッカスが沢山生えている牧場を散歩することをイメージする。秋のクロッカスの真っ只中で、死者を追っていける(霊的な)意識状態を生じさせるように努めるなら、クロッカスが生えている場所であれば何処でも、上記のような存在、つまり、水かきをもつ足と奇妙なカンガルーのような体を持った妖怪を見つけるだろう。秋のクロッカスの1つ1つから、上記のような存在が出現する。

クロッカス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AB%E3%82%B9

 もし、更に移動し、ベラドンナが道端に生えている場所に行き、上記のような(霊的な)意識状態に移行したなら、上記の怪物とは全く異なる存在、やはり、死後の世界に属する恐ろしい悪魔のような存在に遭遇するだろう。



 このような事実を心に留めれば、死後の別世界は、人間の周囲にある、ということがわかる。この死後の世界への意識的な参入が、ただし、単なる通常の覚醒意識で、秋のクロッカスやベラドンナを知覚するのではなく、死者との関係を保てるような高次の覚醒意識をもって知覚することが、本質的で必要である。





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Last updated  2010年10月06日 14時47分31秒
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