シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2010年10月18日
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カテゴリ: 神秘体験空間

地球外の宇宙が人間の意識に及ぼす影響


 第9講は、精神世界への異常かつ病理的なアプローチに関して、内(精神)的な深い理解を通じて参入する方法(道)、すなわち、夢の世界に秘儀参入する方法(道)と、夢遊病者や霊媒師が、実際に外(物質)的に表現する現象を、自然科学的な手法を戯画化した方法を用いて、探求する方法(道)について述べた。

 第9講ではまた、真に秘儀参入の認識を獲得するなら、上記の2つの方法(道)を意識的に追求しなければならない、ということを指摘した。第10講では、この問題を更に綿密に検討すると同時に、人間の意識や存在全体を左右する宇宙的な影響を探求する。

 人間に及ぼす影響の中で、地球の影響を除けば、太陽と月の影響が卓越している、ということが容易にわかる。一般に、人々は、上記の事実に対して、ほとんど無関心だが、今日(1924年)では、太陽の放射がなければ地上には何も存在し得ない、ということは科学者にさえ明らかな事実である。

 太陽の力は植物の生命を地球から魔法のように出現させる。太陽の力は、全ての動物の生命と人間の肉体及びエーテル体にとって不可欠である。太陽の働きは、現代人でも、真剣になって探せば、様々な場所に見つけ出せる。

 つまり、太陽の力は、人間をつくる高次の構成体にとって、決定的に重要な存在だが、月の影響に対しては、現在でも、それほど関心がない。月の影響が今日まで残っていても、しばしば迷信という形であり、月の力に対する正確な認識は、しばしば、月の影響に関する迷信により、曲解されたものになっている。

 今日、科学の分野で働くような人は、自分は迷信とは無縁であると信じているから、月の影響が何らかの意義をもっているとは考えず、月の影響に対して真剣に考察しようとも思わない。

 しかし、月の不思議な力が、詩的なイマジネーションを刺激することに気づいている詩人たちや、月の光の下で熱い思いを交わす恋人たちだけでなく、各々が異なる形だが、地球に対する月の影響について予感する賢者たちも、少数だが存在する。そして、月の力の影響は非常に教示的である、ということも証明できる。

 19世紀中頃のドイツにシュライデンとグスタフ・テオドール・フェヒナーという2人の教授がいた。

 フェヒナーは人間と広範な自然領域での神秘的な働きに関する科学的探求に傾倒していた。彼は、特定地域での降雨量が月の満ち欠けに関係している、ということを示すデータと統計的な証拠を集め、降雨量が月の満ち欠け(月相)により変化する、という結論に達した。



 さて、両教授は既婚者で、当時、彼らが住んでいた大学街の雰囲気は、まだ家族的だった。当時、衣服の洗濯のために、主婦たちは雨水を貯める習慣があった。月の影響を議論していた両教授だけでなく、彼らの妻たちもまた、上記の問題の核心に迫ろうとしたが、ある日、フェヒナー教授が妻に次のように言った。

 「シュライデン教授は降雨量が月の満ち欠け(月相)に影響される、ということを信じようとしない。お前には、ある月の周期に、シュライデン教授夫人には、別の月の周期に雨水を集めてもらいたい。シュライデン教授は月の満ち欠けが影響する、ということを信じていないのだから、異論ないはずだ!」

 ところが、シュライデン教授夫人は、フェヒナーの説による、降水量が少ない月の周期の担当に乗り気ではない!ことを、フェヒナー教授夫人に告白した。 大学も家族も2つに分かれて、論争は続いた。

マティアス・シュライデン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A4%E3%82%B3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%B3

グスタフ・フェヒナー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%92%E3%83%8A%E3%83%BC

 さて、この出来事には、科学的根拠がある。人智学の方法により、月の影響について調べると、単なる迷信の名残ではなく、太陽と月の強力な影響に関して、科学的な事実として語ることが可能なのがわかる。

 上記のエピソードから、通常の覚醒意識をもつ現代人が、上記の降雨量と月相の関係というテーマに関して知ることが可能な事実全てを言い表している。



 太古の時代、月の領域には、人類の教師だった月の存在たちが隠れ住んでいることは、既に強調した。

 太陽の領域にも非常に多くの精神的存在たちが隠れ住んでいる。地球が人類の宇宙的なコロニー(植民地)であるように、全ての星は、精神的存在たちのコロニー(植民地)である。既に指摘したように、現代人は、誕生から死までの間、ほとんど地球、太陽、月の影響下のみに生きている。

 今獲得すべきものは、人間が太陽と月の影響下に生きるときの精神的、魂的、そして物質的条件に関する正確な知識である。





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Last updated  2010年10月23日 10時14分10秒
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