シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年10月04日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 次に、元素霊たちは、神経網、すなわち思考形成を司る神経器官に入り込む。その結果、霊媒師は活発に反応し始めるが、それは「自我」の支配下にあるべき場所が、元素霊たちに取って代わられたからである。

 微かで影のような要素である脳の残存重量や、色や音の感覚の名残は、ファントム(幽体)のようにとらえられる。何故なら、この約20gの重量は、実際、ファントム(幽体)であり、人間のなかの内(精神)的存在に侵入してくる微かな色の影はファントム(幽体)のようなものだからである。

 元素霊たちが、このファントム(幽体)の中に入り込み、霊媒師が深い昏睡状態になることで、霊媒師の体が全く受動的になると同時に、本当は「自我」により浸透されるべき(通常は「自我」が入るはずの)、微かなファントム(幽体)のような影の中に存在する全てが、元素霊たちの中で活動するようになる。

 人間が霊媒者になれるのは、通常の人間にとって役立つ能力(覚醒意識)が、昏睡や不活性化により阻止されると同時に、上述のファントム(幽体)が活性化されるときだけである。このような事実は、例えば、霊媒の筆記の様子(自動筆記)から観察できる。

 勿論、霊媒師は、脳のように、体内全ての重量が、通常よりも、軽くなっていなければ自動筆記できない。

 何故なら、元素霊が筆記できる状況とは、重量をもつ物体全てが液体という媒質中に浮かび、軽い感覚他の感じを与え、そのため、重力に左右されない状況、通常は「自我」が筆記する領域だからである。

 そのとき、霊媒の中で、すなわち人間ファントム(幽体)の中で、筆記の支配権を握っているのは元素霊なのである。

 霊媒現象全般において、別世界(異次元)の侵入が見られる、という事実は否定できない。別の世界(異次元)のアーリマン的な存在たちは、霊媒を介して遂行される動作の中に参入できるように、第7講義で述べた影響(放射)の中にも参入できる。

 人間の身体の、特に腺組織の領域には強力な液体的影響(放射)が存在している。元素霊たちは液体的影響(放射)の中だけでなく、呼吸的影響(放射)や光的影響(放射)の中にも介入できる。



 霊媒師や霊媒師を用いた実験を行う人たちは、実際に生じているプロセスに気づいていない。しかし、黒魔術師は、元素霊たちを、自身の目的のために、人間の、特に自身の化学的影響(放射)の中に誘い込んでいることを十分に意識している。

 従って、黒魔術師は、無数の元素霊に取り囲まれ、秘密とされた化学的衝動を、現象世界において用いることを、自身の化学的影響(放射)を通じて、もしくは実験室等で香木を焚くことで可能にしている。

 このように、ベラドンナが未知の世界に参入することで、有毒になるのと同様に、精神世界が、霊媒を通して、誕生から死までの間に住む人間の世界に参入する、ということを学ぶ。

 基本的には、人間の意識、つまり十全なる自我意識が抑圧されるとき、もしくは麻酔や昏睡状態にあるとき、或いは実際に気絶しているときには常に、憑依の危険が存在している。

 睡眠ではなく、何か別の要因により、人間の意識が抑制されるときには絶えず元素霊たちの世界に曝される危険性が存在する。次の第9講義では、上記の事実が、人間の生活において、いかに重要な役割を果たしているかを見ていくことにする。





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Last updated  2010年10月13日 10時23分20秒
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